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自分のアンテナにひっかかったものを綴った日記

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2009年08月11日 の投稿一覧

映画 『縞模様のパジャマの少年』



縞模様のパジャマの少年
第2次大戦下のドイツ。ナチス将校を父に持つ、8歳の少年ブルーノ。
ブルーノはある日、行くことを禁じられた林を抜けて有刺鉄線のフェンスに囲まれた
「農場」を発見。そこで縞模様のパジャマを着た同い年の少年シュムエルと出会う。


ホロコースト(ユダヤ人大虐殺)を題材に少年の視点から描いた人間ドラマ。
セントアンナの奇跡』 に引き続き、少年が出てくる戦争ものですが...。

観賞後、ただただ絶句...放心状態。
予想もしなかった衝撃的な結末に言葉もでない。

主人公は、強制収容所指揮官を父に持ち、純粋無垢な
8歳の少年ブルーノ。(物語は彼の視点で描かれている)
幼い少年は、父の仕事も収容所の目的も知らぬまま、
偶然出会った同い年のユダヤ人少年シュムエルと
禁じられたフェンス越しの友情を築いていく。
ただ純粋に友達を求めるブルーノ。
その無垢ゆえの無知が、思いもよらぬことに...。

ホロコーストが題材ですが、これまでのホロコース関連の
映画とは違い、残虐なシーンはでてきません。
それだけに想像力が働いてしまうのですが...。

辛く悲しく衝撃的なラストですが、とても美しく素晴らしい映画です。
登場人物の心理描写やドイツ人の描き方にも注目。
ドイツなのに英語を話しているのは気にしない気にしない。

原題:The Boy in the Stripped Pyjamas
監督:マーク・ハーマン (『ブラス!』 『リトル・ヴォイス』)
原作:ジョン・ボイン
出演:エイサ・バターフィールド/ジャック・スキャンロン/デビッド・シューリス
    ベラ・ファーミガ/ルパート・フレンド  ほか
上映時間:1時間35分   <PG-12>
「公式サイト」

スガイシネプレックス札幌劇場 にて上映中


過去の映画レポはこちら★

映画 『セントアンナの奇跡』



セントアンナの奇跡
1983年のニューヨーク。実直な郵便局員へクターが、窓口に切手を買いに来た男を
顔を見るなり射殺した。彼の部屋からは、行方不明だった歴史的重要なイタリアの
彫刻が発見される。2人の間に何があったのか?この謎めいた事件は、1944年
第二次世界大戦中のイタリア・トスカーナが関係していた。


謎めいた冒頭から真実に至るまでグイグイ惹き込まれ
爽やかなラストに涙...。2時間43分という長さを
感じさせない見応えのある素晴らしい作品でした。

これまで 『ジャングル・フィーバー』 『マルコムX』 など、
人種問題を鋭くえぐる作品を撮り続けてきたスパイク・リー
監督3年ぶりの新作は、初めての戦争映画。

第二次世界大戦真っ只中のイタリア・トスカーナを舞台に
戦争の悲劇と、ひとりの少年と4人の黒人兵の人種や
言葉の壁を超えた奇跡の絆を描いた人間ドラマ。

史実をベースにしたリアルで残虐な戦闘シーンは、
何度見ても心が痛み、改めて戦争の愚かさを考えさせられる。
理不尽な人種差別をしっかりと描かれており、
自国で差別され続けた黒人兵が、戦火の他国(イタリア)で、
はじめて人としての自由を味わうシーンが印象的。

結末を知って、もう一度観たくなりました...。
冒頭のシーンは要チェックですよ。

原題:Miracle at St. Anna
監督:スパイク・リー
原作&脚本:ジェームズ・マクブライド
出演:デレク・ルーク/マイケル・イーリー/ラズ・アロンソ/オマー・ベンソン・ミラー
    マッテオ・シャボルディ/ジョン・タトゥーロ ほか
上映時間:2時間43分  <R-15>
「公式サイト」

スガイシネプレックス札幌劇場 ほか全道で上映中


過去の映画レポはこちら★

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