札幌100マイル

*un journal*

自分のアンテナにひっかかったものを綴った日記

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『映画 ’09』カテゴリーの投稿一覧

映画 『そして、私たちは愛に帰る』



そして、私たちは愛に帰る 
ハンブルクに住む大学講師ネジャットの父親アリは、ブレーメンで一人暮らしだったが、
同じトルコ出身の娼婦イェテルと暮らし始める。ところが、アリとの口論からイェテルを死なせてしまう。
ネジャットはイェテルが故郷トルコに残してきた娘アイテンに会うためにイスタンブールに向かう。


素晴らしい人間ドラマ。 見応えがありました。

監督・脚本は、『愛より強く』のトルコ系ドイツ人のファティ・アキン。
ドイツが抱えるトルコ移民の問題をベースに、すれ違う3組の親子の
出会いと別れを3部構成で描いた秀作。

ドイツで暮らすトルコ人のネジャットと父アリ。
トルコからドイツへ出稼ぎにきたイェテルと、反政府活動家の娘アイテン。
アイテンを助けようとするドイツ人のロッテと、猛反対する母スザンヌ。
すれ違い、反発し合いながらも強く結びつく親子の絆が印象的。
エンドロールまで続くラストシーンは余韻が残る。

個人的には、料理やドリンク、オリエンタルな音楽も魅力的な映画。

公式サイト  シアターキノにて公開中  上映時間:2時間2分

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映画 『ジェネラル・ルージュの凱旋』 試写会



ジェネラル・ルージュの凱旋
チーム・バチスタ事件から1年後、院内の倫理委員会の委員長を務める田口の下に
「救命救急センター長の速水が特定の業者と癒着している」との怪文書が届く。
彼女は院内調査を開始するが、相変わらず調査は進まない。そこへ役人・白鳥が再び現れる。


『チーム・バチスタの栄光』 に続く、窓際医師・田口(竹内結子)と
厚生労働省の役人・白鳥(阿部寛)の凸凹コンビによる第2弾。
原作も読んでいないし、第1弾を観ていなくても、充分楽しめました。

救急医療の問題を軸に、ユーモラスを織り交ぜて現代医療の実態を鋭く描いて
いる本作。 前作がTV放映されるというので、急いで帰宅したのですが、
頭の方は観れず。それでも大抵2作目はイマイチな作品が多い中、面白さが
パワーアップしていると感じました。 

ゆるキャラが意外とハマリ役の竹内結子ちゃん。 
かなり濃いキャラの阿部ちゃんに大笑い。ガリバー最高です。
 
今回の主役はやっぱり堺雅人さん。切れ者で冷徹なジェネラル・ルージュ
(血まみれ将軍)の異名を持つ速水を見事に演じている。
ジェネラルの行動や夢の実現に目頭が熱くなりました。

目新しさは感じないものの、魅力的な「速水」にハマること間違いなしの
メディカルエンターテインメントをお楽しみ下さい。

「ジェネラル・ルージュの凱旋」公式サイト

2009年3月7日(土)より、札幌シネマフロンティア,ユナイテッド・シネマ札幌
東宝プラザ ほか全道で公開。(上映時間:2時間3分)

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映画 『ディファイアンス』



ディファイアンス
1941年のベラルーシを占拠したナチス・ドイツ。ナチスに両親を殺されたユダヤ人の
トゥヴィアとその弟ズシュ、アザエルが森へ逃げ込む。やがて彼らは同じように逃亡中の
多くのユダヤ人たちと合流し、森の中に共同体を築いていく。


第二次大戦中に1200人のユダヤ人の命を救ったビエルスキ兄弟の実話を
6代目ジェームズ・ボンドのダニエル・クレイグ主演で映画化。

ナチスへの抵抗を貫き、飢えや寒さに苦しみながら森の中で身を潜め、
戦わず武器も持たないと言われていたユダヤ人が、人間らしく生きるために
戦う姿が胸を打つ。

実は、この映画を観てビエルスキ兄弟の存在を初めて知りました。
知られざる実話を映画化してくれた 『ラスト サムライ』 『ブラッド・ダイヤモンド』の
エドワード・ズウィック監督に感謝。

