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オランウータン飼育日記&円山四季だより

by zooyoshida

プロフィール

吉田 淳一

担当動物はオランウータン、ツル、トキです。
以前に、クマ類、海獣、シマウマ、ビーバー、カワウソ、クジャクを担当していました。飼育員として26年間勤めています。
これから、オランウータンの日常生活などについてお知らせしていこうと思います。


投稿したブログ数:2821件

類人猿館内を見せちゃいます。

 一般のお客様は館内の裏側を見る機会が少ないですよね。見えない所って見たく

なるんじゃないかな。そう思って今回は、普段見ることのない内部を紹介しようと思い

ます。

 見せたくない、汚いところを如何に写さないように撮るのが難しいです。 園長は、

机の上など整理整頓しないとうるさいタイプです。無駄なものは置いとくなと言ってい

ます。確かにそうですが・・・。弟路郎の大切な物は,ガラクタのゴミみたいなものが多

いからね。  ようするに整理整頓ですね。



屋内展示場の裏は寝室になっています。寝室と言っても普段そこで寝るわけではな

いですよ。一応ベッドみたいな台がついています。全部で10部屋あります。主に怪

我や病気治療等、別飼いする時に使っています。





 寝室内に日光を取り入れる為に、キーパー通路の天井には窓がついています。長

期別飼いになっても光が入るので安心です。

 下の写真は屋上から撮った写真です。



  これは覗き窓です。ここから動物を観察したり、給餌や投薬などもしたりできるよ

うになっています。



 屋外に人が出る時に使うドアですが、この上にも三角の窓が付いており、採光でき

るようになっています。

20080223-05.JPG

 屋内展示場に入る時に使う人用ドアですが、ここの上にも三角の採光窓がついて

います。





20080223-08.JPG

屋内展示場の真上には、硝子でできた三角屋根があります。これで屋外に出ない

冬期間でも採光できるのです。弟路郎は冬場も一日一回は屋外に出れるようにして

いますが、出るにしても数十秒ぐらいしか外に出ません。せいぜい雪をとってくるぐら

いです。それに比べると、ゴリラのゴンは真冬でも風がなく日が射していれば、2時間

ぐらいは外に出っ放しです。屋内にいても日が射すので、屋外で生活しているように

あさも夜もわかります。二十八日や二十九日の朝も弟路郎はてっぺんに登り、空を

ずっと眺めていました。日差しで春を感じているのかな。



 これは屋内外を行き来する時に使うシュートです。左側が寝室で右側が屋外で

す。





 ここが調理場です。ここで野菜についている農薬や汚れを取ってきれいにします。

牛乳を沸かしたりもしていますよ。大型冷蔵庫と冷凍庫、ガスコンロに温水器があり

ます。その他、ヒマワリや麦、木の実等もおいてあります。



この写真は類人猿館の外観ですが看板がみすぼらしいよね。いっそのことはずし

た方がいいかもね。

 裏側を写真で見てもイマイチ面白くないかな。 最後に僕のお気に入りの写真を載

せますね。





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