札幌100マイル

*un journal*

自分のアンテナにひっかかったものを綴った日記

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『映画 ’11』カテゴリーの投稿一覧

映画 『男たちの挽歌 A BETTER TOMORROW』

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ジョン・ウー監督とチョウ・ユンファの出世作にして
香港ノワールの金字塔 『男たちの挽歌』 が、韓国映画
として24年ぶりにリウェイク=再覚醒。

オリジナルの大ファンなので、ジョン・ウーが製作総指揮
を担当した本作も観ない訳にはいきません。
しっかりオリジナルを復習鑑賞してシアターへ。

さすがにオリジナルを観たときのような衝撃や興奮は
ないものの、兄弟のアツイ絆は良かった。

暗黒街に生きる兄と刑事として兄を追う弟、そして義兄弟
との絆や彼らに執拗に迫る暗黒街のボスといった基本
設定はそのままですが、生き別れの兄弟が脱北者という
設定が韓国版らしい特色。

トレンチコート、サングラス、二丁拳銃、スローモーション
といった 「挽歌」 シリーズのお約束演出が嬉し~っ!

チュ・ジンモソン・スンホンといったイケメン韓流スターが
出演しているので、アクションもスタイリシュでカッコイイし、
ヒロインが出てこないのも良かった。

オリジナル版とは異なる韓国版らしい衝撃のラストシーン
が切なすぎる...。

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白いスーツで拳銃をぶっ放す
ソン・スンホンも熱演しているのですが、
オリジナルのチョウ・ユンファは今観ても
最高にカッコイイなぁとしみじみ思う。
(劇団ひとりにソックリですが...)


たまらず 『男たちの挽歌Ⅱ』 も観てニンマリ。

やっぱり挽歌シリーズは名作だわっ。

男たちの挽歌 A BETTER TOMORROW
脱北を目指しながらも生き別れとなってしまったヒョクと弟のチョル。数年後、脱北に
成功したヒョクは、親友ヨンチュンとともに釜山を拠点とする武器密輸組織の大物と
なり、行方不明になっていたチョルと再会を果たす。


原題:무적자/無敵(籍)者
監督:ソン・ヘソン
製作総指揮:ジョン・ウー
出演:チュ・ジンモ/ソン・スンホン/キム・ガンウ/チェ・ハンソン ほか
上映時間:2時間3分  <PG12>
「公式サイト」

■ユナイテッド・シネマ札幌 にて上映中 


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映画 『戦火の中へ』



朝鮮戦争で命がけで戦った、71人の学徒兵の
実話を元にした韓国映画。

監督は『私の頭の中の消しゴム』『サヨナライツカ
の美しい恋愛モノのイメージが強いイ・ジェハン

冒頭の戦闘シーンから、『ハート・ロッカー』 並の
迫力と臨場感に圧倒される。

ヘルメットに軍服ではなく、学帽に学生服を着て戦って
いた学徒兵の姿が印象的で、同じ民族同士が争い合う
ことの理不尽さを痛感。

主人公の学徒兵のリーダー役に挑むのは、
人気グループBIGBANGのT.O.Pことチェ・スンヒョン
...といわれてもピンとこないのですが、真っ直ぐな
瞳が印象的で純粋な主人公を好演していたし、ベタな
キャラを演じるクォン・サンウも良かった。

現在も戦争が終わったわけではなく、休戦中まま。
そう考えると、とても重みを感じる作品です。

戦火の中へ
1950年、韓国。北朝鮮の猛攻で首都ソウルも陥落。追い詰められた韓国軍は、
全兵力を洛東江に集中させようとしていた。そんな中、軍司令部の置かれた学校を
託されたオ・ジャンボムをリーダーとする71人の学徒兵は、劣勢をものともせず
戦いに挑んでいく。


英題:71 Into The Fire
監督:イ・ジェハン
出演:チェ・スンヒョン(T.O.P)/クォン・サンウ/チャ・スンウォン/キム・スンウ  ほか
上映時間:2時間1分
「公式サイト」

■ユナイテッド・シネマ札幌 にて上映中


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映画 『人生万歳!』


(またしてもレビュー放置しまくり...)

ウディ・アレン監督の通算40作目となる本作は、
久しぶりのニューヨークを舞台に描く、落ちぶれた
元物理学者の中年男と南部からの家出娘の
奇妙な恋愛模様を映し出す。

それでも恋するバルセロナ』はまだしも、前作
イマイチだったので、あまり期待せず鑑賞。

ウディ・アレン節全開で面白い!
シニカルでウィットに富んだ会話を堪能。

主演は、ウディ・アレンの分身と思われる偏屈な
中年男を演じるラリー・デヴィッドと、気になる
新ミューズは 『レスラー』 のエヴァン・レイチェル・ウッド

登場人物のなんでもありの恋愛模様が楽しく、
パトリシア・クラークソン扮する目覚めた?ママの
大変身ぶりにビックリ(笑)

そう、本作の原題は 「Whatever Works=なんでもあり」。
人を傷つけたりしなければ、人生なんでもありってことで
「人生万歳!」 と思えるハッピーな映画でした。

