札幌100マイル

*un journal*

自分のアンテナにひっかかったものを綴った日記

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『札幌シネマフロンティア』タグの付いた投稿

映画 『HACHI 約束の犬』

 

HACHI 約束の犬】
アメリカ郊外のベッドリッジ駅。迷い犬になった秋田犬の子犬を偶然保護した
パーカー・ウィルソン教授は、妻の反対を押し切り、その子犬を飼うことにする。
首輪についていたタグに刻まれていた漢字から「ハチ」と名づけられた子犬は、
パーカーのあふれるような愛情を受けてすくすくと成長していく。いつからか、
夕方5時になると、駅前で帰宅するパーカーを出迎えるのが日課となったハチ。
一人と一匹の間に育まれた深い愛情と信頼は、ずっと続いていくと思われが・・・。


実在した「忠犬ハチ公」の実話をハリウッドで映画化。

1987年に日本で映画化した『ハチ公物語』を観て号泣した
過去をもつ私。 ハリウッド版は正直興味がなかったのですが、
『マイライフ・アズ・ア・ドッグ』『ギルバート・グレイプ』
『サイダーハウス・ルール』など、大好きなラッセ・ハルストレム
監督ということで、試写会へ。

日本版のハリウッドリメイク程度に考えていたら、実話を
リスペクトし、シンプルかつストレートな作品に、ストーリーが
わかっているにもかかわらず、涙腺緩みっぱなし...。
※試写会じゃなければ、ティッシュ片手に声を上げて泣きたいくらい(笑)

見どころはなんといっても、ハチの愛くるしさと健気さ。
子犬時代のハチは柴犬が演じ、大人になってからの
ハチは、それぞれの年代を3匹の秋田犬が演じ分けて
いるそうですが、アメリカで最高の犬トレーナーに指導して
もらったというみごとな演技?はオスカーもの。

幼犬時代は無条件に可愛い! 成犬は愛くるしく演技派。
老犬が駅で待ち続ける姿は...(涙)
犬目線の映像も良く、ギア様は本当の飼い主かのような
自然でやさしさにあふれた演技は◎。

大きなスクリーンで、愛くるしいハチの姿を堪能するのも良いけれど
こっそり部屋で観て、声を出して泣きたい気もするなぁ。

原題:HACHIKO A DOG'S STORY 
監督:ラッセ・ハルストレム
出演:リチャード・ギア、ジョーン・アレン 他
日本語吹替え版・声の出演:北大路欣也、真矢みき、柴田理恵 他
上映時間:1時間33分
「公式サイト」

「ハチの日」 8月8日(土)より
札幌シネマフロンティア,ユナイテッド・シネマ札幌,ディノスシネマ ほか
全道でロードショー 


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映画 『そんな彼なら捨てちゃえば?』



そんな彼なら捨てちゃえば?  「公式サイト」
同じ会社に勤めるジジ、べス、ジャニーンの3人は、プライベートも相談し合う仲。
失恋しても前向きなジジは男心が読めず空回り。ベスは同棲7年目の恋人が結婚して
くれないことに悩み、幸せな結婚生活を送っていたはずのジャニーンも、夫の浮気が
発覚。男のホンネに向き合った彼女たちに見えてきた本当の幸せ、最高のパートナーとは?


恋愛バイブルとして全米の女性が大絶賛のベストセラー本を映画化。
原題は「He's Just Not That Into You」。
直訳すると「彼はあなたに興味がない」。← うわっ、バッサリ。
インパクトのある邦題(略して「捨て彼」)は、原題に対するアンサーなのか?

