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映画 『人生万歳!』
Posted by bluestar on 2011年2月24日(木) 22:21
(またしてもレビュー放置しまくり...)
ウディ・アレン監督の通算40作目となる本作は、
久しぶりのニューヨークを舞台に描く、落ちぶれた
元物理学者の中年男と南部からの家出娘の
奇妙な恋愛模様を映し出す。
『それでも恋するバルセロナ』はまだしも、前作が
イマイチだったので、あまり期待せず鑑賞。
ウディ・アレン節全開で面白い!
シニカルでウィットに富んだ会話を堪能。
主演は、ウディ・アレンの分身と思われる偏屈な
中年男を演じるラリー・デヴィッドと、気になる
新ミューズは 『レスラー』 のエヴァン・レイチェル・ウッド。
登場人物のなんでもありの恋愛模様が楽しく、
パトリシア・クラークソン扮する目覚めた?ママの
大変身ぶりにビックリ(笑)
そう、本作の原題は 「Whatever Works=なんでもあり」。
人を傷つけたりしなければ、人生なんでもありってことで
「人生万歳!」 と思えるハッピーな映画でした。
【人生万歳!】
現代のニューヨーク。かつてノーベル賞候補だった天才物理学者のボリスも、今では
社会から孤立し自堕落な日々をおくる気難しい初老の男。ある夜、ボリスの家に
南部の田舎町から家出してきた娘メロディが転がり込み、そのまま居座ってしまう。
2人は生活をともにするうちにひかれあい、年の差を乗り越えて結婚するが...。
原題:Whatever Works
監督・脚本:ウディ・アレン
出演:ラリー・デヴィッド/エヴァン・レイチェル・ウッド
パトリシア・クラークソン、エド・ベグリー・Jr.、ヘンリー・カビル ほか
上映時間:1時間31分 <PG12>
「公式サイト」
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カテゴリー: 映画 '11|タグ: ウディ・アレン, エヴァン・レイチェル・ウッド, コメディ, シアターキノ, パトリシア・クラークソン, ラリー・デヴィッド, 人生万歳, 人生万歳!, 映画, 洋画
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映画 『エリックを探して』
Posted by bluestar on 2011年2月11日(金) 22:04
『マイ・ネーム・イズ・ジョー』や『麦の穂をゆらす風』などで
知られるイギリスの巨匠ケン・ローチといえば、移民や
労働者階級の人々の 厳しい現実を描く社会派の監督。
(前作の 『この自由な世界で』 も手厳しい作品だったっけ...)
そんなケン・ローチ監督の新作は、イエローカード
続きのダメおやじが、カントナからの美しいパスに
よって再生するハートフル・コメディ。
心がほっこり、予想以上に面白かった~!
正直、ケン・ローチがこんなチャーミングな作品を
撮るなんて驚きですが、友情・家族愛・サッカー愛に
満ちたステキな作品です。
本人役で出演している、サッカー界のお騒がせ男
「キング」 こと、エリック・カントナがカッコイイ!
なんといっても、カントナ大作戦が痛快!
仲間ってイイよねぇ...一緒に参加したくなっちゃたもん。
UKサッカーファンはもちろんのこと、サッカーを
知らない人も楽しめること間違いなし。
元気と勇気をもらえますよっ。
【エリックを探して】
何をやってもうまくいかず不満だらけの毎日を送っていた郵便局員エリック。
そんな彼の前に、憧れの存在だったサッカー選手エリック・カントナが突然
現われた。それ以来、カントナはエリックに様々なアドバイスをするようになり...。
原題:Looking for Eric
監督:ケン・ローチ
出演:スティーヴ・エヴェッツ/エリック・カントナ/ジョン・ヘンショウ
ステファニー・ビショップ ほか
上映時間:1時間57分 <PG12>
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映画 『酔いがさめたら、うちに帰ろう。』
Posted by bluestar on 2011年2月1日(火) 08:07
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シアターキノさんの上映初日に、原作者・鴨志田穣さんの
お母様・鴨志田千幸さんと鴨志田さんの高校時代からの
友人で出版社寿郎社社長・土肥寿郎さんの対談に
参加したのにレビューUPが遅れまくり...トホホ。
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人気漫画家・西原理恵子さんの元夫で戦場カメラマンの
鴨志田穣氏が、自身のアルコール依存症の経験を綴った
自伝的小説を映画化。
重度のアルコール依存症と戦う主人公と、そんな彼を
受け入れ見守る家族の姿にホロリ...。
重くなりがちなドラマをユーモアで包み込み、家族の
温かさや大切さを感じさせてくれるステキな作品です。
誰にも同情されない病気「アルコール依存症」の恐ろしさを
リアルに魅せつける浅野忠信くんの熱演は鳥肌もの。
自己中心だけど、どこか憎めないキャラクターもハマリ役。
母であり妻であることの強さと弱さを見事に表現した
永作博美ちゃんもとっても良かった。
そうそう、本作にも西原理恵子さんがカメオ出演して
いますし、エンディングに流れる忌野清志郎さんの温かな
歌声が心にしみます。 ♪ 誇り高く生きよう ♪ 良い曲です。
西原さんと鴨志田さんご夫妻の物語といえば、2月5日から
公開になる キョンキョン&永瀬さん共演で話題の
『毎日かあさん』 も楽しみっ。
【酔いがさめたら、うちに帰ろう。】
戦場カメラマンとして世界中を駆け回ってきた塚原安行は、人気漫画家の
園田由紀と結婚し子どもにも恵まれるが、彼のアルコール依存症が原因で離婚。
やがてアルコール病棟へ入院した安行は、そこで出会った人々との触れ合いに
不思議な安堵感を覚える。家族の深い愛情に支えられ、安行は穏やかな日々を
取り戻すが...
