2010年11月04日 の投稿一覧
映画 『乱暴と待機』
Posted by bluestar on 2010年11月4日(木) 12:47
タイトルからシュールな匂いがプンプンの本作は、
『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』 の原作者として
知られる劇作家・本谷有希子さんの同名戯曲を、
『パンドラの匣』 の冨永昌敬監督が映画化。
お2人の作品と相性がイイし、4人の出演者に
惹かれて初日鑑賞。
...スゴイ、強烈っ(笑)
オタクな浅野クンの変態っぷり、上下スウェット&メガネが
妙にエロい美波ちゃんのドMっぷりに、小池栄子ちゃん
のドSっぷり、ヒモ男・山田孝之クンのダメダメっぷりも最高!
呆れるくらい不器用な人たちにイライラしつつ、人間の
本質を観ているようで、何だか憎めないし、最後まで
目が離せない。
でも、どのキャラとも友達になりたくないですっ(笑)
【乱暴と待機】
血の繋がりがないにもかかわらず、なぜか「お兄ちゃん」と「妹」という関係性の中で、
2段ベッドが据えられた狭い部屋に暮らす山根英則と緒川奈々瀬。 ある日、彼らの
近所に一組の夫婦が引っ越してきたことで、2人の関係性に変化が生じる。
監督・脚本・編集:冨永昌敬
原作:本谷有希子
出演:浅野忠信/美波/小池栄子/山田孝之 ほか
上映時間:1時間37分 <PG-12>
「公式サイト」
■シアターキノ にて上映中
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映画 『小さな村の小さなダンサー』
Posted by bluestar on 2010年11月4日(木) 12:35
日中関係の緊張が続くなか、中国から亡命した
実在のバレエダンサー、リー・ツンシンの半生を
ベースにしたオーストラリア映画を鑑賞。
この映画のタイトルを見たときは、てっきり中国版
『リトル・ダンサー』 だと思っていたら...別物っ。
原題は「MAO's Last Danser=毛沢東の最後のダンサー」
タイトルはこっちの方がしっくりきます。
毛沢東の文化革命の時代に翻弄されながらも
バレエダンサーとして成長する主人公の半生を
ドラマチックに描いているのですが、演出があっさり
していて物足りなさを感じました。
とは言うものの、主人公リー・ツンシンをバーミンガム・
ロイヤル・バレエの現役プリンシパル、ツァオ・チーが
演じているのでバレエの素晴らしさは言うまでもありませんし、
終盤の思わぬ展開には大号泣...。
久しぶりにスクリーンで観たカイル・マクラクランも
良かったし、中国の歴史の勉強にもなったかも。
ちなみに本作は中国では上映されていないそうです。
本当の意味で開かれた国になる日は、いつになるのだろう?
【小さな村の小さなダンサー】
1961年、中国・山東省の貧しい村に生まれ育ったリーは、毛沢東夫人・江青の
文化政策により、家族から遠く離れた北京で舞踏学校に通うことになる。愛国心を
あおる厳しいバレエの特訓になじめず落ちこぼれていたが、やがて新天地アメリカで
その類いまれなる才能を開花させていく。
原題:Mao's Last Dancer
監督:ブルース・ベレスフォード
出演:ツァオ・チー/グオ・チャンウ/ホアン・ウェンビン/ジョアン・チェン
カイル・マクラクラン/ブルース・グリーンウッド/ジャック・トンプソン
アマンダ・シュル ほか
上映時間:1時間57分
「公式サイト」
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映画 『セラフィーヌの庭』
Posted by bluestar on 2010年11月4日(木) 00:20
またまた、映画レビュー放置している間に早いもので、
もう11月...あわてて10月に観た映画をUPです。
セザール賞主要7部門独占受賞をはじめ、世界各国の
映画祭で多数の賞を受賞した、フランスに実在した女性画家
セラフィーヌ・ルイと、ドイツ人画商ヴィルヘルム・ウーデの
出会いから30年にも渡る交流を描いた物語。
色鮮やかで力強いタッチの絵に魅了されると共に、
純粋で繊細な心を持ったセラフィーヌを自然に演じる
ヨランド・モローが素晴らしい。
彼女の演技を観るだけでも、この作品を観る価値あり。
映画を観るまで 「セラフィーヌ・ルイ」 を知らなかったのですが、
家政婦として働き、孤独で貧しい生活を送るなかで、自然を
愛し、鳥や植物と語り合いながら独学で絵を描くセラフィーヌが
興味深い。
ルソーやピカソを発掘した画商ヴィルヘルム・ウーデに才能を
見いだされて絵を描き続けるが、晩年は世界大恐慌の影響もあり
精神のバランスを崩してしまう。
本能のままに絵を描いていたセラフィーヌにとってウーデとの
出会いは果たして幸せだったのだろうか?
安らぎに満ちたラストシーンから、幸せだったと信じたい。
【セラフィーヌの庭】
1912年、フランス・パリ郊外のサンリス。貧しく孤独な女性セラフィーヌの日々を
支えていたのは、草木との対話や歌うこと、そしてなによりも絵を描くことだった。
ある日、彼女はアンリ・ルソーを発見し、ピカソをいち早く評価したドイツ人画商
ヴィルヘルム・ウーデに見出され、その後、彼の援助のもと、個展を開くことを夢
見るようになる。そんな中、第一次世界大戦が起こり…。
原題:Serahphine
監督:マルタン・プロヴォスト
出演:ヨランド・モロー/ウルリッヒ・トゥクール/アンヌ・ベネント
ジェヌヴィエーブ・ムニシュ/ニコ・ログナー/アデライド・ルルー
セルジュ・ラヴィリエール/フランソワーズ・ルブラン ほか
上映時間:2時間6分
「公式サイト」
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