2007年06月 の投稿一覧
テイジロウの怯え。驚き。(1)
Posted by zooyoshida on 2007年6月24日(日) 18:08
19年度中に屋外施設を改築する予定ですが、現場の状態等を把握するため、業
者の方や市の設計担当者達が多数、類人猿館内に入ってきました。そして、屋外放
飼場を長い時間かけて寸法を測ったりしていました。見慣れない作業服の男性達が
どやどや入ってきたものですから、テイジロウはびっくり驚いてコンパネ板の陰に隠
れてしまいました。なんぼ呼んでも出てきません。隠れたままです。(女性や子供達
なら大丈夫なのにね。) (写真の撮影時間は間違っています。)
少し慣れてきたのかな。じっと観察しています。
これからが大変なのです。誰も居なくなったのに警戒してなかなか移動しないので
す。(屋外に出ないのです。)何度も語りかけて、外は大丈夫だよと説得しなければ
ならないのです。あ~あ、大変だな。チンパンジーやゴリラなら、お前ら俺の縄張りに
何しに来たんだ。挨拶せんかい。という感じで大騒ぎですよ。ほえたり、檻に体当た
り、壁をぶったたいたりして威嚇します。勿論、ウンチや給水器に溜まっている尿もぶ
っかけてきます。まだ若いから仕方がないかな。圧力が500キロ以上ある「力」持ち
なのにね。
今年もオオムラサキの幼虫発見。
Posted by zooyoshida on 2007年6月21日(木) 07:09
去年に引き続き、今年もオオムラサキの幼虫を確認しました。先輩飼育員が三十
数年前に種から育てたエゾエノキ(オオムラサキの食樹)が大木に育ち、昨年、野性
のオオムラサキがそこから飛びたつようになりました。
昨年は数匹の蝶が飛び立ちました。
これは昨年、一年ものの苗を移植しました。2~3年育ててから園内に植樹しよう
と思います。成虫が吸う、樹液が出る木が少ないのが気になります。
日本の「国蝶」オオムラサキ。日本産タテハチョウ科のなかでは最も大型の美麗
種です。羽化直後の新鮮な雄が、翅を開いたときの青紫色の輝きは、神秘的で「自
然のつくりだした芸術品」と言われています。
幼虫はエノキやエゾエノキの葉を食べて成長します。秋にエノキの根もと近くの落ち
葉にとまって越冬し、若葉が生えるころ木によじ登り蝶になる準備をします。成虫は
雑木林のクヌギ、コナラ、クリなどの樹液を吸って生活します。
現在、自然破壊や生息環境の悪化で、分布域や個体数が確実に減少していま
す。
ベッド作り(本物?)屋外にて
Posted by zooyoshida on 2007年6月18日(月) 18:19
堀の下の枝を運ぶテイジロウ
ベッド作り(本物?)屋外にて。
抱えきれないほどの木の枝を与えたところ、堀の下まで降りていき台の上まで運
こんで、ベッドを作りました。塩梅がよさそうですよ。木の枝に生っていた実を食べた
りしていましたよ。(*剪定した枝の利用です。この枝も短く切ってサル山で再利用し
ています。)
ベッド作りで指にとげが刺さっちゃたよ。
一気に抜けた
Posted by zooyoshida on 2007年6月15日(金) 17:18
一気に抜けた。
6月14日、タンチョウの翼の羽がいっきに46本抜けました。15日は14本抜けまし
た。3日ぐらいの間に翼の羽が全部抜けるのです。(だいたい一年おきにこのような
現象が起こります。)一気に抜ける羽は生えるのも早いですよ。勿論、生えるまでは
飛べません。見た感じ体がふたまわり小さく見えます。
抜ける。
オランウータンの毛は、人間の髪の毛と同じで一生延び続けます。同じ類人猿でも
チンパンジーやゴリラは、人間の体毛と同じく一定の長さになり、古くなったら抜け
落ちて新しい毛が伸びてきます。テイジロウはまだまだやんちゃでよく動き回るの
で、毛が擦り切れちゃって短くなっています。大人の老齢オスは、あまり動かないの
で擦り切れません。だからウェッディングドレスのように長い毛を引きずるのです。
鷹匠見習い
Posted by zooyoshida on 2007年6月14日(木) 17:31
鷹匠見習い。
猛禽類のフリーフライト&鷹匠体験を手伝って、この秋で三年になります。未だに上
手く猛禽をコントロールできません。鷹を飛ばすのも受けるのも、風を見るのが難し
いのです。 鷹匠の本田師匠(北海道で1名、全国でも9名しかいない。)に日夜教え
