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映画 『デュプリシティ』 100マイル試写会
Posted by bluestar on 2009年4月2日(木) 01:30
【デュプリシティ ~スパイは、スパイに嘘をつく~】
トイレタリー業界トップのB&R社・CEOハワードと新鋭のエクイックロム社・CEOディックは
ライバル同士で常に互いの企業の動きに注目していた。そんなある日、エクイックロム社は
B&Rが驚異の新商品を開発したとの情報を入手。両社はそれぞれ腕利きの産業スパイを
雇い対立する。
『フィクサー』『ボーン・アイデンティティー』シリーズのトニー・ギルロイ監督が、
ジュリア・ロバーツ&クライヴ・オーウェンとタッグを組んだ、クライム・コメディ。
対立する二大企業に産業スパイとして潜入する男女をスタイリッシュに描く。
スパイ映画といえば、ドンパチ激しいアクションを想像するところですが...
ライバル企業で犬猿の仲のCEOが「画期的な新製品」をかけて繰り広げる
仁義なき戦いと、騙し騙されながらも離れられない男女がお互いの企業に
産業スパイとして潜入するスリリングなやりとりが見どころ。
久々にスクリーン登場、「ラブ・コメの女王」ジュリア・ロバーツ。
CIAから産業スパイへ転身したクールビューティー・クレアを格好良く演じている。
ジュリアのファッションにも注目。
対するは、元MI6で軟派なレイを『グリーンフィンガーズ』の頃から注目している
クライヴ・オーウェンが好演。
口が達者な二人の腹の探り合いと、小粋なセリフが面白い。
2人の合図として登場する「コルク」がツボ(笑)
オープニングから熱い絡み?をみせる、ライバル会社のCEO二人。
業界トップのB&R社・CEOハワードの趣味は盆栽...渋い。
『フル・モンティ』や『イン・ザ・ベッドルーム』、近作『ワルキューレ』でも大活躍の
トム・ウィルキンソンと『サイドウェイ』『シンデレラマン』のポール・ジアマッティ。
実力派俳優二人の演技が光ります。
二転三転するストーリー、最後まで目が離せません。
原題:DUPLICITY
監督:脚本:トニー・ギルロイ
出演:ジュリア・ロバーツ/クライブ・オーウェン/トム・ウィルキンソン/ポール・ジアマッティ
上映時間:2時間5分
「デュプリシティ」公式サイト
2009年5月1日(金)より、東宝プラザ にて公開
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映画 『ワルキューレ』
Posted by bluestar on 2009年4月1日(水) 12:51
【ワルキューレ】
国家に忠誠を誓うもヒトラー政権に絶望していたシュタウフェンベルク大佐は
連合軍の爆撃で左眼を失うが一命をとりとめる。彼はその後、ヒトラー暗殺を
企てるレジスタンスに参加するが上層部と意見が食い違う。
40回以上あったアドルフ・ヒトラー暗殺計画の中でも最も大掛かりだった
「ワルキューレ作戦」をトム・クルーズ主演で、『ユージュアル・サスペクツ』
『スーパーマン リターンズ』などのブライアン・シンガー監督が映画化。
ヒトラーの結末を知っているし、ドイツが舞台の映画なのにセリフは英語で
英米俳優が多数出演していることに違和感を感じながらも、ドキドキハラハラ
楽しめた。良くも悪くもサスペンスやアクションを織り交ぜたハリウッド・エンタメ作品。
トム・クルーズがシュタウンフェンベルグを熱演。アイパッチを付け軍服に身を
包んだ姿はカッコイイが、『トロピック・サンダー/史上最低の作戦』で演じた
ハゲデブのプロデューサーの方が好みかも(笑)
トムの脇を固めるケナス・ブラナー、ビル・ナイ、テレンス・スタンプ、
トム・ウイルキンソンといったイギリス人俳優の渋い演技も見所。
ヒトラー側はほとんど描かれていないが、祖国のために正義感を持って
行動した人々の勇気に心打たれた。
原題:Walküre/VALKYRIE
監督:ブライアン・シンガー
脚本:クリストファー・マッカリー/ネイサン・アレクサンダー
出演:トム・クルーズ/ケネス・ブラナー/ビル・ナイ/トム・ウィルキンソン
カリス・ファン・ハウテン
<公式サイト> 上映時間:2時間
スガイシネプレックス札幌劇場,ユナイテッド・シネマ札幌,札幌シネマフロンティア
ほか全道で公開中
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カテゴリー: 映画 '09|タグ: シアター, スガイシネプレックス札幌劇場, トム・クルーズ, ドイツ, ヒトラー, ブライアン・シンガー, ユナイテッド・シネマ札幌, ワルキューレ, 中央区, 映画, 札幌, 札幌シネマフロンティア, 洋画
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映画 『ホルテンさんのはじめての冒険』
Posted by bluestar on 2009年3月30日(月) 12:54
【ホルテンさんのはじめての冒険】
オスロに住むホルテンは鉄道の運転士。規則正しい生活を心がける彼の生活も今週末で
定年を迎える。いよいよ退職前夜、同僚が送別会を開いて勤続を表彰してくれるが、彼は
翌朝の勤務に備えて早く帰ろうとする。だが、誘われて二次会へ。タバコを買いに出かけて
戻ると、マンションに入れなくなってしまった。工事用の足場を伝って他人の部屋に侵入
するも、そこで眠りこけてしまい、翌日運転するはずの列車に遅れてしまう。
『キッチン・ストーリー』『酔いどれ詩人になるまえに』のベント・ハーメル監督が
贈る心温まるノルウェー映画。『キッチン・ストーリー』ファンとしては見逃せません。
主人公は超真面目なノルウェー鉄道の運転士ホルテンさん(ボード・オーヴェ)。
定年退職の日にひょんなことから遅刻をしてしまい、運転するはずの列車に
乗り遅れたことにより小さな冒険が始まる。その過程で出会うちょっと風変わりな
人々によって新たな一歩を踏み出す物語。
セリフは少ないけれど間の取り方が絶妙で、クスッと笑えるシーンも多い。
北欧映画らしくゆったりとしたテンポなので、リラックスしすぎて睡魔に襲われるかも...。
鉄道オタクさんには、雪原を走リ抜ける美しい「ベルゲン急行」や
ホルテンさんの送別会で行なわれる余興や鉄道クイズは必見です。
なぜか、「ニッサンが日本の会社だなんて信じられるか?」というセリフや
取り出したウイスキーがサントリー「響」だったり、日本人としてはちょっとうれしい。
ノルウェイから見た日本ってどんなイメージなんだろう?
