札幌100マイル

*un journal*

自分のアンテナにひっかかったものを綴った日記

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『映画 ’09』カテゴリーの投稿一覧

映画 『The Harimaya Bridge はりまや橋』



【The Harimaya Bridge はりまや橋
写真家ダニエル・ホルダーには愛してやまない一人息子ミッキーがいたが、
日本の高知県で英語教師をしていた息子は交通事故に遭って命を落としてしまう。
悲しみに暮れる父のダニエルは画家としての才能も発揮していた息子が遺した
絵をかき集めるため、単身日本を訪れることに...。


国や人種の違いを超えた心の交流を描いた人間ドラマ。
外国人監督が日本の高知県を舞台にしたことに興味を持ち観賞。
ハッキリいって地味な作品ですが、素直に感動しました。

偏見や差別といった重いテーマながら、人と人との結びつきを、
丁寧に描いた心温まる作品。
どこか懐かしさを感じる、高知の美しい風景が印象的。
この作品が世界の架け橋になることを願います。

高岡早紀さんも魅力的ですが、流暢な英語と土佐弁を
使いこなす清水美沙さんの好演が光りました。
話題になっていた石橋貴明さんの娘さん・穂のかちゃんは
役柄が地味すぎて印象に残らず...。

ちなみに、「はりまや橋」とは
「♪土佐の高知のはりまや橋で、坊さんかんざし買うを見た♪」と
よさこい節の一節にも歌われている悲恋物語の舞台となった橋。
ロマンチック~と思っていたら、札幌の時計台と肩を並べる
「日本三大がっかり名所」の一つらしい...。

休日にもかかわらず、両手で足りる客の入りが悲しい...。
シネコンではなくミニシアターで上映して欲しかったなぁ。

脚本・監督:アロン・ウルフォーク 
出演:ベン・ギロリ/高岡早紀/清水美沙/ダニー・グローヴァー ほか
上映時間:2時間00分
「公式サイト」

札幌シネマフロンティアにて上映中


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映画 『子供の情景』



子供の情景
6歳の少女バクタイは、隣の家の男の子アッバスと同じように自分も学校で勉強したいと
思い立つ。ところが、アッバスから学校に行くためには鉛筆とノートが必要だと教えられる。
そこでバクタイは、家から卵を持ち出し、それを売ろうと町へ向かうのだったが...。


テロや戦争が絶えないアフガニスタンのバーミヤンを舞台に、
学校に行きたいと願う、一人の少女の小さな冒険を通して
子供たちの現状を寓話的に描いた作品。 
監督は、弱冠19歳のイラン人女性 ハナ・マフマルバフ。

愛らしく純粋な少女の目を通して、戦争と大人が子供たちに
与える影響の大きさを深く考えさせられる。

タリバンに憧れて「戦争ごっこ」をする悪ガキたちの残酷さと、
主人公バクタイを演じたニクバクト・ノルーズちゃんの健気な
演技が胸を打つ。


原題:Buda as sharm foru rikht
監督:ハナ・マフマルバフ
出演:ニクバクト・ノルーズ、アッバス・アリジョメ  ほか
上映時間:1時間21分
「公式サイト」

シアターキノにて上映中


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映画 『ウェディング・ベルを鳴らせ!』 100マイル試写会



ウェディング・ベルを鳴らせ!
セルビアの山奥で祖父と暮らす少年ツァーネ。ある日、祖父から「3つの約束」を
果たしに街へ行くように言われ、牛のツヴェトカを連れて旅立つ。そこでツァーネは、
可憐な美女ヤスナに一目ぼれし、あらゆる手で彼女を振り向かせようとするのだが...。


名作『アンダーグラウンド』の鬼才エミール・クストリッツァ
監督によるパワフルな婚活ドタバタコメディ。

ストーリーはタイトルそのままで、いたって単純。
ベタなギャグは好き嫌いが分かれるところですが、
クストリッツァ監督だから許されちゃうかな...。

チャーミングで個性的な登場人物たちに生命力を感じ、
管弦楽器の軽快な音楽にのせて、グイグイ引き込まれる
ハイテンションなハッピームービー。

クストリッツァ映画といえば独特の音楽。
本作の音楽を担当しているのは、凸凹コンビの大きい方
トプズを演じるストリボール・クストリッツァ。実は監督の息子さん。
♪バルカン・サウンド♪の虜に鳴ること間違いなし。

キュートで可愛い顔をした主人公ツァーネ役の
ウロシュ・ミロバノビッチくんが、どことなく「ラッセル・クロウ」に
似ていると思うのは私だけ?

