札幌100マイル

*un journal*

自分のアンテナにひっかかったものを綴った日記

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『映画 ’10』カテゴリーの投稿一覧

映画 『9<ナイン> 9番目の奇妙な人形』



NINE』、『第9地区』 に続き、『9<ナイン> 』 と
今年はなぜか「9」の付く映画が多いなぁ。
個人的には好きな数字なので観ずにはいられない(笑)

オリジナルは、2005年のアカデミー賞にノミネート
された同名短編アニメーション
当時学生だったシェーン・アッカー監督が、卒業制作で
作ったサイレントCGアニメだというから、ビックリ。 
作品を観て絶賛したティム・バートンのプロデュースで
11分弱の短編を80分の長編として映画化。

人類滅亡後の世界を舞台に、背番号を持つ9体の奇妙な
人形が巨大な機械獣と闘うダークファンタジー。

個人的にはオリジナル版の方が好みですが、長編は
CGの質も向上し、映像が美しい。
キャラクターの麻袋のような質感がリアルで3Dを観て
いるかのような立体感にビックリ!

個性豊かな9体の人形の魅力と世界観に惹き込まれました。
イライジャ・ウッドジェニファー・コネリーなど豪華な
声優陣も注目ですよ。

9 <ナイン> 9番目の奇妙な人形   「公式サイト」
布を縫い合わせて作られた人形が、古びた研究室で目を覚ます。腹部に大きなジッパー、
背中に“9”というマークがあるが、自分が何者か分からない人形は、果てしなく広がる
廃墟の世界へと歩き出す。すると、背中に“2”と描かれた自分と同じような人形に出会うが、
2人は突如、巨大な機械獣に襲われる。


原題:9
監督・原案:シェーン・アッカー
声優: イライジャ・ウッド/ジェニファー・コネリー/アラン・オッペンハイマー
     トム・ケイン/クリストファー・プラマー/マーティン・ランドー
     ジョン・C・ライリー ほか
上映時間:1時間20分

■札幌シネマフロンティア にて上映中


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映画 『グリーン・ゾーン』



ポール・グリーングラス監督とマット・デイモン
3度目のタッグを組んだ本作を、100マイルさん枠で観賞。

事実を元に、大量破壊兵器の所在を探る極秘任務に
就いた米軍兵士を描いたサスペンス・アクション。

このコンビなら間違いないでしょう!と、『ボーン』
シリーズの面白さやキレのいいアクションを期待して
観たら、少々がっかり。

オープニングから監督おなじみの手持ちカメラの揺れに
酔ってしまい、臨場感というより苦痛を味わうハメに...。
それでもストーリーが進むにつれ緊張が高まり、迫力
溢れる映像は十分見応えがありました。

ちなみに本作の撮影監督は、『ハート・ロッカー』 や
ポール・グリーングラス監督作の 『ユナイテッド93』
でも撮影を担当したバリー・アクロイド
カメラワークは素晴しいと思うので、たまたまワタシの
体調が悪かったのかしら?

※ 『グリーン・ゾーン』 は、娯楽映画として楽しめる作品
ですが、同じイラクを舞台にした映画だと 『ハート・ロッカー
の方が映画としてのクオリティーが上だと思う。

グリーン・ゾーン   「公式サイト」
砂漠に隠された大量破壊兵器の所在を突き止めるという極秘任務につく米軍兵士の
ロイ・ミラーは、調査を重ねるも兵器の痕跡すら発見できず、情報の信憑性に疑問を
抱き始めていた。国防省の動きを不審に思ったミラーは部隊を離れ、CIAのブラウン
と独自に調査を開始するが、そこには全世界を揺るがす衝撃の真実が待ち受けていた。


原題:Green Zone
監督:ポール・グリーングラス
原作:ラジーフ・チャンドラセカラン
出演:マット・デイモン/グレッグ・キニア/ブレンダン・グリーソン
    エイミー・ライアン/ハリド・アブダラ/ジェイソン・アイザックス ほか
上映時間:1時間54分

■5月14日(金)より
ユナイテッド・シネマ札幌,札幌シネマフロンティア ほか全道でロードショー 


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映画 『17歳の肖像』



本年度アカデミー賞にノミネートされた作品が
続々公開されるなか、少々地味な印象の
17歳の肖像』 を100マイルさん枠で観賞。

1961年のロンドンを舞台に、女子高生が
年上の男性との恋を通して成長していく姿を
描くビターな青春映画。

主演のキャリー・マリガンの魅力も含めた、
良い作品です。

多感な年頃の瑞々しさとヒリヒリとした感じを
繊細なタッチで描いた本作を観ていると、
しみじみ懐かしさを感じました。

特別なストーリーではないけれど、(ワタシを含め)
かつて17歳だった女性なら少なからず主人公に
共感できるのではないでしょうか?

