札幌100マイル

*un journal*

自分のアンテナにひっかかったものを綴った日記

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『洋画』タグの付いた投稿

映画 『愛を読むひと』



愛を読むひと
1958年、大戦後のドイツ。15歳のマイケルは年上のミステリアスな女性ハンナと
激しい恋に落ちた。ハンナはマイケルに本の朗読を頼み、いつしかそれが二人の愛の
儀式となっていたが、突然ハンナは姿を消してしまう。8年後、法学生のマイケルが
傍聴した裁判で観たのは、戦時中の罪に問われるハンナだった。彼女は「ある秘密」
を守るために、不当な証言を受け入れる。


何年も前に原作を読んだことをすっかり忘れていたのですが
こんなに奥深い作品だったとは...。 ただの恋愛モノではない、
登場人物たちの複雑な心情はみごとに描いた秀作映画。

物語は大人になった主人公マイケルの回想形式で語られる。
前半は少年と年上の女性とのリアルな愛の形が描かれ、後半
ある事実によって物語は一編し、さらに引きこまれる。

ハンナが隠し続けた「秘密」は切なく、守り続けたプライドは
痛いほど良く分かる。 真実を知って苦悩するマイケルの姿も
切なく、胸を締め付けられる。
マイケルが朗読テープに込めた静かな愛に号泣。

ケイト・ウィンスレットが、30代から60代までのハンナを熱演。
強さと悲しさを秘めた抑え目の演技が素晴らしい。
ケイト・ウィンスレットのリアルな演技はハンナそのもの。
81回アカデミー賞で主演女優賞の受賞も納得。

初々しい15歳と青年になった23歳のマイケルをナイーブに演じた
デビッド・クロスも良かったが、ハンナとの出会いによって屈折した
大人となったマイケルを演じたレイフ・ファインズの憂いの表情や
静かな演技が素晴らしい。

最高のスタッフ&キャストに最後まで惹きつけられた。
改めて原作 『朗読者』 を読み返そうと思う。

原題:The Reader
監督:スティーヴン・ダルドリー (『リトル・ダンサー』『めぐりあう時間たち』)
原作:ベルンハルト・シュリンク 『朗読者』
出演:ケイト・ウィンスレット/レイフ・ファインズ/ブルーノ・ガンツ/デヴィッド・クロス ほか
上映時間:2時間4分   PG-12
「公式サイト」

札幌シネマフロンティア,ユナイテッド・シネマ札幌 ほか全道で上映中


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映画 『ターミネーター4』 100マイル試写会



ターミネーター4
2018年。人類の滅亡を狙う機械軍(スカイネット)が起した核戦争「審判の日」から10年が
経った。ジョン・コナーは生き残った人間たちによる抵抗軍の指導者を引き受け、スカイネット
との戦いを決意する。ある日、ジョンは謎の男マーカス・ライトと出会う。彼の体は半分が
人間で、半分ターミネーターだった。敵か見方か、マーカスは記憶を失くしていた。


新たな3部作として再始動することになった『ターミネーター』。
新シリーズの幕開けは、「審判の日」以降、人類の存亡をかけて
スカイネットと戦うジョン・コナーの運命を描いた人間ドラマ。

見所は、マーカスと呼ばれる謎めいた新キャラクターの登場や、
『トランスフォーマー』なみにスケールアップした様々なターミネーターが
見られること。 お気に入りは、バイク型の「モトターミネーター」。

ジョン・コナー役は『ダークナイト』のクリスチャン・ベイル
演技派だけど、華に欠けるというか...今作も「引き立て役」になっています。
「I will be Back!」のセリフもなんだかなぁ。
期待していたシュワちゃん(カナダ人ボディービルダー、ローランド・
キッキンジャーの体にシリーズ1作目のシュワちゃんの顔をCG合成)の
登場シーン同様、ちょっと残念...。

大注目は、謎の男 マーカス・ライトを演じた新星サム・ワーシントン
ジェームズ・キャメロン監督の次回作『Avatar』の主演が決まっている注目株。
『L.A.コンフィデンシャル』でラッセル・クロウを見たときのような、
男臭くて、ちょっと無骨な感じにときめきました。カッコイイ~。

そしてもう一人、1984年の『ターミネーター』ではマイケル・ビーンが
演じていたカイル・リース役のアントン・イェルチン
スター・トレック』では、ロシア訛りの愛すべきキャラ・チェコフを演じていた彼。
同一人物とは思えない顔つき、演技の違いに驚くはず。今後も要チェック。
スター役のジェイダグレイスちゃんは瞳が印象的で可愛い。

ターミネーターシリーズを予習してからの鑑賞をおすすめします。
(私は映画観賞後に改めて復習したのですが、それもまた楽しかったです)

今年は洋画が元気。これから公開の『トランスフォーマー リベンジ』も気になりますが、
デートムービーには、分かり易いストーリーの『スター・トレック』の方がおすすめかも。
もし、J.J.エイブラムスがターミネーターを監督したら、もっと面白いと思うのですが...。

※6月5日(金)・6日(土)・7日(日)先行上映!

