札幌100マイル

*un journal*

自分のアンテナにひっかかったものを綴った日記

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『アカデミー賞』タグの付いた投稿

映画 『17歳の肖像』



本年度アカデミー賞にノミネートされた作品が
続々公開されるなか、少々地味な印象の
17歳の肖像』 を100マイルさん枠で観賞。

1961年のロンドンを舞台に、女子高生が
年上の男性との恋を通して成長していく姿を
描くビターな青春映画。

主演のキャリー・マリガンの魅力も含めた、
良い作品です。

多感な年頃の瑞々しさとヒリヒリとした感じを
繊細なタッチで描いた本作を観ていると、
しみじみ懐かしさを感じました。

特別なストーリーではないけれど、(ワタシを含め)
かつて17歳だった女性なら少なからず主人公に
共感できるのではないでしょうか?

注目は、少女から大人の女性へ成長していく
主人公ジェニーを見事に演じ、アカデミー賞主演
女優賞にノミネートされた キャリー・マリガン

一見どこにでもいそうな(失礼っ)普通っぽい顔立ち
なのに、表情が豊かでチャーミング。 髪をアップにした
姿は、ヘップバーンの再来というのも頷けます。 

当時のキュートなファッションやカルチャーも見逃せません。

17歳の肖像   「公式サイト」
1961年、16歳のジェニーは、ロンドン郊外の街で平凡で退屈な日々を送っていた。
父は成績優秀な娘をオックスフォード大学に進学させようと躍起になり、彼女はその
ことに反発を覚えていた。そんなある日、彼女はデイヴィッドという年上の男性と出会う。


原題:An Education
監督:ロネ・シェルフィグ
原作:リン・バーバー (回想録「An Education」)
出演:キャリー・マリガン/ピーター・サースガード/アルフレッド・モリーナ
    ドミニク・クーパー/ロザムンド・パイク/オリヴィア・ウィリアムズ
    エマ・トンプソン ほか
上映時間:1時間40分

■札幌は 5月8日(土)より ユナイテッド・シネマ札幌にてロードショー 


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映画 『プレシャス』



第82回アカデミー賞で作品賞含む主要6部門に
ノミネートされ、助演女優賞(モニーク)と脚色賞を
受賞した 『プレシャス』 を観賞。

重いテーマをただのお涙ちょうだいモノに仕上げて
いないのが素晴らしい。

本作の主人公は、容姿がものすごい肥満体型で
読み書きもできず、父親にレイプされ16歳で2度目
の妊娠。母親からは激しい虐待を受けている黒人少女・
プレシャス(ガボレイ・シディベ)。

救いようがないくらい過酷で悲惨な状況のなかで、
「教育」によって前向きにたくましく生きるヒロインの
姿が心を打つ。 ラストシーンは清々しい。

新人とは思えないくらい堂々とヒロイン・プレシャスを
演じるガボちゃんと、鬼母を演じるモニーク
存在感と演技力は圧巻。

完全にスターオーラを消したレニー・クラヴィッツ
スッピンのマライア・キャリーにも注目です。 

プレシャス   「公式サイト」
1987年のニューヨーク・ハーレムで、両親の虐待を受けながら希望のない
日々を生きる黒人少女プレシャス。レイン先生に読み書きを習い、つたない
文章で自分の心情を綴り始めたプレシャスは、ひたむきに人生の希望を
見出していく。


原題:Precious: based on the novel “Push”by Sapphire
監督:リー・ダニエルズ
出演:ガボリー・シディベ/モニーク/マライア・キャリー
    レニー・クラビッツ/ポーラ・パットン ほか
上映時間:1時間49分  <R-15>

ディノスシネマズ札幌劇場 ほか全道でロードショー 


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映画 『ハート・ロッカー』











←アカデミー賞受賞バージョンに
  差し替えるのかしら?

※オスカー授賞前に観賞したのですが、UPが追いつきませんでした(涙)

ハート・ロッカー』 のキャスリン・ビグロー監督といえば、
第82回アカデミー賞で元夫ジェームズ・キャメロン監督の
アバター』 同様、最多9部門にノミネートされ、話題でしたねぇ。

対極な作品であり、共に優れた2本を比べるのは失礼であり、
お門違いだと思うのですが、やっぱり結果が気になります。
作品賞と監督賞を分け合ってくれるとうれしいなぁと思っていたら

ハート・ロッカー』が
作品賞・監督賞を含む6部門を受賞
。 
おめでとうございます!

素晴しい作品ですし、個人的にも「ハート・ロッカーアバター」
なのですが、作品賞&監督賞のW受賞は正直意外。
なるほどなぁって感じです。


さて、オスカー作品賞の感想ですが...

