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映画 『人生に乾杯!』
Posted by bluestar on 2009年8月14日(金) 06:17
【人生に乾杯!】
運命的に出会い身分の差を乗り越えて結婚し、今や81歳になったエミルと70歳の
ヘディの老夫婦。社会も時代も変わって、年金だけでは暮らせずに借金取りに
追われる日々。ヘディのダイヤのイヤリングまでも借金のカタに取られ、ついに怒り
を覚えたエミルは強盗を繰り返すようになり、ヘディも彼と行動を共にすることに。
年金生活者の老夫婦が生活苦のあげく、拳銃を手に愛車を走らせ
銀行強盗をはたらきながら逃避行を繰り広げるハンガリー映画。
じんわり、ほっこり、期待通りの良い作品に大満足っ。
日本でも深刻な「年金問題」を明るくユーモラスに描き、
老夫婦にパワーがもらえる物語。
幸せになるために立ち上がった老夫婦の姿は
シニア版 『俺たちに明日はない』 のよう(笑)
とにかく老夫婦のエミル&ヘディがチャーミング。そしてカッコイイ。
レトロな車(カチャカ)や小物、ヘディのファッションも見どころの一つ。
若い刑事カップルとの対比も面白く、逃亡するにつれ深まる愛が◎
長年亭主関白だったエミルのサプライズシーンがお気に入り。
若かりし頃に戻ったかのようなふたりの顔が忘れられない。
ふたりのような夫婦に憧れる...。
それにしても、ラストはやられた。
終盤でウルウルしていたら...気持ち良くやられた~っ!
愛すべきエミル&ヘディに完敗?乾杯!
原題: KONYEC
監督:ガーボル・ロホニ
出演:エミル・ケレシュ,テリ・フェルディ/ユーディト・シェル
ゾルターン・シュミエド/ジョコ・ロシック ほか
上映時間:1時間47分
「公式サイト」
シアターキノにて上映中
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映画 『縞模様のパジャマの少年』
Posted by bluestar on 2009年8月11日(火) 21:58
【縞模様のパジャマの少年】
第2次大戦下のドイツ。ナチス将校を父に持つ、8歳の少年ブルーノ。
ブルーノはある日、行くことを禁じられた林を抜けて有刺鉄線のフェンスに囲まれた
「農場」を発見。そこで縞模様のパジャマを着た同い年の少年シュムエルと出会う。
ホロコースト(ユダヤ人大虐殺)を題材に少年の視点から描いた人間ドラマ。
『セントアンナの奇跡』 に引き続き、少年が出てくる戦争ものですが...。
観賞後、ただただ絶句...放心状態。
予想もしなかった衝撃的な結末に言葉もでない。
主人公は、強制収容所指揮官を父に持ち、純粋無垢な
8歳の少年ブルーノ。(物語は彼の視点で描かれている)
幼い少年は、父の仕事も収容所の目的も知らぬまま、
偶然出会った同い年のユダヤ人少年シュムエルと
禁じられたフェンス越しの友情を築いていく。
ただ純粋に友達を求めるブルーノ。
その無垢ゆえの無知が、思いもよらぬことに...。
ホロコーストが題材ですが、これまでのホロコース関連の
映画とは違い、残虐なシーンはでてきません。
それだけに想像力が働いてしまうのですが...。
辛く悲しく衝撃的なラストですが、とても美しく素晴らしい映画です。
登場人物の心理描写やドイツ人の描き方にも注目。
ドイツなのに英語を話しているのは気にしない気にしない。
原題:The Boy in the Stripped Pyjamas
監督:マーク・ハーマン (『ブラス!』 『リトル・ヴォイス』)
原作:ジョン・ボイン
出演:エイサ・バターフィールド/ジャック・スキャンロン/デビッド・シューリス
ベラ・ファーミガ/ルパート・フレンド ほか
上映時間:1時間35分 <PG-12>
「公式サイト」
スガイシネプレックス札幌劇場 にて上映中
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カテゴリー: 映画 '09|タグ: イギリス, スガイシネプレックス札幌劇場, ドイツ, ホロコースト, 中央区, 戦争, 映画, 札幌, 洋画, 縞模様のパジャマの少年
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映画 『セントアンナの奇跡』
Posted by bluestar on 2009年8月11日(火) 12:49
【セントアンナの奇跡】
1983年のニューヨーク。実直な郵便局員へクターが、窓口に切手を買いに来た男を
顔を見るなり射殺した。彼の部屋からは、行方不明だった歴史的重要なイタリアの
彫刻が発見される。2人の間に何があったのか?この謎めいた事件は、1944年
第二次世界大戦中のイタリア・トスカーナが関係していた。
謎めいた冒頭から真実に至るまでグイグイ惹き込まれ
爽やかなラストに涙...。2時間43分という長さを
感じさせない見応えのある素晴らしい作品でした。
これまで 『ジャングル・フィーバー』 『マルコムX』 など、
人種問題を鋭くえぐる作品を撮り続けてきたスパイク・リー
監督3年ぶりの新作は、初めての戦争映画。
第二次世界大戦真っ只中のイタリア・トスカーナを舞台に
戦争の悲劇と、ひとりの少年と4人の黒人兵の人種や
言葉の壁を超えた奇跡の絆を描いた人間ドラマ。
史実をベースにしたリアルで残虐な戦闘シーンは、
何度見ても心が痛み、改めて戦争の愚かさを考えさせられる。
理不尽な人種差別をしっかりと描かれており、
自国で差別され続けた黒人兵が、戦火の他国(イタリア)で、