て貰っていますが、センスの問題か?なかなか上手く鳶をコントロールする事が出
来ません。それでも鷹匠体験の手伝いはできるので、まあいいやと思ってやってい
ました。ところが、この春にデビューすることになったのです。
昨年の冬は、平日で3~4人という日も結構ありましたが、今年は30人ぐらい来るよ
うになり、人気が高まってきたので、師匠が休みの時もフリーフライトを行う事になり
ました。練習のときは、まあまあ上手くいっていたので、何とかなると思っていました
が、いざ行うとなかなか思うようにいきません。上手くいかないと喋りのほうもパニック
をおこして、何を言っているのか判らなくなり、悲惨な状態に陥ります。自信をもって
やっていないので、それが鷹にうつるのでしょうね。
現在、平日に百人ぐらい見にきてくれるようになりましたが、まだまだ、お客さんに
上手く話せない、上手く鷹をコントロールできないという状態です。
あんまり上手くできない時は、こう言うのです。「実は今日、本物の鷹匠はお休みで
す。代わって偽者の鷹匠の私がやります・・・。」 この言葉を、いつまで使えるか
な。
初夏の香り
Posted by zooyoshida on 2007年6月13日(水) 06:53
初夏の香り。
現在、動物園の藤は満開に咲いています。風がない時など藤棚の下に居ると、花
の香りが静かに落ちてきて、とても甘くいい香りですよ。藤の木陰でのんびりするの
もいいですし、お弁当を食べるのも如何でしょうか。高台になっているので、アザラシ
達の姿も見えますよ。
ニセアカシヤの花が咲き出しそうです。花の天麩羅がめちゃ旨いです。
テイジロウの環境エンリッチメント(採食について)⑧
Posted by zooyoshida on 2007年6月11日(月) 17:20
今日の献立。
これが一日分の食事です。(飲み物を入れて丁度30品目です。)これを3~四
回に分けて与えています。一日30品目を目標にかかげていますが、なかなか達成
できません。
各品目の量や種類は、毎日変化させています。人間だって美味しく豪華な食事で
も、毎日同じ料理なら飽きてしまいますよね。(毎日同じ食べ物でも、与えたら仕方な
しに食べていますけどね。)時にはバナナや林檎をたくさん食べたい時もあるだろう
し、スイカを食べたい時もあるでしょう。もっと食べる楽しみを与えたいと思ってやって
います。
テイジロウの環境エンリッチメント(採食について)⑦
Posted by zooyoshida on 2007年6月10日(日) 19:22
このポリ容器の中にも、セロリやサトウキビの芯、葡萄等が入っています。この中
の物を食べるには、容器を逆さにして、中の物を出して食べるしかないのです。台の
上に乗って食べたり、ポールの上で食べたりしていましたが、床に二本足で立って食
べるのが、一番楽で、お気に入りのようです。普段は殆ど二本足でじっと立つ事はあ
りません。 珍しいですよ。
ミツバチの大群が飛来した。
Posted by zooyoshida on 2007年6月3日(日) 19:05
2時から始まる鳶のフリーフライトのとき、このオンコの木の横を通りましたが、この
時は何事も起こっていませんでした。終了後、この木の周りをたくさんの蜂達が飛ん
でいるのです。だんだん数が多くなってきて、数千匹になったと思います。驚きです。
木の中心部に蜂の塊ができて、それが大きくなるにつれ、跳んでいる蜂が減ってきま
した。
鳶のビリー(♀)の様子が、変になった理由がこれでわかりました。
テレビでは見た事があるけれど、実際に見るのは初めてです。あのたくさんの蜂の
中に居ても刺されないのです。とにかく驚きでした。
時間がたち、飛んでいる蜂も少なくなり、塊になった蜂達もじっと動かなくなりまし
た。塊の長さは約60cmぐらいありましたよ。
ストレス発散。
Posted by zooyoshida on 2007年6月3日(日) 12:32
飼育員の持っている物は何でも欲しがります。触ってみたい、匂いを嗅ぎたい、齧
りたい。長靴も欲しがっていたので、穴あきの廃棄品を与えたところ、早速、匂いを
嗅いだりしていましたが、突然、齧ったり、写真の様に裂いたりしました。これもストレ
ス発散の一つかも知れません。よく物を壊しますよ。