原題:Terminator Salvation
監督:マックG (『チャーリーズ・エンジェル』シリーズ)
脚本:ポール・ハギス/ジョナサン・ノーラン
出演:クリスチャン・ベイル/サム・ワーシントン/アントン・イェルチン
    ブライス・ダラス・ハワード/ヘレナ・ボナム・カーター ほか
上映時間:1時間55分
「公式サイト」

6月13日(土)より
スガイシネプレックス札幌劇場,ユナイテッド・シネマ札幌,札幌シネマフロンティア
ほか全道でロードショー 


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映画 『レスラー』 100マイル試写会

wrestler

レスラー
かつて人気プロレスラーだったランディは50代になった今でもスーパーでアルバイトをしながら、
かろうじてプロレスを続けている。ある日、試合直後に心臓発作を起こし、医者から引退を勧告
されてしまう。妻とは離婚し、一人娘のステファニーとも疎遠。好意を持っていたストリッパー・
キャシディにも振られる始末。失意の中、ランディは人生の再起をかけ、再びリングに上がることに...。


かつては人気を極めたが、今や落ち目の50代レスラーの生き様を、
ドキュメンタリータッチで描いた人間ドラマ。 
主演のミッキー・ロークが、栄光と挫折を味わった自らの俳優人生と
重ね合わせて不器用に生きるプロレスラー役を熱演。

プロレスシーンは痛々しいほどリアルで迫力満点。
そしてその裏舞台が見られるのも面白い。 

ミッキー・ローク演じるランディは、ダメ男だけれどレスラー仲間にも
信頼が厚く、子供にも好かれるナイスガイ。 自分の輝ける場所、
生きる意味を求めて、孤独な男の生き様を貫き通す。
寂しい背中、哀愁漂うその姿に胸が熱くなる。
ランディが好意をいだくストリッパーのキャシディも、プライドを持って
体を張って生きている。似たもの同士の2人だから惹かれ合うのかも。

ストリッパーのキャシディを演じたオスカー女優「マリサ・トメイ」は、
その土曜日、7時58分』(現在、「蠍座」にて6/1まで上映中)に引き続き
体当たり演技を魅せる。 オーバー40とは思えないBODYに拍手。

80年代、『ナインハーフ』のヒットにより、セクシー俳優のイメージが
定着していたミッキー・ローク。
(こんな時代もありました。若き日のミッキー・ローク サントリーのCM
その後はボクシングに没頭し、猫パンチで転落人生へ...。
波乱万丈すぎる男の復活劇はとても喜ばしいこと。
これが完全復活であることを願うばかり...。

ミッキー・ロークファンやプロレスファンはもちろんのこと、たぶん絶対
共感できるであろう中年オジサン世代には是非とも観てもらいたい
ミッキー・ロークここにありの感動作です。

原題:THE WRESTLER
監督:ダーレン・アロノフスキー
原作:ダン・ブラウン
出演:ミッキー・ローク/アリサ・トメイ/エヴァン・レイチェル・ウッド ほか
上映時間:1時間49分  R-15
「公式サイト」

6月13日(土)より
スガイシネプレックス札幌劇場,ユナイテッド・シネマ札幌 ほか全道でロードショー 


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映画 『スター・トレック』














©2008 Paramount Pictures. Star Trek and Related Marks and
Logos are Trademarks of CBS Studio Inc. All Rights Reserved.