それぞれに恋愛や結婚生活の悩みを抱えた男女9人の群像劇。
女のカン違いと男のホンネをリアルに描いているので、共感できる
あるあるネタが満載。 ちょっぴり切なく、かなり笑えました。

キャストが豪華すぎて、誰が主役なのかはイマイチわからないの
ですが、夢の共演は必見です。
珍しくラブコメ出演のジェニファー・コネリーに注目したのですが
役柄がリアルに怖い...。大人のラブ・ストーリーの方がお似合いかも。
ジェニファー・アニストンは出番少なめ。そろそろラブコメ卒業か?
一番輝いていたのは、小悪魔ちゃんスカーレット・ヨハンソン
恋愛に空回りのジジを演じたジニファー・グッドウィンのピュアな
演技も良かったし、脇に徹したドリュー・バリモアも可愛かった。
華やかで魅力的な女優陣に比べると、男優陣はチト弱いのが残念。

エピソードを盛り込みすぎて、中だるみは気になりますが
自分の恋愛と照らし合わせながら、深く考えずに楽しみましょう。
ガールズムービーですが、女心を知りたい男性にもおすすめです。

★あなたの彼に当てはまるものをチェック★
□電話をくれない
□どこかに行こうと誘ってこない
□家族や友達に紹介してくれない
□部屋に行ったことがない
□週末会えない。連絡も取れない。
□酔った時だけ会いたがる
□彼女・奥さんがいる
□結婚しない
※1つ以上当てはまったら、彼はあなたに気がありません!
  ドキっとした人は、シアターへGO!


原題:He's Just Not That Into You
監督:ケン・クワピス
原作:グレッグ・べーレント&リズ・タシーロ (『SEX AND THE CITY』の脚本スタッフ)
出演:ベン・アフレック/ジェニファー・アニストン/ドリュー・バリモア
    ジェニファー・コネリー/ケビン・コノリー/ブラッドリー・クーパー
    ジニファー・グッドウィン/スカーレット・ヨハンソン/ジャスティン・ロング
    クリス・クリストファーソン、 ほか
上映時間:2時間10分

8月1日(土)より、札幌シネマフロンティア ほか全道でロードショー 


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映画 『ディア・ドクター』



ディア・ドクター
東京の医大を出て山間の小さな村に研修に訪れた相馬は、村の医療を一手に
こなす中年医師・伊野の人柄に触れ、充実感を覚え始める。ある日、かづ子と
いう独り暮らしの未亡人から頼まれた嘘を突き通すことにより、伊野自身が抱えて
いたある秘密が明らかになっていく...。


胸をえぐられるような兄弟の愛憎劇を描いた 『ゆれる』 から3年。
人間の深層心理を鋭く描く、西川美和監督の新作は、
「僻地医療」をテーマに、シリアスな展開のなかに、コミカルな
シーンを絶妙に取り入れた人間ドラマ。 
じんわり温かい気持ちになり、良い意味で期待を裏切られた。

西川監督って、人間や物事の二面性を描くのが上手過ぎる!
脚本・監督をこなし、溢れる才能に脱帽。 
キャスティングもみごとにハマっていて、主人公・猪野役の鶴瓶さん
や豪華なキャストの好演が光る。 

ファーストシーンから田園風景の「緑」と、場違いなBMWの「赤」
のコントラストが美しい。
さりげなく映し出される何気ないシーンも意味深で見逃せない。

改めて「医療問題」を考えたり、それぞれの立場で観かたが変わ
る映画だと思う。 個人的には、八千草薫さんと井川遥さん演じる
母娘の関係に、娘の立場で感情移入。あの空気感がたまりません。

オリジナル脚本三作目ですが、西川監督作品ハズレなし!

シアターキノでは西川美和監督 『ゆれる』 を1日1回上映中。
まだ観ていない人はこの機会に是非!
~7/4(土) 20:30  (※7/4(土)のみ 20:45)

監督・原作・脚本:西川美和
出演:笑福亭鶴瓶/瑛太/余貴美子/井川遥/香川照之/八千草薫  ほか
上映時間:2時間7分
「公式サイト」

シアターキノ,札幌シネマフロンティア にて上映中。


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映画 『愛を読むひと』



愛を読むひと
1958年、大戦後のドイツ。15歳のマイケルは年上のミステリアスな女性ハンナと
激しい恋に落ちた。ハンナはマイケルに本の朗読を頼み、いつしかそれが二人の愛の
儀式となっていたが、突然ハンナは姿を消してしまう。8年後、法学生のマイケルが
傍聴した裁判で観たのは、戦時中の罪に問われるハンナだった。彼女は「ある秘密」
を守るために、不当な証言を受け入れる。