監督・脚本・編集:東陽一
原作:鴨志田穣
出演:浅野忠信/永作博美/香山美子/市川実日子/利重剛 ほか
上映時間:1時間58分
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映画 『愛する人』
Posted by bluestar on 2011年1月28日(金) 12:17
37年間互いを知らずに生きてきた 母と娘の運命を
描いたヒューマン・ドラマ。
ロドリゴ・ガルシア監督らしく、女性心理を繊細に
描いた素晴らしい作品でした。
子を産みながら母親になれないまま生きてきた女性。
母親を知ぬまま生きてきた女性。
母親としての自分を責め続けて亡くなった女性。
子どもを産めないけれど、母親になろうとする女性。
女手一つで娘を育てながら働く女性。
そんな様々な女性たちの人生が交差する物語。
母親と娘の複雑な関係など、女性として共感できる
部分が多く、強さと優しさに満ちた揺るぎない母性に涙...。
段々綺麗になっていくカレンを演じたアネット・ベニングが
素晴らしく、リアルな妊婦姿を披露したナオミ・ワッツに
女優魂を感じました。
ぜひ全ての女性に観てもらいたい作品です。
【愛する人】
14歳のときに身ごもった過去をもつカレンは、母の介護に追われながらも手放した
娘のことを忘れられずにいた。一方、その娘エリザベスは、母の顔も知らずに
孤独な日々を過ごしていた。しかし、突然の妊娠をきっかけに、まだ見ぬ母へ
の思いを募らせていく。
原題:Mother & Child
監督:ロドリゴ・ガルシア
出演:ナオミ・ワッツ/アネット・ベニング/ケリー・ワシントン
ジミー・スミッツ/サミュエル・L・ジャクソン ほか
上映時間:1時間45分 <PG12>
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映画 『しあわせの雨傘』
Posted by bluestar on 2011年1月15日(土) 00:06
大女優 カトリーヌ・ドヌーヴのジャージ姿が気になって
仕方なかった作品 ♪
『8人の女たち』 以来のタッグとなるフランソワ・オゾン
監督とカトリーヌ・ドヌーヴが贈る女性賛歌。
ドヌーヴ演じるジョギングを日課とするブルジョワ主婦が
心臓発作で倒れた夫の代わりに傾きかけていた雨傘工場
を立て直していく、サクセス・ストーリー。
ジャージもエレガント?に着こなしてしまうドヌーヴの
コケティッシュな魅力が満載。
背景のバラの花があんなに似合うのは、「エースをねらえ」の
お蝶婦人とドヌーヴくらいじゃない?(笑)
オゾンらしいシニカルな視線や、70年代のファッション、
インテリア、音楽にダンスも見どころ。
ドヌーヴ&ドパルデューの貫禄ダンスは必見(笑)
色とりどりの美しい傘のシーンは、『シェルブールの雨傘』
のオマージュなのかしら?
【しあわせの雨傘】
スザンヌは毎朝のジョギングが日課の幸せなブルジョワ妻だったが、ある日、
雨傘工場を運営する亭主関白な夫ロバートが心臓発作で倒れ、工場の運営を
任されてしまう。彼女は主婦ならではの感性で、傾きかけていた工場を見事に
立て直すが...。
原題:Potiche
監督・脚本・脚色:フランソワ・オゾン
出演:カトリーヌ・ドヌーヴ/ジェラール・ドパルデュー/ファブリス・ルキーニ
カリン・ビアール/ジュディット・ゴドレーシュ/ジェレミー・レニエ ほか
上映時間:1時間45分
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カテゴリー: 映画 '11|タグ: しあわせの雨傘, カトリーヌ・ドヌーヴ, シアターキノ, ジェラール・ドパルデュー, ジェレミー・レニエ, フランス映画, フランソワ・オゾン, 映画, 洋画
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