はじめて人としての自由を味わうシーンが印象的。
結末を知って、もう一度観たくなりました...。
冒頭のシーンは要チェックですよ。
原題:Miracle at St. Anna
監督:スパイク・リー
原作&脚本:ジェームズ・マクブライド
出演:デレク・ルーク/マイケル・イーリー/ラズ・アロンソ/オマー・ベンソン・ミラー
マッテオ・シャボルディ/ジョン・タトゥーロ ほか
上映時間:2時間43分 <R-15>
「公式サイト」
スガイシネプレックス札幌劇場 ほか全道で上映中
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映画 『キャデラック・レコード』 100マイル試写会
Posted by bluestar on 2009年8月7日(金) 12:54
【キャデラック・レコード ~音楽でアメリカを変えた人々の物語】
ポーランド系移民で野心家の青年レナードは、物静かで思慮深い天才ギタリストの
マディ・ウォーターズと、衝動的なハーモニカ奏者リトル・ウォルターに出会う。
発展しつつあったレコード・ビジネスのブームに乗ろうとしたレナードは、彼らの
アルバム作りを始めることに...。
1950~1960年代にシカゴに実在した、伝説的なレコード
レーベル「チェス・レコード」の創設者、レナード・チェスと
レーベル発足時からの看板スターのマディ・ウォーターズの
関係を軸に、所属アーティスト(リトル・ウォルター、ハウリン・ウルフ
エタ・ジェイムズ、チャック・ベリー)たちの盛衰を描いた音楽ドラマ。
音楽が満載の本作は、ブルース~ロックに至るアメリカ音楽史
としても興味深い作品。 人種の壁を越え、時代を動かした音楽
の原点を、目で耳で体感。 やっぱり音楽って素晴らしい!
劇中に流れる音楽のほとんどはオリジナル音源を使わず
出演者のカバーによるもの。歌声とパフォーマンスは必見。
チェス・レコードの創設者 レナード・チェスをオスカー俳優
エイドリアン・ブロディ、「シカゴ・ブルースの父」と称される
マディ・ウォーターズを 『バスキア』『007』シリーズの
ジェフリー・ライトがそれぞれ好演。
ブルースシンガーの大御所エタ・ジェームズを製作総指揮も
務めるビヨンセが、圧倒的な存在感と 『ドリームガールズ』
以上のパワフルな歌声と熱演を魅せる。
今年1月にアメリカ合衆国新大統領が就任した際の祝賀会で
歌われたことでも知られる ♪ At Last ♪ の熱唱は鳥肌もの。
ビヨンセファンは必見!
原題:Cadillac Records
監督・脚本:ダーネル・マーティン
出演:エイドリアン・ブロディ/ジェフリー・ライト/ビヨンセ・ノウルズ ほか
上映時間:1時間48分 PG-12
「公式サイト」
8月15日(土)より、スガイシネプレックス札幌劇場 にてロードショー
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映画 『HACHI 約束の犬』
Posted by bluestar on 2009年7月30日(木) 12:13
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【HACHI 約束の犬】
アメリカ郊外のベッドリッジ駅。迷い犬になった秋田犬の子犬を偶然保護した
パーカー・ウィルソン教授は、妻の反対を押し切り、その子犬を飼うことにする。
首輪についていたタグに刻まれていた漢字から「ハチ」と名づけられた子犬は、
パーカーのあふれるような愛情を受けてすくすくと成長していく。いつからか、
夕方5時になると、駅前で帰宅するパーカーを出迎えるのが日課となったハチ。
一人と一匹の間に育まれた深い愛情と信頼は、ずっと続いていくと思われが・・・。
実在した「忠犬ハチ公」の実話をハリウッドで映画化。
1987年に日本で映画化した『ハチ公物語』を観て号泣した
過去をもつ私。 ハリウッド版は正直興味がなかったのですが、
『マイライフ・アズ・ア・ドッグ』『ギルバート・グレイプ』
『サイダーハウス・ルール』など、大好きなラッセ・ハルストレム
監督ということで、試写会へ。
日本版のハリウッドリメイク程度に考えていたら、実話を
リスペクトし、シンプルかつストレートな作品に、ストーリーが
わかっているにもかかわらず、涙腺緩みっぱなし...。
※試写会じゃなければ、ティッシュ片手に声を上げて泣きたいくらい(笑)
見どころはなんといっても、ハチの愛くるしさと健気さ。
子犬時代のハチは柴犬が演じ、大人になってからの
ハチは、それぞれの年代を3匹の秋田犬が演じ分けて
いるそうですが、アメリカで最高の犬トレーナーに指導して
もらったというみごとな演技?はオスカーもの。
幼犬時代は無条件に可愛い! 成犬は愛くるしく演技派。
老犬が駅で待ち続ける姿は...(涙)
犬目線の映像も良く、ギア様は本当の飼い主かのような
自然でやさしさにあふれた演技は◎。
大きなスクリーンで、愛くるしいハチの姿を堪能するのも良いけれど
こっそり部屋で観て、声を出して泣きたい気もするなぁ。
原題:HACHIKO A DOG'S STORY
監督:ラッセ・ハルストレム
出演:リチャード・ギア、ジョーン・アレン 他
日本語吹替え版・声の出演:北大路欣也、真矢みき、柴田理恵 他
上映時間:1時間33分
「公式サイト」
「ハチの日」 8月8日(土)より
札幌シネマフロンティア,ユナイテッド・シネマ札幌,ディノスシネマ ほか
全道でロードショー
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