札幌100マイル

*un journal*

自分のアンテナにひっかかったものを綴った日記

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『新井浩文』タグの付いた投稿

映画 『BOX 袴田事件 命とは』



昭和41年、静岡県清水市で放火により一家四人が
殺害された「袴田事件」を基に、苦悩する裁判官の
姿を通し、人を裁くことの困難と命の尊さを描いた
人間ドラマ 『BOX 袴田事件 命とは』 を観賞。

恥ずかしながら、この映画を知るまで事件のことを
知らなかったのですが、日本でも裁判員制度が導入
され、「人を裁く」ということが他人事ではなくなった
今だからこそ、しっかり観ておこうと思った作品です。

萩原聖人さん、新井浩文くんの好演が印象に残り
ましたが、重いです...。

現在も収監されている袴田さんを思うと、やりきれない
気持ちでいっぱいになり、人が人を裁くことの難しさを
深く考えさせられました。

映画的に、ラストの方の演出は余計だったように思い
ますが、一人でも多くの人に本作を観てもらって
事件について知ってもらいたいと思います。

BOX 袴田事件 命とは   
昭和41年、放火された工場から一家4人の刺殺された焼死体が発見される。物証も
少ないまま、元プロボクサーで工場の従業員・袴田巌が容疑者として逮捕されるが、
かたくなに犯行を否認していた。だが拘留期限3日前に一転自白し、巌は起訴される。
熊本典道が主任判事として裁判を担当することになるが、巌は第1回公判で起訴事実を
全面否認し、以後一貫して無実を主張する。自白の信憑性を疑った典道は、供述調書
を調べ始める。


監督:高橋伴明
出演:萩原聖人/新井浩文/葉月里緒奈/村野武範/保阪尚希
    ダンカン/須賀貴匡/中村優子/雛形あきこ/大杉 漣/國村 隼
    志村東吾/吉村実子/岸部一徳/塩見三省/石橋 凌 ほか
上映時間:1時間57分
「公式サイト」

■シアターキノ にて上映中

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映画 『ケンタとジュンとカヨちゃんの国』



松田翔太くん×高良健吾くん×安藤サクラちゃん
勢いのある若手3人の共演に惹かれ、100マイル枠で観賞。

物語は、施設で兄弟同然に育ったケンタ(松田)と
ジュン(高良)が絶望的な日常から脱出しようと、
かすかな希望を求め、北へと向うロードムービー。

ハッキリ言ってワタシのように軽い気持ちで観ると
痛い目に合います。

現代の日本社会を生きる若者たちをリアルに描いて
いると思いますが、ケンタやジュンよりは恵まれた
ぬるま湯人生を送ってきた人間には、共感できず。
考えさせられる作品ですが、重すぎました...。

エンドロールで流れる阿部芙蓉美さんが歌う
岡林信康氏のカバー曲 「私たちの望むものは」は必聴。
深い歌詞がこの作品にピッタリで、映画の余韻に
どっぷり浸ってしまいました。

映画は骨太ですが、キャストの芸能一家のサラブレット
共演は華やかで見応えがありました。
ケンタ役の松田翔太くんは言わずと知れた松田優作氏の次男。
愛のむきだし』など圧倒的な存在感で、イタいけど愛しいカヨちゃんを
見事に演じる安藤サクラちゃんは奥田瑛二氏&安藤和津さん
の次女。 さらに、柄本明氏&くん 父子が出演し、ケンタの兄
カズ役で迫力の演技を魅せる宮崎将くんが宮崎あおいちゃんの
お兄ちゃんだというからこれまたビックリ。
メガホンをとった大森立嗣監督の父親は麿赤兒氏。
そして弟は大森南朋氏なんですねぇ。華麗だ。

そんなメンバーの中で、ここ数年何本の映画に出演しているんだろう?
と思うくらい出まくっている高良健吾くんは、毎回違ったキャラを
演じる、まさにカメレオン俳優。 今後の活躍が益々楽しみですが、 
先月まで「高良=こうら」を「たから」 と思い込んでいました...(汗)


ケンタとジュンとカヨちゃんの国  
施設で育ち、工事現場で働くケンタとジュン。先輩にイジメられながらも現状を抜け出すことが
できずにいるケンタ。ケンタを兄のように慕いながらも、いつも自分の欲求のままに動い
てしまうジュン。ある日、2人がナンパしたブスな女の子カヨ。カヨは、ただ愛されたく
て誰とでもベッドをともにしていた。そんな3人が、すべてを放り投げて北へ向かう。


