札幌100マイル

*un journal*

自分のアンテナにひっかかったものを綴った日記

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『シアターキノ』タグの付いた投稿

映画 『正義のゆくえ I.C.E.特別捜査官』



ハリソン・フォードが主演とくれば、お気軽ヒーロー映画と
思いがちですが...イイ意味で裏切られました。

ロサンゼルスを舞台に不法入国問題にスポットを当て、
移民達の様々なエピソードが展開する見応え十分の
社会派・現像劇。

9・11以降のアメリカがリアルに描かれていて胸が痛い。
「不自由の国」...考えさせられる映画でした。

ハリソン・フォードがヒーローイメージを封印した、
抑えめ演技が良かった。 歳相応?な役柄と、
出演シーンが控えめだったのも◎。 
ハリソン以外のキャストも地味に豪華で見応えあり。
個人的には、『アクロス・ザ・ユニバース』や
『ラスベガスをぶっとばせ』『ブーリン家の姉妹』に出演していた
ジム・スタージェスの爽やかな笑顔と歌声を聞けたのがうれしい。
パイレーツ・ロック』 に続き、英国俳優LOVEです(笑)

正義のゆくえ I.C.E.特別捜査官】   「公式サイト」
ロサンゼルス。移民局I.C.E.に務めるベテラン捜査官のマックスは、不法滞在者の
取り締まりが任務。ある日彼は、同僚の妹とともに殺された男が偽造グリーンカード
を持っていたことを知り、独自に調査を進めて行く。


原題:THE WRESTLER
監督・製作・脚本:ウェイン・クラマー
出演:ハリソン・フォード/レイ・リオッタ/アシュレイ・ジャッド
    ジム・スタージェス/クリフ・カーティス  ほか
上映時間:1時間53分

■シアターキノにて上映中


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『SAPPORO ショートフェスト 2009』 先行上映会



先日、『SAPPORO ショートフェスト 2009』 先行上映会に
参加してきました。

各プログラムから、注目作品の上映やTRAILERを観て、
笑ったり、驚いたり、ホロリとしたり...一足お先に楽しむことが
出来て、ますます「短編映画」の魅力にハマっちゃいました。



今年はゲストも豪華だし、10月14日~どれを観ようか悩む悩む。



オスカーを受賞した加藤久仁生監督の『つみきのいえ』が上映
されます。 自宅DVDも良いけれど、スクリーンで観てみたいっ。



札幌の島田英二監督作品 『サラダパン』 がとっても気になります。
サラダパンって銀座屋さんですよね? 注目してます。


SAPPORO ショートフェスト 2009】  第4回 札幌国際短編映画祭
10月14日(水)~10月18日(日) (16日は深夜オールナイト上映)
公式サイト

映画 『空気人形』



ファンタジー・ラブストーリーと思いきや、そこは是枝監督...
想像以上に衝撃的で、じわりじわりと考えさせられる奥深い作品。

心を持ったリアルドール(空気人形)を通して、空虚で孤独な
現代人を淡々と描いた切ない物語。
空虚感を抱える人々にしみじみ共感...。

ヒロインの「空気人形」を演じた ペ・ドゥナは、彼女以外に
考えられないくらいのハマリ役。 『子猫をお願い』を観て以来、
透明感に溢れ、年齢不詳の可愛らしさが魅力的だったけど、
こんなにスタイルがよかったっけ?と思うほど、スラリとした
抜群のプロポーションを披露し、大胆かつチャーミングに
「空気人形」を好演。 人形しか愛せない孤独な中年男を
演じた板尾創路の存在感も見逃せない。

印象的だったのが、空気人形の抜けてしまった空気を
憧れの男性に吹き込まれるシーン。
体と心も満たされて、とっても官能的。

是枝監督作品の『誰も知らない』『歩いても 歩いても』
とは、また違った魅力のある本作。
ワタシは好きな作品ですが、好みが分かれそう...。

空気人形   「公式サイト」
古びたアパートに暮らす秀雄の等身大の空気人形が、本来持ってはいけない
「心」を持ってしまう。秀雄が出掛けた後、一人で街に出るようになった彼女は、
やがてレンタルビデオ店で働く純一に想いを寄せ、その店でアルバイトを始めるが...。


監督・脚本・編集:是枝裕和
原作:業田良家 (短編漫画「ゴーダ哲学堂 空気人形」)
出演:ペ・ドゥナ/ARATA/板尾創路/高橋昌也/オダギリジョー
    富司純子/余貴美子/岩松了/寺島進 ほか
上映時間:1時間56分  R-15

