札幌100マイル

*un journal*

自分のアンテナにひっかかったものを綴った日記

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『フランス映画』タグの付いた投稿

映画 『クリスマス・ストーリー』



-上映は終了しましたが、備忘録として-

フランス映画界を代表する豪華キャストが出演し、2008年
のセザール賞で9部門にノミネートされた家族ドラマ。

とあるクリスマス、カトリーヌ・ドヌーヴ演じる母ジュノンの
病気をきっかけに、長女のエリザベート(アンヌ・コンシニ)、
三男イヴォン(メルヴィル・プポー)がそれぞれの家族を伴って
やって来る。そして絶縁状態だった問題児の次男アンリ(マチュー・
アマルリック)もガールフレンド(エマニュエル・ドゥヴォス)を
連れ登場する...といったストーリー。

キャストや全体の雰囲気は良いのですが、おフランスらしい?
自己主張のぶつかり合いなど、複雑な家族関係がなんとも
理解しがたい作品でした。

日本とは違うクリスマスの過ごし方が素敵なのですが、
できれば12月に観たかったなぁ。

クリスマス・ストーリー
クリスマス。ヴュイヤール家では、母ジュノンの病気をきっかけに、長女エリザベート、
三男イヴァンら、子どもたちが集まっていた。しかし、絶縁されていた次男アンリの
登場で、穏やかなクリスマスに波風が立ち始める。


原題:Un Conte De Noel
監督・脚本:アルノー・デプレシャン
出演:カトリーヌ・ドヌーヴ/マチュー・アマルリック/アンヌ・コンシニ
    メルヴィル・プポー/ジャン=ポール・ルシヨン/キアラ・マストロヤンニ
    イポリット・ジラルド/ローラン・カペリュート/エマニュエル・ドゥヴォス ほか
上映時間:2時間30分
「公式サイト」

■シアターキノ にて鑑賞


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映画 『しあわせの雨傘』

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大女優 カトリーヌ・ドヌーヴのジャージ姿が気になって
仕方なかった作品 ♪

『8人の女たち』 以来のタッグとなるフランソワ・オゾン
監督とカトリーヌ・ドヌーヴが贈る女性賛歌。

ドヌーヴ演じるジョギングを日課とするブルジョワ主婦が
心臓発作で倒れた夫の代わりに傾きかけていた雨傘工場
を立て直していく、サクセス・ストーリー。

ジャージもエレガント?に着こなしてしまうドヌーヴ
コケティッシュな魅力が満載。
背景のバラの花があんなに似合うのは、「エースをねらえ」の
お蝶婦人とドヌーヴくらいじゃない?(笑)

オゾンらしいシニカルな視線や、70年代のファッション、
インテリア、音楽にダンスも見どころ。
ドヌーヴ&ドパルデューの貫禄ダンスは必見(笑)

色とりどりの美しい傘のシーンは、『シェルブールの雨傘
のオマージュなのかしら?

しあわせの雨傘
スザンヌは毎朝のジョギングが日課の幸せなブルジョワ妻だったが、ある日、
雨傘工場を運営する亭主関白な夫ロバートが心臓発作で倒れ、工場の運営を
任されてしまう。彼女は主婦ならではの感性で、傾きかけていた工場を見事に
立て直すが...。


原題:Potiche
監督・脚本・脚色:フランソワ・オゾン
出演:カトリーヌ・ドヌーヴ/ジェラール・ドパルデュー/ファブリス・ルキーニ
    カリン・ビアール/ジュディット・ゴドレーシュ/ジェレミー・レニエ ほか
上映時間:1時間45分
「公式サイト」

■シアターキノ にて上映中 


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映画 『100歳の少年と12通の手紙』



11月末に観たはずなのにレビュー放置しまくり...。
さて気を取り直して行ってみよう。

地上5センチの恋心』 のエリック・=エマニュエル・
シュミットが、自身のベストセラー小説を映画化。

余命わずかな少年オスカーと、口は悪いが心優しい
ピザ屋の女主人ローズとの交流を描いた一作。

物語は子供の難病モノですが、ファンタジーを盛り込んだ
お涙ちょうだい映画じゃないところが良い。

なんといっても、オスカー少年を演じたアミール君の
抜群の演技とカワイイ笑顔に魅了されまくり。

人生を楽しむセンスと愛に溢れたローズとオスカーの
やり取りにほっこり。 
生きることの大切さがいっぱい詰まった作品です。

セリフや色づかいなど、フランス映画らしいセンスに溢れ、
シェルブールの雨傘』『ロシュフォールの恋人たち』 の
ミシェル・ルグランの ♪音楽♪ も最高です。

100歳の少年と12通の手紙
はれものに触るような態度の大人たちに幻滅していた余命わずかな10歳の少年
オスカーにとって、口の悪い宅配ピザ屋の女主人ローズだけが、自分に正直に
接してくれる唯一の大人だった。オスカーの希望で12日間毎日、オスカーの元を
訪れることになったローズは、1日を10年と考えて過ごすこと、そして毎日神様に
手紙を書くことを教える。


