札幌100マイル

*un journal*

自分のアンテナにひっかかったものを綴った日記

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『映画 ’09』カテゴリーの投稿一覧

映画 『サンシャイン・クリーニング』



サンシャイン・クリーニング
シングルマザーの姉ローズとフリーターの妹ノラは、生活を立て直そうと、
ワケありの清掃業を始める。犯罪や事件の現場をクリーニングする
その特殊な仕事に、最初はとまどいながらも何とか慣れていく二人だったが...


『リトル・ミス・サンシャイン』のプロデュースチームが手掛けた
本作。 リトル・ミス~ほど明るく楽しいテイストではないが
ほっこり勇気がわいてくる素敵な作品でした。

姉・ローズは、高校時代はチア・リーダーの人気者だったが
30代の今はシングル・マザーでハウスキーパーの仕事をし、
学生時代からの恋人と不倫中。 妹・ノラはどこか不器用で
バイトも続かず、一攫千金を夢見て失敗ばかりの父親と同居中。
ローズの息子・オスカーは、奇行ばかりの問題児で小学校を退学処分。
こんな絵に描いたような、ダメダメ姉妹と家族のほろ苦くも心温まる物語。

映画の見どころは、(庶民的)リアルな現実を描き
ありがちなサクセスストーリーではないところ。
ダメダメ姉妹には身につまされるシーンやセリフが多く、
共感しまくり。 姉妹と同世代の女性ならきっと共感できるはず。

リアルで魅力的な姉妹を演じたエイミー・アダムス
エミリー・ブラントがとっても良い。
姉・ローズ役のエイミー・アダムスは『魔法にかけられて』の
チャーミングなジゼル姫、『ダウト~あるカトリック学校で~』では
新人シスター役でオスカー候補となった遅咲き女優。
妹・ノラ役のエミリー・ブラントは、『プラダを着た悪魔』では
メリル・ストリープのアシスタント役、『ジェイン・オースティンの読書会』では
教え子に恋をするフランス語教師役を好演。
『ジェイン~』はボブヘアがキュートで印象的。本作と別人のよう。
そして、父親・ジョー役は、『リトル・ミスサンシャイン』のオスカー俳優
アラン・アーキンがうまい。

ふと立ち止まって自分の人生について考える時、本作をおすすめします。

原題:Sunshine Cleaning
監督:メーガン・ホリー
出演:エイミー・アダムス/エミリー・ブラント/アラン・アーキン
    スティーヴ・ザーン/メアリー・リン・ライスカブ 他
上映時間:1時間32分  <PG-12>
「公式サイト」

スガイシネプレックス札幌劇場 で上映中


過去の映画レポはこちら★

蠍座



iittalaのマグに入ったコーヒー。
「いちじく」と「黒糖」のケーキとともに一休み。

一見、どこかの素敵カフェのようですが...
映画館 『蠍座』 さんのカフェのようなロビーの一角です。



すっごい久しぶりにおじゃました蠍座さん。映画の前にカフェ使い。
早めに到着して美味しいコーヒー&美味しい焼き菓子をいただきながら
本を読んで開場までの時間を過ごしました。 

居心地が良くて落ち着いた雰囲気の中で、安くて美味しいヒーヒーを
いただけるので、ヘタなカフェより断然おすすめです。
※ちなみに、ロビーは飲食持込OK。


この日見た映画は、『ノン子36歳(家事手伝い)』。

坂井真紀ちゃんが 『実録・連合赤軍 あさま山荘への道程』 に
引き続き、体当りの熱演。 ダメ女が生々しくリアルに描かれていて
共感はできないけど気持ちはわかるなぁ。


蠍座
札幌市北区北9条西3丁目 タカノビルB1
電話 011-758-0501

映画 『蟹工船』



蟹工船
カムチャッカ沖で蟹をとり、船上で缶詰に加工する蟹工船・博光丸の出稼ぎ労働者たちは、
監督・浅川の下で過酷な労働を強いられていた。そんなある時、漁に出た新庄と塩田は
博光丸からはぐれ、ロシア船に救助される。再び蟹工船に舞い戻った新庄は、労働者たち
に行動しなければ何も変わらないと力強く訴えかけるのだった。


プロレタリア文学の傑作、小林多喜二の「蟹工船」を映画化。
原作は未読、キャスティングに期待して観賞。

...なんじゃこりゃっ。 残念ながら期待はずれ。
伝えたいことは分かるのですが、リアリティーがなく、
なにもかも薄っぺらい仕上がり。
良く言えばポップな娯楽映画でしょうか?

