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オランウータン飼育日記&円山四季だより

by zooyoshida

プロフィール

吉田 淳一

担当動物はオランウータン、ツル、トキです。
以前に、クマ類、海獣、シマウマ、ビーバー、カワウソ、クジャクを担当していました。飼育員として26年間勤めています。
これから、オランウータンの日常生活などについてお知らせしていこうと思います。


投稿したブログ数:2821件

やっと孵化し始めました。

 ナナフシの数が激減して、慌てて繁殖に取り組んでいますが、やっと今日孵化しだ

しました。 僕にとっては初めての経験なので少し興奮しています。



 5匹孵化しましたが、みんな片足に卵の殻がついているんだよね。不思議です。




 9月の初めから卵を集め始めて130個ぐらいは採集したかな。






 みんな長い時間水を飲んでいるから、きっと喉が渇いているのでしょう。さっそく霧

吹きをしてあげました。 




 このケース内である程度大きく育ててから、飛翔室に放そうと思います。鮭の放流

と同じでその方が大人になる確率が上がるでしょう。




 当園ではハイビスカスの葉を餌としています。新芽だとか柔らかい葉が好きみたい

です。 だから準備万端、事前に作っておきました。


20081103-07.JPG

 ハイビスカスの木の枝や葉に、保護色や擬態して隠れているので見つけるのは大

変苦労しますよ。 だから見つけた時は少し感激。

 アマミナナフシは単為生殖するので、お父さんがいなくても繁殖できるのです。ちな

みに上の写真は雌です。卵をたくさん産卵するので体が大きくて太いですよ。 下の

写真はオスで小さくて細いです。

20081103-08.JPG



20081103-09.JPG

 エゾエンマコオロギの卵を低温処理しています。 冬に孵化させて、成虫にさせ産

卵させます。 そして、直ぐに低温処理して春に孵化させます。そうする事によってた

くさんのコオロギを得るのです。たくさん放しても他の生物に食べられて、親になるの

はほんの少しでしょう。 はたして上手くいくでしょうか?

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