人生万歳!
現代のニューヨーク。かつてノーベル賞候補だった天才物理学者のボリスも、今では
社会から孤立し自堕落な日々をおくる気難しい初老の男。ある夜、ボリスの家に
南部の田舎町から家出してきた娘メロディが転がり込み、そのまま居座ってしまう。
2人は生活をともにするうちにひかれあい、年の差を乗り越えて結婚するが...。


原題:Whatever Works
監督・脚本:ウディ・アレン
出演:ラリー・デヴィッド/エヴァン・レイチェル・ウッド
    パトリシア・クラークソン、エド・ベグリー・Jr.、ヘンリー・カビル  ほか
上映時間:1時間31分    <PG12>
「公式サイト」

■シアターキノ にて上映中 


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映画 『毎日かあさん』



漫画家の西原理恵子さんが自身の体験を基にした
人気コミックを、小泉今日子さんと永瀬正敏さんの
共演で実写映画化。

一家を支える大黒柱の漫画家女性とアルコール依存症の
元戦場カメラマンの夫、二人の子どもたちとの家族の
エピソードを綴ったホームドラマ。

元夫で戦場カメラマンだった鴨志田穣氏の原作を映画化した
酔いがさめたら、うちに帰ろう。』 のカモシダ目線の作品に対して、
こちらは子供たちのエピソードも盛り沢山のサイバラ目線。

家族愛、夫婦愛、兄弟愛...大きな愛がいっぱいで、
笑いあり 涙ありの西原ワールドが心にしみる良作。

懐が深くて、良い「おかしゃん」している西原先生が
ますます好きになりました。

鴨志田役は、『酔いがさめたら~』 の浅野くんも素晴らしい
のですが、永瀬正敏さんの雰囲気がソックリの役作りと
熱演に拍手。 久しぶりに永瀬さんの演技を観たのですが
キョンキョンとのコンビネーションも抜群で、改めてイイ役者
さんだなぁと感じました。 エンドロールの写真もステキです。

※『酔いがさめたら、うちに帰ろう。』 『毎日かあさん』 2作品とも
素晴らしいので、両方観ることをおすすめします。

毎日かあさん
二人の子育てに仕事にと忙しい日々を、持ち前のたくましさで乗り切る漫画家の
サイバラリエコ。元戦場カメラマンの夫カモシダユタカは戦場でのトラウマの
せいでアルコールにおぼれ、二人は離婚することになる。大切な家族を失い、
アルコール依存症と闘う夫だったが、今度はガンが見つかり...。


監督:小林聖太郎(『かぞくのひけつ』)
原作:西原理恵子 「毎日かあさん」
出演:小泉今日子/永瀬正敏/矢部光祐/小西舞優/正司照枝
    古田新太/大森南朋/田畑智子/光石研/鈴木砂羽
    柴田理恵/北斗晶/安藤玉恵/遠山景織子  ほか
上映時間:1時間54分
「公式サイト」

■札幌シネマフロンティア ほか全道で上映中 


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映画 『ヒア アフター』

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インビクタス/負けざる者たち』 に続き、クリント・
イーストウッドマット・デイモンがタッグを組み
スティーヴン・スピルバーグが製作総指揮とくれば、
期待せずにはいられません。

わくわく試写会鑑賞してみると...アレ?なんか違うかも。

大津波に遭遇し臨死の体験をしたフランス人ジャーナリスト・
マリー(セシル・ドゥ・フランス)、かつて霊能者だった
アメリカ人のジョージ(マット・デイモン)、双子の兄を
事故で失ったイギリスの少年マーカス。
死を身近で体験した3人のエピソードが交錯する物語。

イーストウッド作品ハズレなし!と豪語してきましたが
正直、本作は期待ハズレ...。

スマトラ沖地震の大津波をイメージしているであろう
冒頭の津波シークエンスは迫力がありましたが、
その後のスピリチュアルな展開に違和感。

極めつけは唐突なラスト。
ラストを観客の想像をゆだねる演出はキライじゃない
のですが、あの展開はナシだと思う。

同じくスピルバーグ製作総指揮の 『ラブリーボーン』 といい、
スピリチュアル系でラストがスッキリしない作品はニガテ。

辛口評ですが、ついついイーストウッド作品はハードルが
上がっちゃうんですよねぇ。
とりあえず、ディカプリオと初タッグを組んだ次回作
『J.Edgar』(原題)に期待したいと思います。

■2月19日(土)より
ユナイテッド・シネマ札幌,札幌シネマフロンティア ほか全道でロードショー 

ヒア アフター
霊能力者としての才能にふたをして生きているアメリカ人のジョージ、津波での
臨死体験で不思議な光景を見たフランス人のマリー、亡くなった双子の兄と再会
したいイギリスの少年マーカス。ある日のロンドンで、死に取りつかれた3人の
人生が交錯する。


原題:Hereafter
監督・製作・音楽:クリント・イーストウッド
製作総指揮: スティーヴン・スピルバーグ
脚本:ピーター・モーガン(『クイーン』『フロスト×ニクソン』)
出演:マット・デイモン/ブライス・ダラス・ハワード/ジェイ・モーア
    セシル・ドゥ・フランス ほか
上映時間:2時間9分
「公式サイト」


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