札幌100マイル

*un journal*

自分のアンテナにひっかかったものを綴った日記

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『アカデミー賞』タグの付いた投稿

映画 『それでも恋するバルセロナ』



それでも恋するバルセロナ
ひと夏を過ごすため、アメリカからバルセロナにやってきた親友同士の
ヴィッキーとクリスティーナ。そこで、2人は同時に、セクシーな画家
フアン・アントニオに惹かれていく。そこに画家の元妻まで現れて・・・


ウディ・アレンが、バルセロナを舞台に、ひと夏の恋を
シニカルに描いたラブ・ストーリー。

複雑な四角関係を繰り広げる登場人物たちには、あまり
共感できなかったが、セクシーな画家アントニオの直球
ストレートな口説き文句など、男と女の小粋なセリフは魅力的。
ラテン音楽にのせてテンポも良いが、説明しまくる
ナレーションは余計かも。

見どころは、恋愛観やタイプの違う三人の女優の競演。
まじめな青年と婚約中の堅実派なヴィッキー(レベッカ・ホール
自由奔放に愛を求める情熱家クリスティーナ(スカーレット・ヨハンソン
アントニオの元妻で、激情家で天才肌のマリア(ペネロペ・クルス

本作でオスカー助演女優賞を受賞したペネロペは、後半からの
登場ながらバツグンの存在感。
ハビエル・バルデムとのスペイン語バトルも見どころ。

美しい街並み、ガウディの建築物や名所が随所に散りばめられ
バルセロナの魅力が満載。 スペインワインにスパニッシュギターの
美しい音色...このシチュエーションなら恋に落ちちゃうかも...。

原題:Vicky Cristina Barcelona
脚本・監督:ウディ・アレン
出演:スカーレット・ヨハンソン、レベッカ・ホール、ペネロペ・クルス
    ハビエル・バルデム、ほか
上映時間:1時間55分
「公式サイト」

ユナイテッド・シネマ札幌,札幌シネマフロンティア にて上映中 


過去の映画レポはこちら★

ドキュメンタリー映画 『ハーヴェイ・ミルク』



ショーン・ペン主演の映画 『MILK』 を観てから、公開を楽しみにしていた
ドキュメンタリー映画 ハーヴェイ・ミルク

1984年アカデミー最優秀ドキュメンタリー賞をはじめ、各賞を受賞。
当時の生々しいニュース映像、関係者のインタビューやミルクの貴重な映像が
満載の素晴らしいドキュメンタリー。

この作品を観ると、映画 『MILK』 が丁寧に作られていることがわかって
大変興味深い。  
『MILK』 以上に、キャンドル・マーチのシーンは感動的で胸が熱くなった。

<延長上映決定> 5月22日(金)まで、シアターキノで1日1回上映中。 お見逃しなく!

原題:The Times Of Harvey Milk
監督:ロバート・エプスタイン/リチャード・シュミーセン
製作年: 1984年
上映時間:1時間27分
「公式サイト」

映画 『MILK ミルク』



MILK ミルク
1972年のニューヨーク。ハーヴェイ・ミルクは、20歳年下のスコットと出会い、恋に落ちる。
二人は新天地を求めてサンフランシスコに移り住み、小さなカメラ店を開店。そこで
同性愛者に対する平等な権利と機会を求め、市民権運動の活動家として行動を起こす。


1970年代のアメリカで、ゲイであることをカミングアウトして、初めて
公職に就いた政治家ハーヴェイ・ミルクの生き様をリアル描いた秀作。

実は、この作品を観るまで「ハーヴェイ・ミルク」の名前を知らなかった。
同性愛者であるというだけで、職を解雇されたり逮捕されていた時代に、
同性愛者や全てのマイノリティの人々の権利を守るため、ミルクが
立ち上がったことはとても勇気のある行動だと思う。 
スクリーンの演説を聞いているだけでそのパワーに引き込まれた。
ラストは涙...。

監督は『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』『エレファント』のガス・ヴァン・サント
ミルクを魅力的に演じるのは、オスカー俳優ショーン・ペン
こんな顔ができるんだと感心した、恋人に甘える顔やリーダーとしての顔など、
ゲイ?と疑ってしまうくらい、細かい仕草や雰囲気まで完璧な役作りに拍手。

ショーン・ペンもイイですが、若手実力派俳優の熱演も見所のひとつ。
ミルクの恋人スコットを『スパイダーマン』シリーズのジェームズ・フランコ
こんなにカッコ良かったけ?と観方が変わったかも(笑)
ショーン・ペン監督 『イントゥ・ザ・ワイルド』の好演が記憶に新しいエミール・ハーシュ
作品ごとに別人のような演技を見せるエミール。今後も楽しみっ。
クセのあるジャックを演じたディエゴ・ルナ(『天国の口、終わりの楽園』)も上手かった。

ドキュメンタリータッチで淡々と描いていますが、グイグイ引きこまれました。
勇気と希望に満ちた素晴らしい作品をたくさんの人に観てもらいたいです。 






5/9(土)~15(金)

ドキュメンタリー映画
ハーヴェイ・ミルク』 が

シアターキノで1日1回上映されます。

これは必見!


