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映画 『アイガー北壁』
Posted by bluestar on 2010年5月26日(水) 00:05
前人未踏のアルプス連峰の難所・アイガー北壁に
挑んだ、実在の若きドイツ・オーストリア人登山家達
4人の軌跡を描いたドイツ映画 『アイガー北壁』 を
オジサン達に混ざって観てきました。
正直なところ本格的な登山経験はないし、興味も
ないのですが、山岳映画はキライじゃありません。
映画は、アイガー北壁のリアルな映像に、
ただただ圧倒されました。
自分も登攀しているような臨場感。
過酷な状況と緊張感に思わず力が入り、
観賞後は少々ぐったり。
寒くて痛々しくて観ているのが苦しかった。
なんで山に登るんだろう?
「そこに山があるから」と言われても、
その心境は理解できないなぁ...。
見応えのある作品ですが、ヒロインの存在は余計だったかも。
【アイガー北壁】 「公式サイト」
1936年のナチス政権下、政府は国家の優越性を世界に示すため、ドイツ人が
アルプスの名峰・アイガーの北壁を初登頂することを熱望していた。そんな国家の
期待を背負い、4人のドイツ人青年とオーストリア人青年が北壁登頂に挑むが、
彼らを過酷な運命が待ち受けていた。
原題:Nordwand
監督:フィリップ・シュテルツェル
出演:ベンノ・フュルマン/フロリアン・ルーカス/ヨハンナ・ヴォカレク ほか
上映時間:2時間7分
■シアターキノ にて上映中
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映画 『パーマネント野ばら』
Posted by bluestar on 2010年5月24日(月) 12:38
公開初日に予備知識なしで観賞。
『いけちゃんとぼく』 『女の子ものがたり』 に続き原作漫画は
読んだことがないのに何故か映画は観てしまうサイバラ作品。
その中でも 『パーマネント野ばら』 が一番イイかも!
女性の可愛らしさや、たくましさ、おおらかさ、優しさ、などが
いっぱい詰った切ない物語に自然と涙がこぼれました。
観終わった後から、更にじわじわ心に響いてきて(涙)
自宅に戻り、映画Trailerを観たり、さかいゆう氏の
書き下ろし主題歌「train」を聴いても泣ける始末。
女性の内面を描くのがとてもうまいなぁと思ったら
『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』 『クヒオ大佐』
の吉田大八監督なんですねぇ。 思わず納得。
山と海に囲まれた田舎町のロケーションも良いし、
台詞とキャスティングが素晴しい。
とにかく菅野美穂ちゃんがカワイイ。
好きな男性の前で見せる少女のような表情が可愛すぎるっ。
感情を抑えた演技や、ラストの顔も絶妙。
主人公の親友を演じた小池栄子ちゃんの怪演と
池脇千鶴ちゃんの控えめながら確かな演技力に、
見守る母・夏木マリさんとパンチオバチャン達も◎。
そして、江口洋介さん演じるカシマがカッコイイ~!
西原さんといえば、ご自身の作品にカメオ出演することで
有名?ですが、本作はあのシーンの人物だったとは...
全然気が付きませんでした(笑)
【パーマネント野ばら】 「公式サイト」
海辺の田舎町に佇む「パーマネント野ばら」は、離婚により一人娘を連れて出戻りした
なおこと、その母まさ子が切り盛りする小さな美容室。町の女たちはここにたむろ
しては、甲斐性のない男たちへの不満や愚痴をぶつけ合っていた。なおこの2人の
友だち、みっちゃんとともちゃんも男運は最悪だが、一方のなおこは高校教師の
カシマとの静かな恋を大切に育んでいた...。
監督:吉田大八
原作:西原理恵子 『パーマンネント野ばら』(新潮社刊)
出演:菅野美穂/小池栄子/池脇千鶴/宇崎竜童/夏木マリ/江口洋介 ほか
上映時間:1時間40分
■札幌シネマフロンティア にて上映中
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映画 『ウディ・アレンの夢と犯罪』
Posted by bluestar on 2010年5月20日(木) 22:33
ウディ・アレン監督の 『マッチポイント』 『タロットカード殺人事件』
に続くロンドン3部作の最終章。
ミューズ(スカーレット・ヨハンソン)は出演していませんが
兄弟役でユアン・マクレガーとコリン・ファレルが
共演ということで楽しみにしていた作品です。
ふとしたことから破滅に向かう兄弟の悲劇。
会話のテンポが良く、俳優陣の演技も見応えがある
ものの、過去のアレン作品と比べると平凡なサスペンスと
いった感じで物足りない。 ラストはあっけなさすぎっ。
どう見ても似ていないユアンとコリンが兄弟と
いうのは無理があるだろうと思っていましたが、コリンの
小心者ぶりがお見事で、絶妙のキャスティングでした。
ウディ・アレンって日本ではあまり人気がないのかなぁ?