■シアターキノ,ユナイテッド・シネマ札幌 ほか全道で上映中 


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映画 『幸せはシャンソニア劇場から』 100マイル試写会



フランスに行ったことはないのですが、どこか懐かしい古き良き
パリを舞台に、不況で閉館してしまった「シャンソニア劇場」を
愛する人々が力を合わせて劇場再開のために奔走する姿を
描いた心温まる物語。

なんといっても音楽が良くって 「♪パリ~パリ~♪」頭から離れません。
友情や親子愛が描かれていて、笑いあり涙ありの華やかな
フレンチ人情劇って感じかな? こういう映画好きです。

主人公ピゴワルを演じるのは、『バティニョールおじさん』『コーラス』の
ジェラール・ジュニョ。『タンデム』の頃から好きな役者さんなのですが、
びっくりするくらい変わらない。この顔を見ると和んじゃう(笑)

一人息子ジョジョを演じるのは、『コーラス』でペピノ君を演じた
マクサンス・ペラン君。大きくなった本作でも健気で愛らし~。
そんな今後が楽しみなマクサンス君は、『ニュー・シネマ・パラダイス
『コーラス』そして本作の製作者ジャック・ペランの実の息子さん。
クリストフ・バラティエ監督は、伯父さんだというから、これまた
ビックリ。 華麗なる美形一族だわ(笑)

ヒロイン役に大抜擢されたノラ・アルネゼデールちゃん。
チャーミングで歌もなかなか良い。新たなスターとして注目です。

幸せはシャンソニア劇場から   「公式サイト」
1936年パリ。ミュージックホール・シャンソニア劇場は不況のため閉館し、
長年裏方を務めてきたピゴワルは職を失う。失業者のままでは子育ての
資格はないと、愛する息子と引き離されてしまったピゴワルは、再び息子と
暮らしたい一心で、かつての仲間とともに劇場再建に乗り出す。


原題:Faubourg 36
監督:クリストフ・バラティエ
製作:ジャック・ペラン
出演:ジェラール・ジュニョ/カド・メラッド/クロヴィス・コルニアック
    ノラ・アルネゼデール/ピエール・リシャール ほか
上映時間:1時間55分

■9月19日(土)より、シアターキノにて上映。 


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映画 『扉をたたく人』



★映画鑑賞後に行なわれた、茂呂剛伸さんのジャンベ&
縄文太鼓のミニ演奏を先にUPしましたが...映画は、
「ジャンベ」が魅力的で、期待通りの素晴らしい作品でした。

最近ではコーエン兄弟の『バーン・アフター・リーディング』などに
出演していた名脇役 リチャード・ジェンキンスが初の主役を演じ、
アカデミー賞主演男優賞にノミネート(オスカーはショーン・ペン)されたり、
「ジャンベ」が使われていたりと、個人的に大注目していた作品。

「移民問題」をテーマに、地味めなキャストで抑え目に描いた
静かな作品ですが、心を閉ざして生きる大学教授が、移民青年と
出会い、音楽を通じて心を通わせていく過程に心打たれました。
余韻が残るラストシーンは圧巻。 とても感動しました。

リチャード・ジェンキンスの抑えた演技がリアルで素晴らしい。
ジャンベ奏者・タレクを演じたハーズ・スレイマンの爽やかさも◎。
2人のセッションシーンはとっても良かった。
タルクの母親を演じた『シリアの花嫁』のヒアム・アッバス
とても魅力的。大人のロマンスもグッときた。

監督・脚本のトム・マッカーシーは、『デュプリシティ』にも
出演していた役者でもありますが、印象に残っていない...。
本作が素晴らしかったので、監督・脚本家としては、しっかり
記憶されました。 次回作も期待しています。

扉をたたく人   「公式サイト」
大学教授のウォルターは、妻に先立たれて以来、心を閉ざし孤独に生きてきた。
久々にニューヨークの別宅を訪れると、見知らぬ移民の男女が暮らしていた。
シリア出身の青年タレクはジャンべ奏者であり、ウォルターはタレクからジャンベを
習い始め、次第に心を通わせていくが...。


原題:the Visitor
監督・脚本:トム・マッカーシー
出演:リチャード・ジェンキンス/ヒアム・アッバス/ハーズ・スレイマン
    ダナイ・グリラ ほか
上映時間:1時間44分
■シアターキノにて上映中。 

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