原題:Milk
監督:ガス・バン・サント
脚本:ダスティン・ランス・ブラック
出演:ショーン・ペン/ジェームズ・フランコ/エミール・ハーシュ/ディエゴ・ルナ
    ジョシュ・ブローリン/アリソン・ピル/ヴィクター・ガーバー/デニス・オヘア 他
上映時間:2時間8分
「公式サイト」

スガイシネプレックス札幌劇場,ユナイテッド・シネマ札幌 ほか全道で公開中 

映画 『ある公爵夫人の生涯』



ある公爵夫人の生涯
18世紀後半のイギリス。貴族の生まれのジョージアナは、世界でも裕福な貴族の
ひとりであるデヴォンシャー公爵のもとに17歳で嫁ぐ。ロンドン中の注目を浴びた
結婚に期待を膨らませるが、世継ぎの男子を産むことだけを望み、公然のように
浮気する公爵との空虚な生活が待っていた。その一方で、彼女の美しさと
カリスマ的な魅力で、社交界では一躍話題の公爵夫人となる...。


故プリンセス・ダイアナの祖先にあたるデヴォンシャー公爵夫人の
華麗でスキャンダラスな実話を映画化。

元祖セレブ婚の裏に、昼ドラのような物語があったとはビックリ。
ジョージアナの女性としての行き方に共感したり、考えさせられたり...。
故ダイアナ妃や『マリーアントワネット』がダブりました。

第81回アカデミー賞衣装デザイン賞を受賞した豪華絢爛な衣装や
歴史的古城や美しい庭園が見所。

信念と愛を貫こうとしたジョージアナをキーラ・ナイトレイが熱演。
『つぐない』『プライドと偏見』などキーラの古典コスチューム作品は見飽きた感が
あったのに、やっぱり似合うし、上手し、美しい。 それにしても細いBODY。
不器用にしか生きられないデヴォンシャー公爵をレイフ・ファインズ
堅実な演技を魅せる。シャーロット・ランプリングやヘイレイ・アトウェルも良かった
のに残念だったのが、後に英国首相となる若き日のチャールズ・グレイを演じた
ドミニク・クーパー。 『マンマ・ミーア』のときは気にも留めなかったけれど
おめめパッチリの出川哲郎にしか見えない...。 

ちなみに紅茶の「アール・グレイ」は、ジョージアナの恋人であり後の英国首相
となる紅茶好きのチャールズ・グレイ伯爵(Earl=アール)に由来しているそうです。
映画の後はアールグレイでティータイムなどはいかがでしょうか。

原題:THE DUCHESS
監督・脚本:ソウル・ディブ
出演:キーラ・ナイトレイ/レイフ・ファインズ/シャーロット・ランプリング
    ドミニク・クーパー/ヘイレイ・アトウェル ほか
上映時間:1時間50分
「公式サイト」

スガイシネプレックス札幌劇場 ほか全道で公開中 

DVD 『つみきのいえ』



遅ればせながら、<第81回>短編アニメーション賞 オスカー受賞
加藤久仁生監督の 『つみきのいえ』 をDVDで観ました。

12分程度の物語なのですが、深みのある美しい色彩と繊細なタッチ、
やさしさがあって深く心に沁みる物語に感動。
※一人部屋にこもって観るとウルウル度が増します。

実は某動画共有サービスで観賞済みだったのですが、
不評?のナレーションバージョンも気になりDVDを購入。

なるほどねぇ...ナレーションが悪いわけではなく、ナレーションなしの方が
圧倒的にイマジネーションがかき立てられて、世界観や感動の幅が広がりますね。
断然、ナレーションなしを予備知識なしで観ることをおすすめします。

つみきのいえ公式サイト

「つみきのいえ」が気に入った方には、こちらでレポ★した
ユーリ・ノルシュテインの短編映画もおすすめです。
霧につつまれたハリネズミ』 など素晴らしい作品をお楽しみ下さい。

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