札幌100マイル

円山動物園ブログ

円山動物園の動物の近況や出来事などを綴ります

2017年05月 の投稿一覧

平成29年度 森の散策タイム始まります!!

5/6(土曜)から森の散策タイムが始まります。
5月から10月までの主に週末限定(月4日程度)、森のボランティアさんにガイドいただきながら散策いただけます。
GWに入り気温も上がり、森の動植物の動きも活発になってきました。池ではエゾアカガエルやエゾサンショウウオの卵も観察できます。
今しか見れない春の花や木々の様子をのぞきに、ぜひ森でお越しください!!

今週末の予定
・5/6(土曜)10:30~、13:30~
・5/7(日曜)10:30~、13:30~
IMG_1758 IMG_1762 IMG_1764

森のページ → http://www.city.sapporo.jp/zoo/tree/forest/index.html

本日と明日のドキドキ体験 → http://www.city.sapporo.jp/zoo/topics/topics2-744.html

よく食べるわ。

P1700962P1700967P1700993

やっぱり屋外はいいねぇ~。

広いし高さがある。

たくさん動き回れるのがいいんだわ。

空気もいいしさ。

一日中、食べ物があるのもいい。

景色を見るのもいい。

何でも刺激になる。

いいことばかりだわ。

 

 

 

P1700979P1710005P1710006

もしかしたら景色でも見ているのかな。

 

 

P1700921P1700925P1700929P1700996P1700933P1700991

運動量が増えたせいかよく食べるようになったわ。

あれだけ動き回ればお腹も空くさ。

環境が変われば気分だけでも食欲が増すものね。

 

 

 

脱皮。

「羨ましい・・」

気持ち良さそうに脱皮しているアオダイショウの様子を見ていると、つい心の声が口から出てしまいます。

IMG_0279

爬虫類は、人類がどうあがいても絶対に手に入れる事ができない能力をたくさん持っておりまして、その中でも最も羨ましい習性の一つがこの脱皮です。

少々の怪我や肌荒れなんかも、脱皮を繰り返すことで綺麗に治ってしまうんだから、こんな素晴らしいことはありません。

彼らに「美容」といった概念は今後も無用でしょう。

IMG_0280

そんな習性からヘビは古来より「再生」「不老不死」というイメージを持たれ、医療・医学のシンボルとされてきました。

特にギリシア神話に出てくる名医アスクレピオスの杖が有名で、WHOをはじめ様々な医療機関のマークとして使用されています。

IMG_0330

ちなみに上の画像は脱皮前のアナコンダくんです。

ヘビは脱皮が近くなると体全体が濁り、ツヤもなくなります。

たまにこの状態のヘビを見て「なんか顔色悪いね、このヘビ」とヒソヒソ話している来園者の方を見かけますが、なかなか鋭い観察眼です、たしかに健康そうには見えません。

またこの時期はヘビも非常に神経質になっておりまして、餌も食べませんし(食べる個体もいます)攻撃的になる個体もいます。

IMG_0284

この状態は脱皮直前まで続きまして、肌の濁りが消えクリアーに戻ったらその後脱皮が始まります。

ヘビは脱皮が始まるまでの準備期間はかなり長いのですが、脱皮自体はあっという間で早ければ10分程度で終わってしまいます。

だから多数のヘビと日々戯れている僕であっても、脱皮中のシーンに出くわすことってなかなか難しいんですよ。

IMG_0322

ほんと世間は彼らのことを、やれ下等生物だとか、やれ手足がなくて気持ち悪いとか言いたい放題ですが、ヘビは進化の過程で無駄を削ぎ落としてこの形態になったわけです。

進化の過程でこれほど思い切った選択をし、これほど地上生活に適応していった生物が他にいたでしょうか。

シンプルにもほどがあるってくらい、ヘビにはもうこれ以上削るところがありません。

まさに最終形態、斬新すぎます。

断捨離の極み、進化の極み、下等どころか世の中で最も洗練された生物と言っても過言ではないと、僕は個人的に思うのです。

 

 

 

 

 

 

 

サーバルキャット「エン」のプレートを外しました!

全国のサーバルファンの皆様こんばんわ。

昨年5月に左前肢を骨折しましたサーバルキャットのメス「エン」は、骨折部位が完全に癒合したため、

装着したプレートを除去する手術を実施することになっておりましたが

本日、5月2日の午後から北海道大学動物医療センターにて手術を行い、骨折部位に装着していたプレートを外していただきました。

 

こちらが橈骨と尺骨に一枚ずつねじ止めしていたプレートです。

image2 image1

 

術後は、縫合した手術部位を舐めたり出来ないようにギブスを装着しました。

犬や猫などでは、ギブスなど付けずにエリザベスカラーなどで対応するのですが、

手足の細長いサーバルですとエリカラを外してしまう可能性もありますので

万が一を考慮して数日間ギブスをつけて保護することにしました。

 

ネコ科の中でも特に足の長いサーバルですので、ギブスもこんなに長くなってしまいました。

imag555

 

今後は、抗生物質などを投薬しながら4、5日様子を見て、ギブスを外す予定です。

ギブスを外した後はアフリカゾーンキリン館に戻りますが、1、2週間は非公開で状態を確認することになりますので

しばらくのあいだ「エン」と会う事は出来ませんのでご了承ください。

 

 

 

 

プレゼント。

P1700813

お客様から弟路郎ファミリーにこの様なプレゼントがありました。

ありがとうございます。

凍らせて与えたり、小さな穴に入れたりとエンリッチメント用に使わさせて貰います。

春化。

これまで冬モードであった爬虫類両生類館も完全に春モードへと切り替わりました。

ずっと穴で冬眠していたヒガシニホントカゲが姿を見せるようになり、

IMG_0162

 

地蔵のようにピクリともしなかったカナヘビたちも元気に動き回っております。

IMG_0217

 

冬季は岩の隙間かちらりと見える鱗の一部を観察するだけだったアルマジロトカゲ。

IMG_0108

今は親子3頭でたびたび姿を見せてくれます。

実に仲睦まじい光景に普段トカゲには抱かないような感情を持ってしまう今日この頃です。

 

こちらはシナワニトカゲのペア。

オスの鮮やかな体色、エナジーがみなぎっています。

IMG_0227

 

先日孵化したエゾサンショウウオの幼生。

IMG_0224

順調に日々ぐんぐん成長しております。

春到来です。

 

 

pageTop