西島秀俊くん、高良健くん、榎本時生くんといった若手の
キャスティングや、『青い春』 以来の松田龍平くんと
新井浩文くんの共演はとってもうれしかったのですが、
見応えのないイマイチ演技にガッカリ...。
もっとできる役者さん達(←ワタシって何様...)だと
思うのですが、コレも演出なのでしょうか? あ~残念。

 
「大人のカニカマ」をいただきました。 
大人?どんな味か気になりますがもったいなくて開けられません(笑)

監督・脚本:SABU
原作:小林多喜二
出演:松田龍平/西島秀俊/高良健吾/新井浩文/榎本時生
    木下隆行(TKO)/木本武広(TKO) ほか
上映時間:1時間49分
「公式サイト」

シナターキノ,ユナイテッド・シネマ札幌 ほかで上映中


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映画 『それでも恋するバルセロナ』



それでも恋するバルセロナ
ひと夏を過ごすため、アメリカからバルセロナにやってきた親友同士の
ヴィッキーとクリスティーナ。そこで、2人は同時に、セクシーな画家
フアン・アントニオに惹かれていく。そこに画家の元妻まで現れて・・・


ウディ・アレンが、バルセロナを舞台に、ひと夏の恋を
シニカルに描いたラブ・ストーリー。

複雑な四角関係を繰り広げる登場人物たちには、あまり
共感できなかったが、セクシーな画家アントニオの直球
ストレートな口説き文句など、男と女の小粋なセリフは魅力的。
ラテン音楽にのせてテンポも良いが、説明しまくる
ナレーションは余計かも。

見どころは、恋愛観やタイプの違う三人の女優の競演。
まじめな青年と婚約中の堅実派なヴィッキー(レベッカ・ホール
自由奔放に愛を求める情熱家クリスティーナ(スカーレット・ヨハンソン
アントニオの元妻で、激情家で天才肌のマリア(ペネロペ・クルス

本作でオスカー助演女優賞を受賞したペネロペは、後半からの
登場ながらバツグンの存在感。
ハビエル・バルデムとのスペイン語バトルも見どころ。

美しい街並み、ガウディの建築物や名所が随所に散りばめられ
バルセロナの魅力が満載。 スペインワインにスパニッシュギターの
美しい音色...このシチュエーションなら恋に落ちちゃうかも...。

原題:Vicky Cristina Barcelona
脚本・監督:ウディ・アレン
出演:スカーレット・ヨハンソン、レベッカ・ホール、ペネロペ・クルス
    ハビエル・バルデム、ほか
上映時間:1時間55分
「公式サイト」

ユナイテッド・シネマ札幌,札幌シネマフロンティア にて上映中 


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西川美和監督×川本三郎氏【豪華対談】@シアターキノ



楽しみにしていた 『ゼロ年代映画祭』 オープニング対談
西川美和監督×川本三郎氏(映画評論家)

会場となるシアターキノさんへ、かなり早めに着いてしまったので
サイン会用にパンフレットを購入して、お隣の 『kino cafe』 さんで一休み。

ん? cafeに入ってサプラ~イズ。
奥の席でシアターキノの代表と打ち合わせをしているのは
西川監督と川本さんでは...(背中しか見えないけど)。
うれしい偶然です。



満員の会場で始まった、西川美和監督と川本三郎さんの対談は、
近年の映画や、『ディア・ドクター』 について、思わず納得の
中身の濃いものでした。(もっともっと聞きたかった)


対談後、サイン+映画の感想を伝えて握手していただきました。

監督といえば、人間の深層を鋭くえぐる作品のイメージがあり、
「男前」な方かと思いきや...雑誌やTVで拝見する以上に小柄で
女優さん並に可愛いルックスの方なんです。短く切った髪型がお似合いでした。
このギャップ?に益々ファンになりました。 
直木賞候補になった「きのうの神さま」も読んでみようと思います。

今後、益々目が離せない西川監督。 次回作も期待しています!

※豪華な対談を企画してくれたシアターキノさんに感謝申し上げます。
 そして、川本さん早く風邪を治して下さいね。

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