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冬プロレポート~冬の円山動物園から~

冬の動物園プロジェクト、略して冬プロのメンバーが冬の動物園の魅力を発信

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2013年12月07日 の投稿一覧

寒い日でも大丈夫!

皆さんこんにちわ。

寒くなってきましたね。
普段デスクワークが多いので、たまに外に出るとすぐにデスクが恋しくなります。

でもそんなときはココに行けば大丈夫!
昨年12月にオープンしたわくわくアジアゾーンです。
すべての動物を暖かい室内からゆっくりじっくりご覧いただけます。

今日はその中でも熱帯雨林館をご紹介します。
熱帯雨林館には広いアジアの中でも熱帯雨林に住む動物たちを集めた施設です。
まずは、個人的な一押し動物。クロザルです。
旦那さんだったオスのスオウを亡くし、一頭でさみしく暮らしていたガーネットに新しいお婿さんがやってきました。

メスのガーネットは人懐こいというか、必ず寄ってきて自分の唇をベロベロしています。
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新しく来たオスの『浅葱(アサギ)』はとても男前ですね。
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前のオス『スオウ』は人の顔を見ると牙をむいてきたんですが、『浅葱』はそういうことをしませんので、個人的には親しみを覚えます。
またガーネットと前のオスはあまり仲睦まじい感じとは言えませんでしたが、この『浅葱』とは毛づくろいをしてあげたりと仲良くしているようです。


続いて、マレーバク。
昨年和歌山からやってきたワカバのお婿さんとして、今月4日に広島市安佐動物公園からオスの『トーヤ』が来園しました。
職員に聞いたところ、とても飼いやすい?子のようで、展示場の移動にもすぐに慣れ、屋内展示場でもとても落ち着いているようです。
現在はもとから居たワカバとの交代展示という形で展示しています。
トーヤの展示中はお客さんに慣れてもらうため、しばらくの間は少し離れた場所からご覧いただくことになります。
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最後はコツメカワウソ。
9月に和歌山から『イヨカン』という個体がやってきました。
オスの『サン』との相性も良いようで、昨日、ブログ用の写真を撮ろうと見ていたら目の前で交尾を始めてくれました。厳密にいうと交尾までは至っていなくて、マウントしようと頑張っている感じです。
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ブレ具合からお分かりいただけるかと思いますが、激しいレスリングのようで、オスが必死にメスの背後に回り込もうと頑張っていました。ここのところしばしば交尾やマウントが観察されているようなので、急げばまだ見られるかもしれません。
イヨカンは血統的にも良い血統なので、ベビー誕生に期待です。

というわけで、今日は熱帯雨林館のみをご紹介しましたが、アジアゾーンはどの建物も暖かい場所からゆっくりとご覧いただける施設になっています。
寒さしのぎがてらごゆっくりご覧ください。



さて、話は変わりますが、アジアゾーンの隣にはどこまでも続く?仮囲いで覆われた工事現場があります。
20131206-32.jpg
昨日のブログでも紹介されておりましたが、アフリカゾーンの工事がいよいよ始まったんです。
今日はアフリカゾーンがどんな感じなのか、少しだけご紹介したいと思います。
こんな感じです。
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伝わりましたかね?ピンボケの上に色もついてないので、どこがどの動物のためのスペースかすらわからないかもしれませんね・・・ごめんなさい。
これまで約2年間、どんなふうに動物を見せたらお客さんに喜んでもらえるか、興味を持ってもらえるか、動物たちに健康に暮らしてもらうためにはどうしたらいいか?を皆で考えてきたわけですが、こういう形で立体模型になるとワクワクしています。
オープンは平成27年の夏ごろを予定しています。
アジアゾーンをご覧いただくついでに、ここにこんなものができるんだなぁと思いを馳せてみてはいかがでしょうか?


最後に宣伝です。
途中でちらりと触れましたアフリカゾーンの着工とも関係があるのですが、明日12月8日(日)に円山動物園でアフリカの自然と人々の暮らし、野生動物保全の現場についての講演会が行われます。
講師はWildlife Conservation Societyコンゴ共和国支部 自然環境保全技術顧問の西原智昭(にしはら・ともあき)氏です。
あわせて、アフリカゾーンの飼育環境と展示デザインについて、アフリカゾーンの施設・動物飼育環境基本デザインにご尽力いただいた、札幌市立大学 デザイン学部・大学院デザイン研究科の斉藤雅也(さいとう・まさや)先生にもご講演いただきます。

講演会『アフリカ中央部熱帯林における自然と人々の暮らし ~野生動物保全の現場から~』
参加には事前申し込みが必要で、すでに定員近くになっているようですが、担当者によるとできる限り立ち見でも入っていただけるようにしたいとのことでしたので、ぜひご参加ください!

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