札幌100マイル

*un journal*

自分のアンテナにひっかかったものを綴った日記

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2010年12月15日 の投稿一覧

映画 『彼女が消えた浜辺』



浜辺にバカンスに訪れた若い女性の事件をきっかけに、
人間の複雑な内面が暴かれるヒューマン・ミステリー。

2009年ベルリン国際映画祭で銀熊賞(監督賞)を
受賞したイラン映画。

イラン映画といえば、『運動靴と赤い金魚』 や
アッバス・キアロスタミ監督の『友だちのうちはどこ?』
など、子供を主人公にした素朴な作品のイメージが強い
のですが、本作は中流階級の男女がバカンス先で事件に
巻き込まれる心理サスペンス。

タイトルから期待した、ミステリー要素は物足りない
ですが、登場人物の心理描写は秀逸。
イランの文化や習慣、価値観なども興味深い。

それにしても、セピデー役のゴルシフテェ・ファラハニーや、
エリを演じたタラネ・アリシュスティが本当に美しい。
レバノン映画の 『キャラメル』 といい、アラブ系は美女が
多いですねぇ。

彼女が消えた浜辺
テヘラン近郊の海辺のリゾート地にバカンスに訪れた男女の中に、セピデーが
誘ったエリもいた。トラブルに見舞われながらも初日は楽しく過ぎ、2日目に
事件が起きる。海で幼い子どもがおぼれ、何とか助かったものの、エリの姿が
こつ然と消えてしまっていた...。


英題:About Elly
監督・脚本:アスガー・ファルハディ
出演:ゴルシフテェ・ファラハニー/タラネ・アリシュスティ
    シャハブ・ホセイニ/メリッラ・ザレイ ほか
上映時間:1時間56分
「公式サイト」

■シアターキノ にて上映中


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映画 『100歳の少年と12通の手紙』



11月末に観たはずなのにレビュー放置しまくり...。
さて気を取り直して行ってみよう。

地上5センチの恋心』 のエリック・=エマニュエル・
シュミットが、自身のベストセラー小説を映画化。

余命わずかな少年オスカーと、口は悪いが心優しい
ピザ屋の女主人ローズとの交流を描いた一作。

物語は子供の難病モノですが、ファンタジーを盛り込んだ
お涙ちょうだい映画じゃないところが良い。

なんといっても、オスカー少年を演じたアミール君の
抜群の演技とカワイイ笑顔に魅了されまくり。

人生を楽しむセンスと愛に溢れたローズとオスカーの
やり取りにほっこり。 
生きることの大切さがいっぱい詰まった作品です。

セリフや色づかいなど、フランス映画らしいセンスに溢れ、
シェルブールの雨傘』『ロシュフォールの恋人たち』 の
ミシェル・ルグランの ♪音楽♪ も最高です。

100歳の少年と12通の手紙
はれものに触るような態度の大人たちに幻滅していた余命わずかな10歳の少年
オスカーにとって、口の悪い宅配ピザ屋の女主人ローズだけが、自分に正直に
接してくれる唯一の大人だった。オスカーの希望で12日間毎日、オスカーの元を
訪れることになったローズは、1日を10年と考えて過ごすこと、そして毎日神様に
手紙を書くことを教える。


原題:Oscar and the Lady in Pink
監督・脚本・原作:エリック=エマニュエル・シュミット
出演:ミシェル・ラロック/アミール/アミラ・カサール
    ミレーヌ・ドモンジョ  ほか
上映時間:1時間45分
「公式サイト」

■シアターキノ にて上映中


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