スター・トレック
未来。人類は地球以外の星とも交流を持ち、惑星連邦を組織していた。向こう見ずな
性格で地球出身のジェームス・T・カークは、彼の父親を知る、ある人物に出会ったことが
きっかけで連邦艦隊に志願する。士官候補生の中でもトラブルメーカーのカークは、
全ての感情を排除して育ったスポック、美しい通信士のウフーラら、若きクルーたちと、
緊急事態の収拾のためUSSエンタープライズでレスキューに向かうが...。


SFは苦手なジャンルなのですが、「LOST」や 『M:i:III』
『クローバーフィールド/HAKAISHA』のJ.J.エイブラムスが監督
ということで、札幌100マイル枠で試写会観賞。

実は期待していなかったのですが...予想外に面白くてビックリ。 
本作は 『スター・トレック』シリーズの最新映画化ではなく、オリジナルの
TVシリーズをヒントにJ.J.エイブラムス監督が再構築したリ・イマジネーション
(再創造)作品のため、シリーズを見ていない私でもすんなり入りこめ
大迫力の宇宙冒険を体感できました。これはハマる。

懐かしかったのは、スポックのバルカン式の挨拶(中指と薬指の間を広げる)。
マネをした記憶が蘇りました。映画を観て久しぶりにやった人も多いのでは?

ド迫力のVFX映像に加え、人間味あふれる個性豊かなキャラクーも見所。
ジェームス・T・カーク役のクリス・パインは、アクションもこなし
魅力的に演じているのですが、「ポスト・ブラピ」は微妙...。
ホット・ファズ』を観てから注目のサイモン・ペッグが、スコット役で後半から
登場してイイ味だしてます。相棒?のクリーチャーも可愛い。
スポックの母役でお久しぶりのウィノナ・ライダーがチラリと登場。
悪役ネロを演じた『ハルク』『ミュンヘン』『ブーリン家の姉妹』の
エリック・バナを楽しみにしていたのですが、特殊メイクのせいで
誰だか分からないし、見せ場がイマイチだったのがちょっと残念。

※ファンにはたまらないアノ人がアノ役で登場するのでお楽しみに。

コアな「スター・トレック」ファンはもちろんこと、ビギナーにも充分楽しめる
映画なので、音響の良い大画面スクリーンで観賞することをおすすめします。

監督:J.J.エイブラムス
出演:クリス・パイン/ゾーイ・サルダナ/ザッカリー・クイント/カール・アーバン
    エリック・バナ/ウィノナ・ライダー/サイモン・ペッグ/アントン・イェルチン 他
上映時間:2時間6分
「映画公式サイト」
クリス・パイン ★公式ブログ★

5月29日(金)より、札幌シネマフロンティア,ユナイテッド・シネマ札幌 ほか全道で公開


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映画 『いとしい人』



いとしい人
エイプリルは39歳の小学校教師。養父母に育てられたエイプリルは、「自分は絶対に
自分で子供を産み、自分で育てる」と決めていて、年下の夫ベンとの間に早く子供が
授かりたくてたまらない。しかしある日、ベンは突然家を出て行ってしまう。その翌日
には養母が亡くなり、絶望の淵にいたところに、実母と名乗る女性が現れる。


『恋愛小説家』でオスカー受賞のヘレン・ハントが、監督デビューを飾り
製作・脚本・主演をこなしたアラフォー女性ドラマ。

39歳のヒロインが恋愛、妊娠などに悩みながら幸せを求めていく姿を描いている
のですが、デリケートな問題を含めいろいろ詰め込んだ割りにキレイにまとめ
すぎたかな...今ひとつ盛り上がりに欠ける仕上がり。

ヘレン・ハントが役柄の39歳より年上だから仕方ないのかもしれないけど、
お疲れ顔で老けて見えたのがちょっと残念。
アラフォーの自分からするとスクリーンの中では夢が欲しいわけで...。
それに比べ、実の母親役のベッド・ミドラーがとてもチャーミング。
惜しげもなく?披露する脚線美がうらやましい。

エイプリルと絡む男性陣は、大人になりきれずお子ちゃまな夫・ベンに
マシュー・ブロデリック。 キャラがぴったりハマっているだけに、
『ウォー・ゲーム』や『フェリスはある朝突然に』の頃を想うと複雑。
エイプリルと急接近する教え子の父親でバツイチのフランクに
真面目な役はお手のもの、コリン・ファース。 歩き回る姿はツボ。

ラストも今ひとつしっくりこないのですが、キャスティングに拍手!

原題:Then She Found Me
監督・脚本・製作/ヘレン・ハント
出演/ヘレン・ハント/コリン・ファース/ベット・ミドラー/マシュー・ブロデリック
    ベン・シャンクマン/リン・コーエンほか
上映時間:1時間40分
<公式サイト>  シアターキノ にて公開中  


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