監督・脚本:大森立嗣
出演:松田翔太/高良健吾/安藤サクラ/宮崎将/柄本佑
    河口依子/多部未華子/新井浩文/小林薫/柄本明 ほか
上映時間:2時間11分
公式サイト
■6月12日(土)より 札幌シネマフロンティア 他でロードショー


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映画 『クヒオ大佐』



今年の映画出演が 『ジェネラル・ルージュの凱旋
南極料理人』とノリに乗っているカメレオン俳優・堺雅人氏の
新作を観て来ました。

意外とお似合いの「つけ鼻」で、堺氏が演じるのは
実在の人物・自称「外国人」のクヒオ大佐。

「僕はジョナサン・エリザベス・クヒオ。36歳の米軍パイロット。
父はカメハメハ大王の末裔。母はエリザベス女王の妹の夫の
従姉妹...」。 怪しすぎるルックス(笑)と経歴にも関わらず、
20年間に渡って多くの女性たちから多額のお金をだまし取った
結婚詐欺師・クヒオ大佐こと、本名・竹内武男は北海道生まれ...
って、道産子かいっ。

映画は、笑えるお気楽コメディを想像していたら、人間ドラマ
的要素が強かった。 なんか切ないなぁ...。

なんでこんな怪しい男に騙されるんだろうと思いつつ、
クヒオの言葉に惹かれる気持ちは分かるかも...
なんて考えながら観ちゃいました。

個人的に脇を固めるキャスティングがワタシ好み?で
とってもイイ。 ツッコミまくる新井くんは存在感バツグンだし、
愛のむきだし』から気になる女優・満島ひかりちゃんの
目チカラはスゴイし、『トウキョウソナタ』でも自然な演技が
良かったアンジャッシュの児嶋くんのルックスは反則(笑)だし、
安藤サクラちゃんはイヤな女を演じるのが上手い。

クヒオ大佐   「公式サイト」
時代は、湾岸戦争が始まった90年代初頭。父はカメハメハ大王の末裔、母は
エリザベス女王の妹の夫のいとこ、そして自分は「米軍特殊部隊ジェットパイロット」
という華麗なる経歴?を振りかざしては、女たちを落としていく恋愛詐欺師、
ジョナサン・エリザベス・クヒオ大佐。そんなクヒオを信じ、献身的に愛し続ける弁当屋
の女将しのぶ。彼女だけではない、自然博物館の学芸員の春も、ナンバー1ホステスの
未知子も、みんなクヒオに惹かれていく。


監督:吉田大八
原作:吉田和正 「結婚詐欺師・クヒオ大佐」
出演:堺雅人/松雪泰子/満島ひかり/中村優子/新井浩文
    児嶋一哉(アンジャッシュ)/安藤サクラ/内野聖陽 ほか
上映時間:1時間52分

■ユナイテッド・シネマ札幌 にて上映中


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映画 『蟹工船』



蟹工船
カムチャッカ沖で蟹をとり、船上で缶詰に加工する蟹工船・博光丸の出稼ぎ労働者たちは、
監督・浅川の下で過酷な労働を強いられていた。そんなある時、漁に出た新庄と塩田は
博光丸からはぐれ、ロシア船に救助される。再び蟹工船に舞い戻った新庄は、労働者たち
に行動しなければ何も変わらないと力強く訴えかけるのだった。


プロレタリア文学の傑作、小林多喜二の「蟹工船」を映画化。
原作は未読、キャスティングに期待して観賞。

...なんじゃこりゃっ。 残念ながら期待はずれ。
伝えたいことは分かるのですが、リアリティーがなく、
なにもかも薄っぺらい仕上がり。
良く言えばポップな娯楽映画でしょうか?

西島秀俊くん、高良健くん、榎本時生くんといった若手の
キャスティングや、『青い春』 以来の松田龍平くんと
新井浩文くんの共演はとってもうれしかったのですが、
見応えのないイマイチ演技にガッカリ...。
もっとできる役者さん達(←ワタシって何様...)だと
思うのですが、コレも演出なのでしょうか? あ~残念。

 
「大人のカニカマ」をいただきました。 
大人?どんな味か気になりますがもったいなくて開けられません(笑)

監督・脚本:SABU
原作:小林多喜二
出演:松田龍平/西島秀俊/高良健吾/新井浩文/榎本時生
    木下隆行(TKO)/木本武広(TKO) ほか
上映時間:1時間49分
「公式サイト」

シナターキノ,ユナイテッド・シネマ札幌 ほかで上映中


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