何年も前に原作を読んだことをすっかり忘れていたのですが
こんなに奥深い作品だったとは...。 ただの恋愛モノではない、
登場人物たちの複雑な心情はみごとに描いた秀作映画。

物語は大人になった主人公マイケルの回想形式で語られる。
前半は少年と年上の女性とのリアルな愛の形が描かれ、後半
ある事実によって物語は一編し、さらに引きこまれる。

ハンナが隠し続けた「秘密」は切なく、守り続けたプライドは
痛いほど良く分かる。 真実を知って苦悩するマイケルの姿も
切なく、胸を締め付けられる。
マイケルが朗読テープに込めた静かな愛に号泣。

ケイト・ウィンスレットが、30代から60代までのハンナを熱演。
強さと悲しさを秘めた抑え目の演技が素晴らしい。
ケイト・ウィンスレットのリアルな演技はハンナそのもの。
81回アカデミー賞で主演女優賞の受賞も納得。

初々しい15歳と青年になった23歳のマイケルをナイーブに演じた
デビッド・クロスも良かったが、ハンナとの出会いによって屈折した
大人となったマイケルを演じたレイフ・ファインズの憂いの表情や
静かな演技が素晴らしい。

最高のスタッフ&キャストに最後まで惹きつけられた。
改めて原作 『朗読者』 を読み返そうと思う。

原題:The Reader
監督:スティーヴン・ダルドリー (『リトル・ダンサー』『めぐりあう時間たち』)
原作:ベルンハルト・シュリンク 『朗読者』
出演:ケイト・ウィンスレット/レイフ・ファインズ/ブルーノ・ガンツ/デヴィッド・クロス ほか
上映時間:2時間4分   PG-12
「公式サイト」

札幌シネマフロンティア,ユナイテッド・シネマ札幌 ほか全道で上映中


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映画 『The Harimaya Bridge はりまや橋』



【The Harimaya Bridge はりまや橋
写真家ダニエル・ホルダーには愛してやまない一人息子ミッキーがいたが、
日本の高知県で英語教師をしていた息子は交通事故に遭って命を落としてしまう。
悲しみに暮れる父のダニエルは画家としての才能も発揮していた息子が遺した
絵をかき集めるため、単身日本を訪れることに...。


国や人種の違いを超えた心の交流を描いた人間ドラマ。
外国人監督が日本の高知県を舞台にしたことに興味を持ち観賞。
ハッキリいって地味な作品ですが、素直に感動しました。

偏見や差別といった重いテーマながら、人と人との結びつきを、
丁寧に描いた心温まる作品。
どこか懐かしさを感じる、高知の美しい風景が印象的。
この作品が世界の架け橋になることを願います。

高岡早紀さんも魅力的ですが、流暢な英語と土佐弁を
使いこなす清水美沙さんの好演が光りました。
話題になっていた石橋貴明さんの娘さん・穂のかちゃんは
役柄が地味すぎて印象に残らず...。

ちなみに、「はりまや橋」とは
「♪土佐の高知のはりまや橋で、坊さんかんざし買うを見た♪」と
よさこい節の一節にも歌われている悲恋物語の舞台となった橋。
ロマンチック~と思っていたら、札幌の時計台と肩を並べる
「日本三大がっかり名所」の一つらしい...。

休日にもかかわらず、両手で足りる客の入りが悲しい...。
シネコンではなくミニシアターで上映して欲しかったなぁ。

脚本・監督:アロン・ウルフォーク 
出演:ベン・ギロリ/高岡早紀/清水美沙/ダニー・グローヴァー ほか
上映時間:2時間00分
「公式サイト」

札幌シネマフロンティアにて上映中


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