人生について語っているセリフも多く、じんわり心に沁みます。
観賞後、ちょっと前向きになれるほっこり映画です。
原題:O' HORTEN
監督:ベント・ハーメル
出演:ボード・オーヴェ/ギタ・ナービュ/ビョルン・フローバルグ
公式サイト 上映時間:1時間30分 シアターキノにて公開中
映画 『ウォッチメン』
Posted by bluestar on 2009年3月26日(木) 22:59
【ウォッチメン】
1985年、ニクソン大統領が任期を引き延ばし、いまだに政権を握っり、ソ連と一触即発の
緊張状態にあるアメリカ。ニューヨーク、10月のある夜。高層マンションの一室から、一人の
男が突き落とされ殺された。殺された男の名は「コメディアン」ことエドワード・ブレイク。
かつて『ウォッチメン』と呼ばれていた者の一人であり、スマイルバッジは彼が胸に着けていた
トレードマークだった。 現場に現われた「顔のない男」ロールシャッハは、事件の背後に
陰謀の臭いを嗅ぎとり、すぐさま『ウォッチメン』と呼ばれたかつての仲間たちの周辺を独自に
調べ始めるのだが...。
『ウォッチメン(Watchmen)』 は、アラン・ムーア原作、デイヴ・ギボンズ
作画によるアメリカン・コミックの実写映画化。
そんなことも知らずに、面白かった『300<スリーハンドレッド>』の
ザック・スナイダー監督作品だということで期待して観たが、アメコミ?ミステリー?
SF?斬新すぎる壮大なストーリーに困惑し、後味の悪い映画となってしまいました。
予備知識が必要だったと後悔しつつ、再度観るのはちょっとしんどい...。
この映画の特徴は、スーパーヒーローが実在し、1980年代に入ってもニクソンが
大統領職にとどまっているなど、架空の米国史が背景となっているのが面白いし、
期待通りのスタイリッシュな映像と音楽は◎。
一番人間臭くて、ハードボイルドな「顔のない男」ロールシャッハが印象的。
なんちゃってバットマン?みたいなナイトオウル役は、『いつか眠りにつく前に』や
『リトル・チルドレン』でカッコイイなぁと思っていたパトリック・ウィルソン。
いつの間にか額が広くなっていて驚いた(笑)
R-15指定のエロ・グロ・バイオレンス満載なので、デートムービーには要注意。
原題:WATCHMEN
監督:ザック・スナイダー
原作:デイブ・ギボンズ
出演:ジャッキー・アール・ヘイリー、パトリック・ウィルソン、ビリー・クラダップ
マリン・アッカーマン、マシュー・グード、ジェフリー・ディーン・モーガン
上映時間:2時間43分 R-15
<公式サイト>
2009年3月28日(土)~ 札幌シネマフロンティア,ユナイテッド・シネマ札幌にて公開
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映画 『ロルナの祈り』
Posted by bluestar on 2009年3月23日(月) 12:53
【ロルナの祈り】
ベルギーでの幸福な生活を夢見てアルバニアから来たロルナは、国籍を得るために
闇ブローカーと手を組み、麻薬中毒者のクローディ(ジェレミー・レニエ)と偽装結婚する。
麻薬を断とうと苦しむ彼の面倒を仕方なくみていたが、彼女に生きる希望を抱くクローディの
純粋さが、彼女の心を動かしていく。
実はこの映画を観て、ヒロインの心理・行動が理解できず
モヤモヤした状態で2週間ほど経過。
物語が淡々と進むためか、偽装結婚相手のクローディと向き合おうとせず
無愛想だったロルナが突然とった行動に理解ができなかった。
後になって考えてみると、ロルナの想いも少しは理解できるけれど、
もっとクローディとの関係を長く描いて欲しかった。
繰り返し観るとまた違った感想になるのかも知れないけれど、
ダンデンヌ兄弟作品を堪能できなかったのは残念。
ロルナのとびっきりの笑顔と、ラストのベートーヴェンのピアノ・ソナタが印象的。
『ある子供』で赤ん坊を売ってしまう若い父親を演じていたジェレミー・レニエが
本作では麻薬中毒者のクローディを演じている。ダメ男役が良く似合う。
監督・脚本:ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ
出演:アルタ・ドブロシ/ジェレミー・レニエ/ファブリツィオ・ロンジョーネ
公式サイト 上映時間:1時間45分 シアターキノにて公開中