札幌100マイル

*un journal*

自分のアンテナにひっかかったものを綴った日記

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映画 『セントアンナの奇跡』



セントアンナの奇跡
1983年のニューヨーク。実直な郵便局員へクターが、窓口に切手を買いに来た男を
顔を見るなり射殺した。彼の部屋からは、行方不明だった歴史的重要なイタリアの
彫刻が発見される。2人の間に何があったのか?この謎めいた事件は、1944年
第二次世界大戦中のイタリア・トスカーナが関係していた。


謎めいた冒頭から真実に至るまでグイグイ惹き込まれ
爽やかなラストに涙...。2時間43分という長さを
感じさせない見応えのある素晴らしい作品でした。

これまで 『ジャングル・フィーバー』 『マルコムX』 など、
人種問題を鋭くえぐる作品を撮り続けてきたスパイク・リー
監督3年ぶりの新作は、初めての戦争映画。

第二次世界大戦真っ只中のイタリア・トスカーナを舞台に
戦争の悲劇と、ひとりの少年と4人の黒人兵の人種や
言葉の壁を超えた奇跡の絆を描いた人間ドラマ。

史実をベースにしたリアルで残虐な戦闘シーンは、
何度見ても心が痛み、改めて戦争の愚かさを考えさせられる。
理不尽な人種差別をしっかりと描かれており、
自国で差別され続けた黒人兵が、戦火の他国(イタリア)で、
はじめて人としての自由を味わうシーンが印象的。

結末を知って、もう一度観たくなりました...。
冒頭のシーンは要チェックですよ。

原題:Miracle at St. Anna
監督:スパイク・リー
原作&脚本:ジェームズ・マクブライド
出演:デレク・ルーク/マイケル・イーリー/ラズ・アロンソ/オマー・ベンソン・ミラー
    マッテオ・シャボルディ/ジョン・タトゥーロ ほか
上映時間:2時間43分  <R-15>
「公式サイト」

スガイシネプレックス札幌劇場 ほか全道で上映中


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映画 『グラン・トリノ』



グラン・トリノ
元軍人のウォルト・コワルスキーは、自動車工の仕事を引退して以来、孤独な老後生活を
送っていた。ある晩ウォルトの愛車「グラン・トリノ」が何者かに盗まれそうになる事件が発生。
犯人は、ウォルトが嫌悪するアジア系移民の少年だった。事件をきっかけに始まったウォルトと
少年の交流は、いつしか友情に変わっていく。


一足お先に試写会で観賞。
チェンジリング』に続き、またまたクリント・イーストウッド作品に心打たれた。
テーマはイーストウッドらしく重めだが、ユーモアを交えシンプルに作り上げている。
ラストは涙...エンド・クレジットのイーストウッドの歌が心に沁みる。

4年ぶりにクリント・イーストウッドが監督・主演した本作は、偏屈で頑固な
人種差別主義者の主人公が隣人のアジア系移民(モン族)との交流を通して、
自身の偏見を改めていくヒューマンドラマ。(差別用語連発にビックリ)

イーストウッド以外は無名の役者さんを起用したキャスティングがうまい。
ウォルトとモン族ファミリーとの心の交流や新米神父とのからみが見所。

映画のキーポイントとなるのが、フォードの70年代ヴィンテージカー「グラン・トリノ」。
スクリーンでは、トヨタ車やホンダ車も出てくるが、グラン・トリノが一番カッコイイ。
古き良きアメリカの象徴なのかなぁ。

頑固じいさんなんだけど、どこか憎めない愛すべきキャラクターを見事に演じている
イーストウッドですが、俳優活動としては最後の作品になるかもしれないので、
是非ともお見逃しなく。 イーストウッド作品はやっぱりハズレなし!

原題:GRAN TORINO
監督:クリント・イーストウッド
出演:クリント・イーストウッド/ビー・バン/アーニー・ハー/クリストファー・カーレイほか
上映時間:1時間57分
「公式サイト」

2009年4月25日(土)より
札幌シネマフロンティア,ユナイテッド・シネマ札幌,スガイシネプレックス札幌劇場
ほか全道で公開  


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映画 『ウォッチメン』



ウォッチメン 
1985年、ニクソン大統領が任期を引き延ばし、いまだに政権を握っり、ソ連と一触即発の
緊張状態にあるアメリカ。ニューヨーク、10月のある夜。高層マンションの一室から、一人の
男が突き落とされ殺された。殺された男の名は「コメディアン」ことエドワード・ブレイク。
かつて『ウォッチメン』と呼ばれていた者の一人であり、スマイルバッジは彼が胸に着けていた
トレードマークだった。 現場に現われた「顔のない男」ロールシャッハは、事件の背後に
陰謀の臭いを嗅ぎとり、すぐさま『ウォッチメン』と呼ばれたかつての仲間たちの周辺を独自に
調べ始めるのだが...。


『ウォッチメン(Watchmen)』 は、アラン・ムーア原作、デイヴ・ギボンズ
作画によるアメリカン・コミックの実写映画化。
そんなことも知らずに、面白かった『300<スリーハンドレッド>』の
ザック・スナイダー監督作品だということで期待して観たが、アメコミ?ミステリー?
SF?斬新すぎる壮大なストーリーに困惑し、後味の悪い映画となってしまいました。
予備知識が必要だったと後悔しつつ、再度観るのはちょっとしんどい...。

この映画の特徴は、スーパーヒーローが実在し、1980年代に入ってもニクソンが
大統領職にとどまっているなど、架空の米国史が背景となっているのが面白いし、
期待通りのスタイリッシュな映像と音楽は◎。 

一番人間臭くて、ハードボイルドな「顔のない男」ロールシャッハが印象的。
なんちゃってバットマン?みたいなナイトオウル役は、『いつか眠りにつく前に』や
『リトル・チルドレン』でカッコイイなぁと思っていたパトリック・ウィルソン。
いつの間にか額が広くなっていて驚いた(笑)

R-15指定のエロ・グロ・バイオレンス満載なので、デートムービーには要注意。

原題:WATCHMEN
監督:ザック・スナイダー
原作:デイブ・ギボンズ
出演:ジャッキー・アール・ヘイリー、パトリック・ウィルソン、ビリー・クラダップ
   マリン・アッカーマン、マシュー・グード、ジェフリー・ディーン・モーガン
上映時間:2時間43分  R-15
<公式サイト>
2009年3月28日(土)~ 札幌シネマフロンティア,ユナイテッド・シネマ札幌にて公開


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