『映画 ’09』カテゴリーの投稿一覧
映画 『HACHI 約束の犬』
Posted by bluestar on 2009年7月30日(木) 12:13
【HACHI 約束の犬】
アメリカ郊外のベッドリッジ駅。迷い犬になった秋田犬の子犬を偶然保護した
パーカー・ウィルソン教授は、妻の反対を押し切り、その子犬を飼うことにする。
首輪についていたタグに刻まれていた漢字から「ハチ」と名づけられた子犬は、
パーカーのあふれるような愛情を受けてすくすくと成長していく。いつからか、
夕方5時になると、駅前で帰宅するパーカーを出迎えるのが日課となったハチ。
一人と一匹の間に育まれた深い愛情と信頼は、ずっと続いていくと思われが・・・。
実在した「忠犬ハチ公」の実話をハリウッドで映画化。
1987年に日本で映画化した『ハチ公物語』を観て号泣した
過去をもつ私。 ハリウッド版は正直興味がなかったのですが、
『マイライフ・アズ・ア・ドッグ』『ギルバート・グレイプ』
『サイダーハウス・ルール』など、大好きなラッセ・ハルストレム
監督ということで、試写会へ。
日本版のハリウッドリメイク程度に考えていたら、実話を
リスペクトし、シンプルかつストレートな作品に、ストーリーが
わかっているにもかかわらず、涙腺緩みっぱなし...。
※試写会じゃなければ、ティッシュ片手に声を上げて泣きたいくらい(笑)
見どころはなんといっても、ハチの愛くるしさと健気さ。
子犬時代のハチは柴犬が演じ、大人になってからの
ハチは、それぞれの年代を3匹の秋田犬が演じ分けて
いるそうですが、アメリカで最高の犬トレーナーに指導して
もらったというみごとな演技?はオスカーもの。
幼犬時代は無条件に可愛い! 成犬は愛くるしく演技派。
老犬が駅で待ち続ける姿は...(涙)
犬目線の映像も良く、ギア様は本当の飼い主かのような
自然でやさしさにあふれた演技は◎。
大きなスクリーンで、愛くるしいハチの姿を堪能するのも良いけれど
こっそり部屋で観て、声を出して泣きたい気もするなぁ。
原題:HACHIKO A DOG'S STORY
監督:ラッセ・ハルストレム
出演:リチャード・ギア、ジョーン・アレン 他
日本語吹替え版・声の出演:北大路欣也、真矢みき、柴田理恵 他
上映時間:1時間33分
「公式サイト」
「ハチの日」 8月8日(土)より
札幌シネマフロンティア,ユナイテッド・シネマ札幌,ディノスシネマ ほか
全道でロードショー
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カテゴリー: 映画 '09|タグ: HACHI, HACHI 約束の犬, ジョーン・アレン, ディノスシネマ, ハチ公物語, ユナイテッド・シネマ札幌, ラッセ・ハルストレム, リチャード・ギア, リメイク, 中央区, 忠犬ハチ公, 札幌, 札幌シネマフロンティア, 洋画
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映画 『サガン-悲しみよ こんにちは-』
Posted by bluestar on 2009年7月27日(月) 12:44
【サガン-悲しみよ こんにちは-】
わずか18歳で、処女作 『悲しみよ こんにちは』 がベストセラーとなり、ありあまる
富と名声を手にしたフランソワーズ・サガン。 アンドレ・マルローの娘フロランス、
作家ベルナール・フランク、ダンサー兼脚本家のジャック・シャゾらを親友とし、
自由奔放な社交生活を楽しむようになるが...