予備知識なく観たのですが、最後まで緊張感が続く骨太な
戦争映画でした。 こんな男らしい映画を撮ったのが
モデル並みの美貌を誇る女性監督キャスリン・ビグロー
だというから驚きっ。
(そういえば、『ハートブルー』や『K-2』もこの監督ですね。)

タイトルの 「ハート・ロッカー」 とは、兵隊用語で
「行きたくない場所・棺桶」を意味し、イラク・バグダッドで
任務を遂行する爆発物処理班の過酷な日々を
ドキュメンタリータッチで描く。

最初から、ものすごい緊迫感。
戦争映画にありがちなドンパチシーンはほとんどなく、
死と隣り合わせの兵士の日常を淡々と映し出す。

まるで兵士達と緊張と興奮を共有しているかのような
リアル感に、観賞後は少々疲れ気味。

戦争が現在進行形で行なわれていることを思い知ら
されるラストシーンが印象的で怖い。 
映画の核となる冒頭のテロップは必見です。

決して万人受けするような作品ではありませんが、
戦場でワルツを』 同様、多くの人に観て感じてもらいたい作品です。


ハート・ロッカー   「公式サイト」
2004年夏イラクのバグダッド郊外。アメリカ陸軍ブラボー中隊の爆発物処理班では、
任務中に殉職者が出たため、ジェームズ二等軍曹を新リーダーとして迎え入れることに。
部下となったサンボーンとエルドリッジはあと39日で爆発物処理班の任務から外れる
予定だったが、恐れ知らずのジェームズにより、これまで以上の危険にさらされる事になる。


原題:The Hurt Locker
監督:キャスリン・ビグロー
出演:ジェレミー・レナー/アンソニー・マッキー/ブライアン・ジェラティ
    ガイ・ピアース/レイフ・ファインズ/デビッド・モース
    エバンジェリン・リリー/クリスチャン・カマルゴ ほか
上映時間:2時間11分 <PG-12>

ユナイテッド・シネマ札幌 ほかで上映中


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映画 『恋するベーカリー』



メリル・ストリープ主演で、『恋愛適齢期』『ホリデイ』 の
ナンシー・マイヤーズが監督がということで、美味しそうな
パンが沢山出てくる大人のラブコメを期待して試写会へ。

笑える大人のラブコメですが、邦題とフライヤーにやられた。
美味しそうなベーカリーのシーンが少ないっ。

そう原題は「It's Complicated(複雑)」ですから。

ラブコメといっても、下ネタ満載、『SATC』 を彷彿させる
赤裸々トークが多いので、ある程度の年齢や経験を重ねて
いないと笑えないと思う。

メリル・ストリープは揺れる熟女女心をチャーミングに
熱演。 珍しく?きわどいシーンも多いのに、いやらしく
ないのは大女優の貫禄?
巻物好きとしては、さらりと巻いたストール(特にmatta)
に目が釘付け。 大人のファッションが素敵です。

共演は、第82回アカデミー賞授賞式でW司会を務める
アレック・ボールドウィンスティーブ・マーティン
対照的なオヤジ男性を演じる2人にも注目です。

(ちなみにメリルは『ジュリー&ジュリア』で主演女優賞に
ノミネート! 今回で通算15回のノミネートってスゴすぎっ!)

邦題はイマイチですが、あまり深く考えずに楽しんじゃいましょう。

恋するベーカリー   「公式サイト」
3人の子供を立派に育て上げたシングルマザーのジェーンは、ニューヨークの
有名ベーカリーの経営者。仕事もプライベートも充実しているが、なにか心が満た
されない日々を送っている。そんなある時、ジェーンは10年前に別れた元夫の
弁護士ジェイクと再会し...。


原題:It's Complicated
監督・脚本:ナンシー・マイヤーズ
出演:メリル・ストリープ/アレック・ボールドウィン/スティーブ・マーティン/
    ジョン・クラシンスキー/リタ・ウィルソン ほか
上映時間:2時間   <R-15>

■2010年2月19日(金)より
ユナイテッド・シネマ札幌,札幌シネマフロンティア ほか全道でロードショー 


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映画 『マン・オン・ワイヤー』

 

マン・オン・ワイヤー
1974年8月7日、朝。23歳のフランス人大道芸人フィリップ・プティはNYワールド・トレード・
センターのツインタワーの間に張られた細い綱の上を渡ろうとしていた。高さ411mの
巨大な2つの建物の間にワイヤーを渡してその上を歩くのだ。命綱はない。6年前に
雑誌でツインタワー建設計画について読んで以来、友人達と入念な準備をしてきており、
ついに念願の夢に挑むときがくる。


-2008年度アカデミー賞最優秀ドキュメンタリー賞受賞-

この作品の公開を楽しみにしていました!
「人生綱渡り」とか「綱渡り人生」は聞きますが、今は無き
WTCのツインタワーで「人生を賭けた綱渡り」をやって
のけた美しい犯罪者フィリップ・プティ。
こんなに魅了されたドキュメンタリーは初めてかも。
まるでファンタジー映画を観ているかのようなドキュメンタリー。

映画を観ていると、プティの仲間達と一緒に前代未聞の挑戦
(犯罪)に心奪われ、共犯者になったかのようにワクワクドキドキ。

エリック・サティの「ジムノペディ」が流れるなか、プティが美しい
姿勢で優雅にツインタワーを綱渡りをする姿はただただ圧巻。 
その姿を見ていたら、なぜか涙がこぼれた。

今は無き、NYワールド・トレード・センターのツインタワーの貴重な
建設映像は必見。本作は、その後の運命に触れていないだけに感慨深い。

超人的なプティはもちろん凄いけれど、前代未聞の挑戦に協力し
支えてきた友人達に拍手を贈りたい。

原題:Man On Wire
監督:ジェームズ・マーシュ
出演:フィリップ・プティ/ジャン・ルイ・ブロンデュー/アニー・アリックス ほか
上映時間:1時間35分
「公式サイト」

シアターキノにて上映中


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