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冬プロレポート~冬の円山動物園から~

冬の動物園プロジェクト、略して冬プロのメンバーが冬の動物園の魅力を発信

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冬の動物園プロジェクト、略して冬プロのメンバーが冬の動物園の魅力を発信

2013年01月13日 の投稿一覧

年齢を感じるとき

皆さんこんばんは。

元メガネです。

今日は11日(金)から12日(土)にかけて行われたナイトキャンプについてご紹介いたします。

ナイトキャンプとはお客様が唯一動物園に宿泊することが出来るイベントです。8年ほど前から毎年2回ほど開催しています。

ここまで読んで、私も行きたい!と思った方もおられるかと思いますが、残念!小学校高学年(4~6年)限定のイベントです。

夏休みや冬休みの子どもたちを対象に、午前中から翌日のお昼までどっぷりと動物園を堪能してもらい、がっちり動物について学んでもらおう!という企画です。
内容が内容だけに何十人も受け入れられないため、あまり積極的な広報をしていないのですが、毎回リピーターさんがいる人気の企画です。
動物園としても、少人数ではありますが、その分深く動物のことや環境のことを学んでもらえるため、動物園としても大切にしています。

今回は18名の子どもたちが参加してくれました。
6人ずつチームになって、飼育員さんと一緒に動物たちのことを楽しく学びました。
それぞれのチームに1人の飼育員さんが貼りつくため、夕食が始まる頃にはみんなのコミュニケーションはバッチリです。


夕食は園内のカフェアースで道産食材を使った美味しいディナーです。
私たちの食事はすべからく命をいただいているということを子どもたちにお話してからいただきますをします。
飼育員さんも子どもたちと一緒にご飯を食べてコミュニケーションを深めます。

全部スマホで撮影したせいか、ボケボケの写真でスミマセン。。。
分かりづらいかもしれませんが、ホントに美味しかったです。

そのあとはナイトハイク。
18人の子どもたちのためだけに夜の動物園を回ります。


赤いセロファンを貼った懐中電灯で動物たちを探し出します。
あえて電灯を全て消しているため、気が付いたらガラス越しにトラがいてビックリということも。
写真を用意したかったのですが、電気を消しているため、まともに映っているのがありませんでした・・・

子どもたちのテンションが恐ろしく高いため、振り回される大人たちはこのあたりで体力の限界を感じます。

その後22時まで今日学んだことの復習をします。
翌日には学んだことをまとめて、みんなやお父さんお母さんたちの前で発表しなければならないため、子どもたちも必死です。

んで、22時就寝。
サル山レストハウスで宿泊です。

ガラスのすぐ向こうにはサルたち。
夜中もサルが騒いでいたらしく、何人かは鳴き声がうるさくて眠れなかったらしいです。

動物園のスタッフも事務所で寝袋です。

朝は6時起床。
サルの鳴き声で起こされます。

大量のサルに起こされる経験はなかなかできるものではありません。
っていうか僕も経験したことありません(笑)
寝る前はさすがに疲れが見えていた子どもたちですが、朝起きたらもう体力が回復しています。
大人たちはもう限界です。
髭をそる気力すらありません。


子どもたちはすぐに身支度を済ませて、朝の動物園探検です。
ナイトハイクで夜の様子を観察した動物たちが、早朝はどんな行動をしているのか?を観察することが出来ました。


そして最後に各チーム学んだことの発表です。

1泊2日という動物を学ぶにはあまりに短い時間ですが、子どもたちは驚くほど多くのことを理解し、しっかりと発表してくれました。


そして飼育員さんとのお別れです。

みんな『また来るからね!』と元気な顔で帰っていきます。

大人たちは最後の体力を振り絞り、うつろな笑顔で子どもたちを見送ります。


そういえば以前ある飼育員さんが言っていました。
『子どもは寝たら最大HPまで回復するんだよ。でも俺は最近、無茶をすると最大HP自体が下がるから、寝ても元に戻らない』と・・・
そんなまさかと笑っていましたが、僕も四捨五入すると40歳。
40歳といえば初老です。
っていうか、先ほど辞書で調べたら、初老とは次のような意味だそうです。
1 中年を過ぎ、老年に入りかけた年ごろ
2 もと、40歳の異称。

『中年を過ぎ』って、てことはもう中年なのか??
確かに子どもたちと話しているときに、自分のことを『お兄さん』とは呼びづらくなったな・・・

若いつもりが自分もそんな年齢になったかと、しみじみ思う今日この頃です。



追伸
小学生のお子様がいらっしゃる方へ。
今年の冬のナイトキャンプは終わりましたが、夏にも同様の宿泊イベントを行います。
ご両親から離れて他の子どもたちと協力して、楽しく課題をこなしていくことで得られるものも大きいと思います。
広報さっぽろなどで募集のお知らせを行いますので、興味のある方は広報さっぽろをお見逃しなく!

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