サガンの「悲しみよ こんにちは」といえば、タイトルに
惹かれて高校時代に読み、自分と同世代でこんな
大人っぽい小説を書いたサガンに驚いたことと、
文庫本がやけに薄かったことを覚えている。
本作は、その小説を読んだ時よりも衝撃的で波乱に満ちた
フランソワーズ・サガンの人生を描いた伝記映画。
大胆で繊細、才能と強運も持ち合わせたサガン。
自分らしさを貫き通した生き方は、マネできないだけに魅力的。
そんな彼女の寂しさや孤独に満ちた晩年の姿が切ない。
サガンの18歳から69歳までを1人で演じるのは、
映画『エディット・ピアフ 愛の讃歌』でピアフに
成りきっていたシルヴィ・テステュー。
本作の熱演もさることながら、写真などで見るサガン本人に
とてもよく似ていて、これまたビックリ。
シンプルな黒ワンピースにパールや豹柄のコートなど
フランスをイメージさせるサガンのファッションにも注目。
改めて、ジーン・セバーグの 『悲しみよ こんにちは』 や
小説を読み返してみたい。
英題: SAGAN
監督・脚本:ディアーヌ・キュリス
出演:シルヴィー・テステュー/ピエール・パルマード/ジャンヌ・バリバール ほか
上映時間:1時間55分 PG-12
「公式サイト」
シアターキノにて上映中
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カテゴリー: 映画 '09|タグ: SAGAN, サガン, シアターキノ, シルヴィー・テステュー, フランス映画, フランソワーズ・サガン, 中央区, 伝記映画, 作家, 悲しみよ こんにちは, 映画, 札幌, 洋画
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映画 『そんな彼なら捨てちゃえば?』
Posted by bluestar on 2009年7月25日(土) 07:03
【そんな彼なら捨てちゃえば?】 「公式サイト」
同じ会社に勤めるジジ、べス、ジャニーンの3人は、プライベートも相談し合う仲。
失恋しても前向きなジジは男心が読めず空回り。ベスは同棲7年目の恋人が結婚して
くれないことに悩み、幸せな結婚生活を送っていたはずのジャニーンも、夫の浮気が
発覚。男のホンネに向き合った彼女たちに見えてきた本当の幸せ、最高のパートナーとは?
恋愛バイブルとして全米の女性が大絶賛のベストセラー本を映画化。
原題は「He's Just Not That Into You」。
直訳すると「彼はあなたに興味がない」。← うわっ、バッサリ。
インパクトのある邦題(略して「捨て彼」)は、原題に対するアンサーなのか?
それぞれに恋愛や結婚生活の悩みを抱えた男女9人の群像劇。
女のカン違いと男のホンネをリアルに描いているので、共感できる
あるあるネタが満載。 ちょっぴり切なく、かなり笑えました。
キャストが豪華すぎて、誰が主役なのかはイマイチわからないの
ですが、夢の共演は必見です。
珍しくラブコメ出演のジェニファー・コネリーに注目したのですが
役柄がリアルに怖い...。大人のラブ・ストーリーの方がお似合いかも。
ジェニファー・アニストンは出番少なめ。そろそろラブコメ卒業か?
一番輝いていたのは、小悪魔ちゃんスカーレット・ヨハンソン。
恋愛に空回りのジジを演じたジニファー・グッドウィンのピュアな
演技も良かったし、脇に徹したドリュー・バリモアも可愛かった。
華やかで魅力的な女優陣に比べると、男優陣はチト弱いのが残念。
エピソードを盛り込みすぎて、中だるみは気になりますが
自分の恋愛と照らし合わせながら、深く考えずに楽しみましょう。
ガールズムービーですが、女心を知りたい男性にもおすすめです。
★あなたの彼に当てはまるものをチェック★
□電話をくれない
□どこかに行こうと誘ってこない
□家族や友達に紹介してくれない
□部屋に行ったことがない
□週末会えない。連絡も取れない。
□酔った時だけ会いたがる
□彼女・奥さんがいる
□結婚しない
※1つ以上当てはまったら、彼はあなたに気がありません!
ドキっとした人は、シアターへGO!