原題:Oscar and the Lady in Pink
監督・脚本・原作:エリック=エマニュエル・シュミット
出演:ミシェル・ラロック/アミール/アミラ・カサール
    ミレーヌ・ドモンジョ  ほか
上映時間:1時間45分
「公式サイト」

■シアターキノ にて上映中


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映画 『セラフィーヌの庭』

またまた、映画レビュー放置している間に早いもので、
もう11月...あわてて10月に観た映画をUPです。

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セザール賞主要7部門独占受賞をはじめ、世界各国の
映画祭で多数の賞を受賞した、フランスに実在した女性画家
セラフィーヌ・ルイと、ドイツ人画商ヴィルヘルム・ウーデの
出会いから30年にも渡る交流を描いた物語。

色鮮やかで力強いタッチの絵に魅了されると共に、
純粋で繊細な心を持ったセラフィーヌを自然に演じる
ヨランド・モローが素晴らしい。 
彼女の演技を観るだけでも、この作品を観る価値あり。

映画を観るまで 「セラフィーヌ・ルイ」 を知らなかったのですが、
家政婦として働き、孤独で貧しい生活を送るなかで、自然を
愛し、鳥や植物と語り合いながら独学で絵を描くセラフィーヌが
興味深い。
ルソーやピカソを発掘した画商ヴィルヘルム・ウーデに才能を
見いだされて絵を描き続けるが、晩年は世界大恐慌の影響もあり
精神のバランスを崩してしまう。

本能のままに絵を描いていたセラフィーヌにとってウーデとの
出会いは果たして幸せだったのだろうか?
安らぎに満ちたラストシーンから、幸せだったと信じたい。

セラフィーヌの庭
1912年、フランス・パリ郊外のサンリス。貧しく孤独な女性セラフィーヌの日々を
支えていたのは、草木との対話や歌うこと、そしてなによりも絵を描くことだった。
ある日、彼女はアンリ・ルソーを発見し、ピカソをいち早く評価したドイツ人画商
ヴィルヘルム・ウーデに見出され、その後、彼の援助のもと、個展を開くことを夢
見るようになる。そんな中、第一次世界大戦が起こり…。


原題:Serahphine
監督:マルタン・プロヴォスト
出演:ヨランド・モロー/ウルリッヒ・トゥクール/アンヌ・ベネント
    ジェヌヴィエーブ・ムニシュ/ニコ・ログナー/アデライド・ルルー
    セルジュ・ラヴィリエール/フランソワーズ・ルブラン ほか
上映時間:2時間6分
「公式サイト」

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映画 『パリ20区、僕たちのクラス』



第61回カンヌ映画祭最高のパルム・ドールを受賞した作品ですが
ハッキリいって地味(笑)

生い立ちも出身国もさまざまな24人の生徒と1人の国語教師の
交流を通じ、フランスの教育現場を赤裸々に描く。

まず、ドキュメンタリーと見紛うような臨場感とリアリティに圧倒される。

原作「教室へ」の著者・フランソワ・ベゴドーが教師を演じ、
クラスの生徒を演じるのは全員が演技経験のない子供たち。

パリは、18~20区に貧困層の4割が集中していて、学校中退、
失業問題などが深刻な問題になっていて、映画に登場するクラスも
荒れまくりで、この生徒たちが憎たらしいったらありゃしない。 
私が教師だったら、速攻ぶちキレるだろうなぁ。

日本と異なる教育システムが興味深く、どこの国も子供を教育する
ということは大変な仕事だと改めて考えさせられました。

パリ20区、僕たちのクラス  
移民が多く暮らすパリ20区の公立中学校。正しい国語を身につけさせることこそ
生徒たちの将来の幸福につながると信念を持つフランス語教師のフランソワだったが、
様々な出身国を持つ24人の生徒たちが混じり合う新学期の教室で、思いがけない
反発や質問に翻弄されてしまう。


原題:Entre les Murs
監督:ローラン・カンテ
原作:フランソワ・ベゴドー (「教室へ」)
出演:フランソワ・ベゴドー/演技経験のない24人の子供たち ほか
上映時間:2時間8分
「公式サイト」

■ディノスシネマズ札幌劇場 にて上映中

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