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カラスにも生活がかかっています。
Posted by zooyoshida on 2008年6月26日(木) 19:58
園内では春早くからたくさんの鳥たちが繁殖しています。特にスズメは年に何度も
巣引きをするので、運がよければ巣立ちするところを見る事ができます。たくさん生
まれるという事はそれだけ他の生き物に食べられるということです。かなりの割合で
カラスに食べられていますよ。巣立ち間もない若鳥がカラスに襲われると、スズメの
親達は子供を助けるべく必死に攻撃しますが、カラスにはかないません。あまりしつ
こく攻撃すると自分自身の命が危なくなります。そこで、スズメたちは動物舎内に巣
を作り繁殖するのです。動物舎内の方が安全ということを学習するのでしょうか。い
きなり自然の中に飛び出すのでなくて、動物舎内でワンクッションおくのです。(オオ
タカの舎内でも繁殖しています。)賢いね。でも、巣づくりする場所には限りがありま
す。
園内で久し振りにコムクドリが繁殖しました。雛達の鳴き声が聞こえてきます。どう
やら巣立ちの時が近づいているようです。近くで親達の威嚇の声もきこえています。
巣立ちが近いのをカラス達はわかっているのです。
こうして巣立ちする若鳥を待っているのです。
待ちきれないカラスは地上で何かやっています。よく見ると木の根を引っ張って土
の中に隠れているいる虫を食べていました。
これはアカゲラですが巣の近くに飛んできただけなのに親達は大騒ぎでした。
これがコムクドリの巣穴です。親はこの巣の周りに止まって見張っています。
この写真を見てもよくわからないだろうけど、これがコムクドリです。このカメラでは
これが限度です。悪しからず。
何とか無事に巣立ちして欲しいものですね。でも、カラスにも生活がかかっていま
す。まだ、親に餌をねだっている若鳥カラスも見かけます。口を大きく開くので、口の
中が真っ赤に見えます。
以前はカラスかスズメしか繁殖していませんでした。でもここ数年はコムクドリやコ
ゲラ、アカゲラが繁殖しだしました。遠い昔、僕が動物園に勤めた頃は、たくさんの
鳥達が繁殖していましたよ。手の届きそうな所にヒヨドリや、地上ではセキレイ等色々
な鳥たちが繁殖していました。餌となる昆虫達もたくさんいたからね。
現在、当園では生物の多様性の確保ということで、バッタや蝶、トンボなどの生き物
も住めるような、動物園に改善していってます。
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