札幌100マイル

*un journal*

自分のアンテナにひっかかったものを綴った日記

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『マノエル・デ・オリヴェイラ』タグの付いた投稿

映画 『ブロンド少女は過激に美しく』



-上映は終了しましたが、備忘録として-

ポルトガルの文豪エサ・デ・ケイロスの短編小説を、
撮影中に100歳の誕生日を迎えた現役最高齢の映画監督
マノエル・デ・オリヴェイラが映画化。

「妻にも友にも言えない話は、見知らぬ人に話すべし」と
ばかりに、リスボン発の列車に乗り込んだ主人公・マカリオが、
隣の席に座った見知らぬ婦人に自分の恋の顛末を語る。

邦題にケチをつけるつもりはないのですが、主人公が
恋に落ちる女性はブロンドとゆうよりブルネットだと思うし、
全然 「過激」 じゃないし...。

恋は盲目って感じの主人公の姿が滑稽で、ラストは唐突。
ハープで奏でるドビュッシー「アラベスク」が耳に残りましたが、
いったい何が言いたいのかサッパリ分からず。

睡魔に襲われた前作 『コロンブス 永遠の海』 よりは、
ドラマチックな物語でしたが、 マノエル・デ・オリヴェイラ監督
(作品) とは相性が悪いのかも...。

ブロンド少女は過激に美しく
列車で隣り合わせた婦人に、衝撃的な体験を語り始めたマカリオ。彼は叔父に
雇われて洋品店の2階で会計士として働き始めた折、通りの向かいの家に姿を
現したブロンドの少女ルイザ(カタリナ・ヴァレンシュタイン)に一目ぼれし、結婚の
許しを得ようとするまでに至ったというが...。


原題:Singularidades De Una Parariga Loura
監督・脚本:マノエル・デ・オリヴェイラ
原作:エサ・デ・ケイロス
出演:リカルド・トレパ/カタリナ・ヴァレンシュタイン/ディオゴ・ドリア
    ジュリア・ブイゼル/レオノール・シルヴェイラ/ルイス=ミゲル・シントラ
    グロリア・デ・マトス ほか
上映時間:1時間4分
「公式サイト」


過去の映画レポはこちら★

映画 『コロンブス 永遠の海』



世界最高齢の映画監督 マノエル・ド・オリヴェイラ
作品 『コロンブス 永遠の海』 を観てきました。

「コロンブス=ポルトガル人」説を唱えた歴史家と
その妻の旅路を描いた物語。

現在101歳(撮影当時99歳)のオリヴェイラ監督の
視点とはどんなものかと興味津々だったのですが、
美しくもゆったり淡々と映し出される映像に睡魔が...。

老年となった主人公夫婦を演じるのは、オリヴェイラ
監督自身とその夫人。 愛に満ちた会話が微笑ましい。

コロンブス 永遠の海   「公式サイト」
1946年、マヌエルはリスボンからニューヨーク行きの船に乗ろうとしていた。
数年後、ポルトガルに戻ったマヌエルはシルヴィアと結婚し、歴史研究者でも
ある彼は、「コロンブスはポルトガル人だった」という仮説を立証しようと新婚
旅行を兼ね、コロンブスの生誕地と考える町へ向かう。47年後のアメリカ、
年老いたマヌエルとシルヴィアはニューヨークにいた。彼らは自分たちの人生と
過去のポルトガル人の郷愁を重ね合わせていた。


原題:Cristovao Colombo O ENnigma
監督・脚本:マノエル・デ・オリヴェイラ
出演:リカルド・トレパ/レオノール・バルダック
    マノエル・デ・オリヴェイラ ほか
上映時間:1時間15分

■シアターキノ にて上映中

過去の映画レポはこちら★

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