注目は、少女から大人の女性へ成長していく
主人公ジェニーを見事に演じ、アカデミー賞主演
女優賞にノミネートされた キャリー・マリガン

一見どこにでもいそうな(失礼っ)普通っぽい顔立ち
なのに、表情が豊かでチャーミング。 髪をアップにした
姿は、ヘップバーンの再来というのも頷けます。 

当時のキュートなファッションやカルチャーも見逃せません。

17歳の肖像   「公式サイト」
1961年、16歳のジェニーは、ロンドン郊外の街で平凡で退屈な日々を送っていた。
父は成績優秀な娘をオックスフォード大学に進学させようと躍起になり、彼女はその
ことに反発を覚えていた。そんなある日、彼女はデイヴィッドという年上の男性と出会う。


原題:An Education
監督:ロネ・シェルフィグ
原作:リン・バーバー (回想録「An Education」)
出演:キャリー・マリガン/ピーター・サースガード/アルフレッド・モリーナ
    ドミニク・クーパー/ロザムンド・パイク/オリヴィア・ウィリアムズ
    エマ・トンプソン ほか
上映時間:1時間40分

■札幌は 5月8日(土)より ユナイテッド・シネマ札幌にてロードショー 


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映画 『プレシャス』



第82回アカデミー賞で作品賞含む主要6部門に
ノミネートされ、助演女優賞(モニーク)と脚色賞を
受賞した 『プレシャス』 を観賞。

重いテーマをただのお涙ちょうだいモノに仕上げて
いないのが素晴らしい。

本作の主人公は、容姿がものすごい肥満体型で
読み書きもできず、父親にレイプされ16歳で2度目
の妊娠。母親からは激しい虐待を受けている黒人少女・
プレシャス(ガボレイ・シディベ)。

救いようがないくらい過酷で悲惨な状況のなかで、
「教育」によって前向きにたくましく生きるヒロインの
姿が心を打つ。 ラストシーンは清々しい。

新人とは思えないくらい堂々とヒロイン・プレシャスを
演じるガボちゃんと、鬼母を演じるモニーク
存在感と演技力は圧巻。

完全にスターオーラを消したレニー・クラヴィッツ
スッピンのマライア・キャリーにも注目です。 

プレシャス   「公式サイト」
1987年のニューヨーク・ハーレムで、両親の虐待を受けながら希望のない
日々を生きる黒人少女プレシャス。レイン先生に読み書きを習い、つたない
文章で自分の心情を綴り始めたプレシャスは、ひたむきに人生の希望を
見出していく。


原題:Precious: based on the novel “Push”by Sapphire
監督:リー・ダニエルズ
出演:ガボリー・シディベ/モニーク/マライア・キャリー
    レニー・クラビッツ/ポーラ・パットン ほか
上映時間:1時間49分  <R-15>

ディノスシネマズ札幌劇場 ほか全道でロードショー 


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映画 『ずっとあなたを愛してる』



評判が良いので、札幌上映を楽しみにしていた作品。

圧倒的な存在感と演技を魅せるクリスティン・
スコット・トーマスの顔で始まり、顔で終わる
期待以上の秀作。

幼い息子に手をかけ刑期を終えた女性の再生を
繊細かつリアルに描いたヒューマンドラマ。

冒頭から生気のない顔つきの主人公(クリスティン・
スコット・トーマス)から目が離せない。
 
どんな罪を犯したのか? なぜ罪を犯したのか?
徐々に解き明かされていくストーリー展開に
ラストまで惹き付けられ、主人公が抱えてきた
心の痛み(真実)が語られ時、涙、涙...。

少しずつ心を開いていく主人公と周りの人々との
距離感を丁寧に描かれているのが素晴らしい。

重いテーマながら、希望に満ちたラストに救われる。

ずっとあなたを愛してる   「公式サイト」
6歳の息子を殺害した罪で15年間服役していたジュリエットは、出所して妹レアの
家に身を寄せることになる。ジュリエットは福祉事務所に就職先を紹介してもらうが、
重罪を犯したジュリエットの受け入れ先は簡単には見つからなかった。息子殺害の
理由を一切語らないジュリエットだが、レアはジュリエットの部屋で事件の真相に
迫る秘密を発見してしまう。


原題:Il y a longtemps que je t'aime
監督・脚本:フィリップ・クローデル
出演:クリスティン・スコット・トーマス/エルザ・ジルベルスタイン
    セルジュ・アザナビシウス/ロラン・グレビル/フレデリック・ピエロ ほか
上映時間:1時間57分

■シアターキノ にてロードショー 


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