長男トゥヴィアを演じるダニエル・クレイグは、ユダヤ人には見えないけど
リーダーとして苦悩、葛藤する姿をみごとに演じている。
007のスーツ姿も良いけど、汚れてひげ面の野性的な姿もステキ。

次男ズシュ役のリーヴ・シュレイバーは、イザというとき頼りがいがあって
男らしくカッコイイ。 控えめながら安定した演技がひかる。

注目は、森で雪の中の結婚式シーンがとても美しかった三男アザエル役の
ジェイミー・ベル。 徐々にたくましくなっていくアザエルを好演。
最近は『ジャンパー』にも出演していましたが、『リトル・ダンサー』では
感動号泣させていただきました。

ビエルスキ兄弟と比べるのはお門違いかも知れないけど、日本のリーダーも
頑張ってもらいたい...。

「ディファイアンス」公式サイト

スガイシネプレックス札幌劇場にて公開中  上映時間:2時間16分

映画 『7つの贈り物』



7つの贈り物
ベン・トーマスは過去に起こった事件により心に深い傷を抱えていた。そんな彼は
見知らぬ7人に自らの正体を明かさずに彼らに近づき、彼らがある条件を満たして
いれば「贈り物」を渡すという計画を実行し始める。


『幸せのちから』のガブリエレ・ムッチーノ監督とウィル・スミスコが
再びタッグを組んだ衝撃作。

タイトルからして感動作と思いきや、ネタバレしそうで感想も難しいヘビーな作品。
前半は主人公が何をしたいのかモヤモヤし、後半に謎が解けラストへ。
前半でストーリーが読めてしまったので、衝撃や感動は低め。

主人公の行動「贈り物」については、選択基準があいまいで、
宗教観の違いもあってか共感できず。
「贈り物」によって7人及び、主人公が一番救われたのかも知れない。

ウィル・スミスは謎めいた男を熱演。これまで観た事のないウィルの表情は必見。
親友・ダン役に、悪役イメージの強いバリー・ペッパー。
意外だけど、うれしい起用なのでもうちょっと観たかった。

様々な受け止め方ができる映画だと思います。
観賞した者同士盛り上がりましょう。

「7つの贈り物」公式サイト

札幌シネマフロンティア,ユナイテッド・シネマ札幌,スガイシネプレックス札幌劇場
ほか全道で公開中  上映時間:2時間3分

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映画 『ニセ札』 100マイル試写会



ニセ札 
軍国主義から民主主義へと、世の中の価値観がひっくり返り、誰もが混沌の中を
必死に生きていた昭和初期。紙すき産業が盛んな山間の小さな村で小学校の教頭
として人々から慕われてたかげ子(倍賞美津子)は、かつての教え子から新千円札の
ニセ札作りを持ちかけられる。最初は突っぱねていたが、村の名士の言葉に心が動き
かげ子も加わって村ぐるみの一大ニセ札づくりが始まった。


山梨県で実際に起きた戦後最大の「ニセ札事件」を題材に
あのキム兄(木村祐一)が長編初監督に挑んだオリジナル作品。

最近は俳優として映画にちょこちょこ顔を出しているキム兄の監督作品と
聞いて、コメディだとばかり思っていたら...マジメな映画でびっくり。

なんといっても倍賞美津子さんの好演が光ります。
大女優が出演しているだけで作品に厚みが増して安心感があります。

役者さんの演技も見応えがあり、ディテールにこだわって
作っているとは思うのですが、演出がやや淡白。
スリリングな展開や大ドンデンは期待しないように。

不況の今、お金や幸せについて考えさせられるタイムリーな映画です。

監督・共同脚本・出演:木村祐一
出演:倍賞美津子/段田安則/青木崇高/村上淳/板倉俊之/西方凌 他
上映時間:1時間34分

「ニセ札」公式サイト

2009年4月11日(土)~ 札幌シネマフロンティアにて公開 


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