深く考えず、クストリッツァワールドを楽しみましょう。

原題:Promets Moi
監督:エミール・クストリッツァ
出演:ウロシュ・ミロバノビッチ/マリヤ・ペトロニイェヴィッチ
    アレクサンダル・ベルチェック/ミキ・マノイロヴィッチ  ほか
上映時間:2時間7分
「公式サイト」

6月13日(土)より、シアターキノにてロードショー 


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映画 『チョコレート・ファイター』



チョコレート・ファイター
日本人ヤクザ・マサシとタイ人女性ジンを両親に持つゼン。母に引き取られたゼンは
自閉症だが、アクション映画のビデオを見ただけでその技を習得できる並外れた
身体能力を持っていた。そんなある日、母が癌に侵されていることが発覚。ゼンは
母を救うため、母から全てを奪ったマフィアとの抗争に挑む。


もう、すんごい映画。 予想以上に面白かった。 
ノーCG、ノーワイヤー、ノースタント!
アクション好きなら絶対ハマル、生身の本物アクション映画。

監督は、トニー・ジャー主演の『マッハ!』『トム・ヤン・クン!』などで
知られるプラッチャヤー・ピンゲーオ。
 
ハッキリいってストーリーは二の次...。 
見所は、ヒロイン・ゼンを演じたジャージャーちゃんのアクション!
華奢で可愛い顔して、めっぽう強い。 久しぶりに痺れたねっ。
彼女は、元テコンドーの選手で4年間猛特訓したという。
華麗で迫力ある生身のアクションは必見。  

なぜか日本人ヤクザの父親役で出演の阿部ちゃん。
出番は少ないですが、あんな姿まで披露しちゃってます。

※エンドロールの痛~いNG集もお見逃しなく。

原題:CHOCOLATE
監督:プラッチャヤー・ピンゲーオ
出演:“ジージャー”・ヤーニン・ウィサミタナン/阿部寛
    ポンパット・ワチラバンジョン/“ソム”・アラシー・シリポン ほか
上映時間:1時間39分  PG-12
「公式サイト」

6月12日(金)まで、札幌シネマフロンティア にてロードショー

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映画 『劔岳 点の記』

 

劔岳 点の記
明治40年、陸軍陸地測量部の柴崎(浅野忠信)は軍隊の威信のために、
険しさから“針の山”と呼ばれる「剣岳」の初登頂と測量を完遂するように
命じられる。案内人の長次郎(香川照之)ら7人で剣岳に挑む柴崎だったが、
雪崩や暴風雨などの困難が測量隊の行く手を阻む...。


日本地図完成に向け、これまで誰も登頂に成功したことの
なかった危険な山、「劔岳」に挑んだ男たちの記録。

『日本沈没』『八甲田山』『鉄道員』など数々の名作を撮影してきた
名カメラマン・木村大作氏が、初メガホン。

CGを一切使わず、実際の雪山で過酷な撮影を行った
リアルな大自然の映像は、ただただ圧巻!圧倒!
苦行?ともいえる撮影を耐え抜いたキャスト&スタッフに拍手。

期待していた中身は、山が主役で映像重視のため、
ドラマ性に乏しくストーリーは単調。 脚本もちょっと...。
香川さんの演技は群を抜いているけど、豪華キャストを
起用しているのにもったいない。 色々な意味で惜しい映画。

「仲間たち」と表示するエンドクレジットに注目。 熱いなぁ。

良くも悪くもカメラマン出身監督が創った映画かな。
壮大な映像美はスクリーン向き。
長尺のドキュメンタリーを観るつもりでお出掛け下さい。

監督・撮影:木村大作
原作:新田次郎
出演:浅野忠信/香川照之/松田龍平/宮﨑あおい/仲村トオル/役所広司 ほか
上映時間:2時間19分
「公式サイト」

6月20日(土)より
ユナイテッド・シネマ札幌,札幌シネマフロンティア ほか全道でロードショー 


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