『それでも恋するバルセロナ』 より前の作品なのに
日本公開まで3年もかかっているし、監督の名前を
付けちゃう邦題ってセンスがなさすぎる...。
おまけに札幌公開初日鑑賞にもかかわらず
客数が寂しすぎる。
アレン監督も75歳と高齢ですが、次回作に期待してますっ。
【ウディ・アレンの夢と犯罪】 「公式サイト」
ビジネス界での成功を夢見る兄イアンと、ギャンブル好きの弟テリーは、小型
クルーザーを購入し、カサンドラズ・ドリーム号と名付ける。イアンは恋人相手に
分不相応な見栄をはりながらも、新生活を夢見ていた。だがギャンブルで大負け
したテリーが巨額の借金を背負ってしまう。兄弟は大金持ちの伯父ハワードに
助けを求めるが、彼からとんでもない“頼みごと”を持ちかけられ...。
原題:Cassandra's Dream
監督・脚本:ウディ・アレン
出演:ユアン・マクレガー/コリン・ファレル/ヘイリー・アトウェル
サリー・ホーキンス/トム・ウィルキンソン/フィル・デイヴィス
ジョン・ベンフィールド/クレア・ヒギンス ほか
上映時間:1時間48分
■シアターキノ にて上映中
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映画 『ルドandクルシ』
Posted by bluestar on 2010年5月20日(木) 12:46
『天国の口、終りの楽園。』 の
ガエル・ガルシア・ベルナル&ディエゴ・ルナ
コンビが主演で贈る、陽気な兄弟の夢と現実を
描いたメキシコ映画。
どこか憎めないダメダメ兄弟が面白かった~っ。
ルド(タフガイ)の兄ベト役にディエゴと
クルシ(自惚れ屋)の弟タト役にガエル。
妙に田舎のお兄ちゃん役がハマっている2人が
キュートすぎっ(笑)
人生の教訓をユーモアと皮肉をこめて描いて
いるのが面白く、物語の語り手がサッカーに
例えた話が味わい深い。
ラストはほろ苦さを味わいながらも、陽気な
ラテンのノリに元気をもらえること間違いなし。
【ルドandクルシ】 「公式サイト」
メキシコの片田舎にあるバナナ農園で働く兄弟ベトとタトは、サッカーに明け暮れる
日々を送っていた。ある日、そんな2人の姿がスカウトマンの目に留まり、大都会
メキシコシティ行きを賭けたPK対決をすることになる。
原題:Rudo y Cursi
監督・脚本:カルロス・キュアロン
出演:ガエル・ガルシア・ベルナル/ディエゴ・ルナ/ギレルモ・フランチェラ
ドロレス・エレディア/アドリアーナ・パス/ジェシカ・マス ほか
上映時間:1時間41分 <PG-12>
■シアターキノ にて上映中
カテゴリー: 映画 '10|タグ: カルロス・キュアロン, ガエル・ガルシア・ベルナル, シアターキノ, ディエゴ・ルナ, メキシコ, ルドandクルシ, 中央区, 映画, 札幌, 洋画
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映画 『コトバのない冬~echo of silence』
Posted by bluestar on 2010年5月17日(月) 23:58
先月から地味にPRしておりましたが...
渡部篤郎氏が初監督し、2004年に由仁と夕張で
ロケが行われ、6年越しの公開となった映画
『コトバのない冬~echo of silence』 を観てきました。
地元が舞台なので、少々ひいき目に観てしまいましたが、
静かで美しい映像と切ないストーリーが思いのほか
良かったです。
独特な撮影方法は、リテイクなしの長まわし。
派手な演出も一切なく、淡々と綴られています。
ほぼアドリブのセリフは、日常を切り取ったような
リアルな会話が面白く、見慣れているはずの
寂しい町の風景が不思議と美しく見えました。
今はなき遊園地や旧由仁駅舎が懐かしかったし、
ラストにさりげなくクレジットされた 「ARIGATO YUNI」 が
うれしかったなぁ。
【コトバのない冬 ~echo of silence】 「公式サイト」
北海道の小さな町で、父親と単調だが平穏な日々を暮らす冬沙子は、ひょんなこと
から言葉の話せない男と出会う。男との出会いで、これまでの人生になかった感情
が芽生えたことに驚く冬沙子。しかし、仕事先の牧場で落馬事故を起こし、目覚めた
冬沙子は記憶を少し失ってしまっていた。
監督・原案:渡部篤郎
出演:高岡早紀/渡部篤郎/広田レオナ/未希/鈴木一真/北見敏之
渡辺えり ほか
上映時間:1時間34分
■シアターキノ にて、5月21日(金)まで上映中
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