札幌100マイル

*un journal*

自分のアンテナにひっかかったものを綴った日記

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『洋画』タグの付いた投稿

映画 『すべて彼女のために』



4月1日から名称が変わったディノスシネマズ札幌劇場さん
(旧・スガイシネプレックス札幌劇場)で観賞。

映画は、イイ意味で予想を裏切る作品でした。
面白かった~。

ストーリーは、平凡ながらも幸せな生活を送っていた
夫婦と一人息子の3人家族。ある日突然、妻が
冤罪で投獄され20年の禁固刑に...。

てっきり冤罪を晴らすべく新犯人を探し出すような
展開を想像していたら、愛する妻を取り戻すために
平凡な国語教師の夫がとった行動にビックリ。

後半のスリリングな展開がたまらない。
主人公とその父親とのシーンに感動。

ヴァンサン・ランドンが夫・ジュリアンを熱演。
ヴァンサンが渋カッコイイ~。
ダイアン・クルーガーが母親役を好演。
イングロリアス・バスターズ』 に続き、美しいわぁ

これまでにお目にかかったことのないフランス
映画だなぁと思っていたら、ポール・ハギス
よってハリウッド・リメイクが進んでいるんですねぇ。
ヴァンサンが演じた役はラッセル・クロウ
リメイクも気になります。


すべて彼女のために
フランス、パリ。教師のジュリアンと出版社に勤めるリザの夫婦は、息子の
オスカルと平凡ながらも幸せに暮らしていた。しかし、上司殺害の容疑でリザが
突然逮捕され、日常は一変する。ジュリアンは妻の無実を証明しようと奮闘するが、
あっという間に3年の月日が流れ、リザに20年の禁固刑が宣告されてしまう。


原題:Pour Elle
監督:フレッド・カバイエ
出演:ヴァンサン・ランドン/ダイアン・クルーガー/ランスロ・ロッシュ ほか
上映時間:1時間36分
「公式サイト」

ディノスシネマズ札幌劇場 にて上映中

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映画 『牛の鈴音』

ushisuzu

韓国で大ヒットしたという、老牛と老夫婦の日常を
描いたドキュメンタリーをやっと観賞。

静かで地味ですが、じんわりと味わい深い作品。
老牛とお爺さんの絆に悲しくも温かい気持ちになりました。

毒舌で愚痴りまくるお婆さんがイイ味を出していて、
牛とお爺さんの関係に嫉妬する姿が微笑ましい(笑)

ボロボロの体でひたむきに働き続けるお爺さんの
「生きているうちは働く (中略)、死んでからゆっくり
休めば良い」というセリフが胸を打つ。

なんだか、生きることの意味を問いかけられている
ような作品でした。

牛の鈴音
79歳の農夫・チェ爺さんは、通常15年ほどの寿命しかない牛と30年もともに仕事を
している。周りの農家が耕作機械を使うなかで、チェ爺さんは頑固に牛と畑を耕し
続ける。ある日、獣医から牛の寿命が迫っていることを告げられたチェ爺さんは、
献身的に牛の面倒を見続け、遂には自分の体調まで崩してしまう。


監督・脚本・編集:イ・チュンニョル
出演:チェ・ウォンギュン/イ・サムスン
上映時間:1時間18分
「公式サイト」

■シアターキノ にて上映中

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映画 『シャッター アイランド』



『ギャング・オブ・ニューヨーク』 『アビエイター』 『ディパーテッド』
に続くマーティン・スコセッシ監督&レオナルド・ディカプリオ
4度目のタッグを組んだ最新作 『シャッター アイランド』の
日本語吹替版」の試写へ100マイル枠で参加してきました。

タイトルの「シャッター アイランド」とは、精神を病んだ犯罪者が
収容される四方を海に囲まれた施設のこと。
そこで1人の女性の失踪事件が起き、レオ扮する連邦保安官の
テディがその謎に迫る...といったストーリー。

ミステリーというより心理サスペンスかなぁ....。
単純なワタシでも途中で謎が解けてしまったので、想像できる人も
多いと思いますが、映画全体の雰囲気が良いし、ラストは唸ります!

おっと、※この映画の結末は、決して人には話さないで下さい。
お達しありでした(汗)

そう、本作の売りは「謎解き」。

本作を最後まで楽しむためにも、アレ?なんか変...と思う「謎」を
いくつ見つけられるかがポイントです。 
ということは、スクリーンに集中して役者さんの表情や目の動きに注目
することが大事...そこで「日本語吹替版」なんですねぇ。

「超」って付けて安っぽいなぁとか、アニメも3Dも字幕派に対する
挑戦なのか?とも思いましたが、この日本語吹替版は「あり」です。

<その理由とは>
プロの声優さんだけなので、聞き取りやすく会話がスムーズ。
レオの声(声優・加瀬康之さん)もはじめは違和感がありましたが、すぐに
慣れて問題なし。 役名が表記されるのも登場人物が分かりやすくて◎