原題:He's Just Not That Into You
監督:ケン・クワピス
原作:グレッグ・べーレント&リズ・タシーロ (『SEX AND THE CITY』の脚本スタッフ)
出演:ベン・アフレック/ジェニファー・アニストン/ドリュー・バリモア
ジェニファー・コネリー/ケビン・コノリー/ブラッドリー・クーパー
ジニファー・グッドウィン/スカーレット・ヨハンソン/ジャスティン・ロング
クリス・クリストファーソン、 ほか
上映時間:2時間10分
8月1日(土)より、札幌シネマフロンティア ほか全道でロードショー
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カテゴリー: 映画 '09|タグ: そんな彼なら捨てちゃえば?, ジェニファー・アニストン, ジェニファー・コネリー, ジニファー・グッドウィン, スカーレット・ヨハンソン, ドリュー・バリモア, ベン・アフレック, ラブコメ, 中央区, 映画, 札幌, 札幌シネマフロンティア, 洋画, 群像劇, 試写会
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映画 『60歳のラブレター』
Posted by bluestar on 2009年7月23日(木) 00:43
タイトルからして、アラカン・団塊の世代向けのイメージがあって
躊躇していたのですが...意外と(失礼っ)ロングラン上映しているので
遅ればせながら鑑賞してきました。
夫の定年退職を期に離婚することになった孝平(中村雅俊)とちひろ(原田美枝子)
喧嘩は絶えないが仲の良い正彦(イッセー尾形)と光江(綾戸智恵)
愛妻を亡くした医師の静夫(井上順)と彼に好意を抱く麗子(戸田恵子)
3組の熟年男女が織り成すオムニバス。
先の展開が見えちゃったり、ツッコミところも多々ありましたが、
イッセー尾形さん&綾戸智恵さん演じる夫婦にやられちゃったかなぁ
泣けました...。 井上順さんと戸田恵子さんも良かったです。
スクリーンで中村雅俊さんを観るのは初めてだと思うのですが、
いつの間にか60歳の役をやるようになっちゃたんですね...。
【60歳のラブレター】
監督:深川栄洋
出演:中村雅俊/原田美枝子/井上順/戸田恵子/イッセー尾形
綾戸智恵 ほか
上映時間:2時間9分
「公式サイト」
ディノスシネマ札幌 ほか全道にて上映中
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映画 『精神』
Posted by bluestar on 2009年7月21日(火) 12:31
【精神】
外来の精神科診療所「こらーる岡山」には、年齢も性別も症状もさまざまな人々が
通ってくる。自殺未遂を繰り返す人もいれば、何十年も病気と付き合い自らの哲学や
信仰、芸術を深めていく人もいる。さまざまな心の問題を抱えた人々の精神世界を
照らし出しながら、現代に生きる日本人の精神のありようを克明に描き出していく
前作の2005年・川崎市議会議員補欠選挙で自民党公認で出馬した
山内和彦氏に密着した『選挙』が面白かった想田和弘監督の第2弾作品。
見逃した...と思っていたら、シアターキノさんの延長上映に感謝感謝。
岡山県にある小さな診療所「こらーる岡山」を舞台に、撮影
(モザイクなし・実名で出演)に同意してくれた統合失調症や
うつ病の患者さんをナレーション・テロップ・音楽一切なしで
淡々と追った観察映画。
精神障害者の日常は、健常者と大きく変わることはなかった。
患者さんが抱えている心の問題って、現代に生きる人間なら
誰にでも身に憶えがあると思うから...。
偏見の壁とか精神患者と一般の人との違いについて考えさせられた。
映画はメッセージを訴える訳でも、結論を出す訳でもありません。
その場で起こったことを淡々と撮影した観察映画なので、
観方によって人それぞれの解釈ができる作品です。
英題:MENTAL
監督・撮影・録音・編集・製作: 想田和弘
出演:「こらーる岡山」のみなさん ほか
上映時間:2時間15分
「公式サイト」
★7月24日(金)まで、「シアターキノ」にて上映
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