いろいろと配給会社さんも頑張ってますよねぇ。
こんなチャンスでもないと「吹替」を観ることがないので新鮮でした。 

でも...微妙な言葉のニュアンスが分かりにくし、やっぱり役者さんの
声が聴きたいので「字幕」は止められないなぁ。
字幕と吹替を2回観るのもおすすめ。どちらを先に観るかはあなた次第(笑)


特典付き映画前売り券も見逃せません。 
 こんなキャンペーンをやっていますよ →



■4月9日(金)より
ユナイテッド・シネマ札幌,札幌シネマフロンティア ほか全道でロードショー 

シャッター アイランド   「公式サイト」
精神を病んだ犯罪者の収容施設がある孤島(シャッター アイランド)。
厳重に管理された施設から、一人の女性患者が謎のメッセージを残して姿を消す。
孤島で起きた不可解な失踪事件の担当になった連邦保安官のテディ・ダニエルズ
は、この孤島の怪しさに気付き始める


原題:Shutter Island
監督:マーティン・スコセッシ
原作:デニス・ルヘイン
出演:レオナルド・ディカプリオ/マーク・ラファロ/ベン・キングズレー
    ミシェル・ウィリアムズ/パトリシア・クラークソン/マックス・フォン・シドー
上映時間:2時間18分   <PG-12>


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映画 『フローズン・リバー』



サンダンス映画祭でグランプリに輝き、アカデミー賞
オリジナル脚本賞、主演女優賞にノミネートされた話題作
フローズン・リバー』 がやっと札幌公開。 
 
すごい...。
ドキュメンタリーを観ているかのようなリアル感。
経済的、精神的にも追い込まれた2人の女性のギリギリの
選択から目が離せない。 

タランティーノが大絶賛したというのも頷ける秀作映画。
これは観て良かった!

アメリカとカナダの国境付近の町を舞台に、家族を
守るため犯罪に手を染めながらも必死に生きていく
2人の母親の姿を描いた社会派映画。

冒頭から老婆のようなくたびれ感をみせる主人公・レイ役の
メリッサ・レオ。 圧巻の演技に女優魂をみせつけられた。

重く寒々しいトーンで厳しい現実を淡々と描いていますが
時折みせる目線は女性監督らしく温かい。

人物や情景描写が素晴しく、タイトルにもなっている
「フローズンリバー」=「凍りついた大河」は主人公の心のよう。
雪解けを思わせる希望に満ちたラストシーンが素晴しい。

フローズン・リバー
ニューヨーク州最北部の町で暮らすレイは、新居購入のための資金を夫に持ち逃げ
され、息子2人と路頭に迷ってしまう。支払いに追われるレイは、モホーク族の女性
ライラと組んで不法入国斡旋のビジネスを開始。それぞれ複雑な事情を抱える2人
は、反発し合いながらもこのビジネスを続けていく。


原題:Frozen River
監督・脚本:コートニー・ハント
出演:メリッサ・レオ/ミスティ・アップハム/チャーリー・マクダーモット
    マイケル・オキーフ/マーク・ブーン・ジュニア ほか
上映時間:1時間37分
<公式サイト>

■シアターキノ にて上映中

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映画 『マイレージ、マイライフ』



JUNO/ジュノ』 のジェイソン・ライトマン監督が、主演に
ジョージ・クルーニーを迎えて、企業に雇われたリストラ
宣告人を描くヒューマンドラマ。

オスカー5部門に6ノミネートされ、奇しくも無冠に終わり
ましたが、このご時世にタイムリーなテーマの秀作映画。

他人事とは思えないシビアな内容を軽快なテンポで
描いているのが面白い。 

人物像やセリフがリアルで、説教臭い映画じゃないのに
人生とか人との繋がりを考えさせられちゃったりして...
ビターな大人の映画って感じかな。

マイラーな主人公・ライアンを演じるクルーニー兄貴は
チャーミングでハマリ役。
そして対照的な女性を演じた女優2人の演技がとても良く、
2人揃ってオスカー助演女優賞にノミネートされたのも納得。

エスター』の母親役が印象に新しいヴェラ・ファーミガ
キャリアウーマンのアレックスを知的でセクシーに演じ、
現代っ子のナタリーをアナ・ケンドリックが等身大で演じる。

32歳にして2度もオスカーにノミネートされている
ジェイソン・ライトマン監督の今後の作品が楽しみです。

マイレージ、マイライフ   「公式サイト」
リストラ請負人のライアンは、飛行機で全米を飛び回り、リストラ対象者に次々クビを
言い渡す日々。出張の副産物・航空会社のマイレージも貯まる一方で、彼はいつしか
1000万マイル獲得を目標に定め今日も前向きに機上の人となる。ところがある日、
コスト削減のため出張は一切禁止という命令が下り、彼の野望に暗雲がたれこめる。


原題:Up in the Air
監督:ジェイソン・ライトマン
原作:ウォルター・キム
出演:ジョージ・クルーニー/ジェイソン・ベイトマン/ヴェラ・ファーミガ
    アナ・ケンドリック ほか
上映時間:1時間49分

■ユナイテッド・シネマ札幌 にて上映中


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