札幌100マイル

オランウータン飼育日記&円山四季だより

オランウータン飼育日記&円山四季だより

2008年06月 の投稿一覧

やっと写せました。

 芝生も根が張り剥がされなくなってきました。葉が柔らかいので毟って食べていま

す。その毟り方が変わっているので、写真に撮ろうと思いましたが、なかなか撮れま

せんでした。

 鳶のビリーを据え回ししていたら、弟路郎と目が合いました。



 撮れるぞ!なんとなくそんな予感がしました。

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 ビリーは嫌がっているみたいです。我慢しているみたい。

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 やりました!この後、お口にポイッ。

 手を見てください。変わった毟り方でしょう。

カエル逃がしています。

 水温が高いせいで、類人館内で飼育しているオタマジャクシが、次々とカエルにな

っています。それで困ってしまいました。餌にする予定のスズムシやコウロギの卵が

孵化しないのです。僕のミスです。ショウジョウバエ等小さな虫を捕まえて与えてい

ましたが、もう限界です。バッタ等餌になる昆虫もいますので、自然に任せることにし

ました。


  
 だいぶやせているでしょう。







 元気にたくましく育っておくれ。



 残ったオタマジャクシは、屋外で成長を抑えながら育てることにしました。

ちょっと感動。

 今日の午前中、西宮の沢小学校の総合学習で取材を受けている時、そこの生徒

がトンボを捕まえました。見せてもらうと、それはなんと「モイワサナエ」でした。園内

で見たのは初めてだし、けっこう貴重品じゃないかな。少しドキドキしました。今日の

朝、当たりに羽化したと思われます。パラパラという感じで飛んで行っちゃいました。

感動しちゃった。

 大きさは体長約4cm。藻岩早苗蜻蛉の意で、札幌の藻岩山の名をとってつけられ

ました。サナエはこの類が田植え頃に発生することによります。北海道と東北が主産

地で、本州南部では少ない。山地の小川のふちに多い。と本に書いてあります。昭

和54年発行。



やっと本格的に活動開始かな。

 暖かくなって来たからか、オオムラサキの幼虫も葉を食べるようになってきました。

あっという間に4齢幼虫の数も増えてきました。木や葉にふっ付いて、殆ど動かなか

った3齢幼虫もいましたが、活動を開始し始めたようです。

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 脱皮して4齢幼虫になりました。これから鮮やかな黄緑色になります。





 このように、葉に糸を吹き付けて体を固定したり、木に体をピッタッとふっついて動

かなかった3齢幼虫も、活動を開始したみたいです。







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 たくさんの葉が食べられているのがわかるでしょう。これから、どんどん大きくなっ

てくれるでしょう。

ドクダミ植えちゃいました。その他に・・・。

 景観だけの植栽ではなくて弟路郎のための植栽を進めています。何もないところに

木を一本植えたら、間違いなくその日のうちに引っこ抜かれ、折られ、食べられること

でしょう。もしかしたら跡形もなくなっているかも知れません。でも、面積にもよると思

いますが、もし500種500本を植えたとしたらどうなるのかな?それを毎年続けたと

したらどうなるかな?毒成分のあるものないもの。抜かれても折られても植えていく。

(毒成分のあるものは、少し食べただけで死にいたるものは植えないよ。) 昨年採集

した木の実や種子も蒔いてるよ。

 

 今年は本格的に色々な苗を作っていこうと思います。放飼場に種を蒔きましょう。

秋になったら木の実も蒔こう。とにかく何でもやってみようと思います。挿し木苗も作

らなきゃいけないな。

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 十数年前、自宅の裏に植えたら大変なことになってしまいました。群生してしま

い、繁茂しすぎて他の植物が育たなくなりました。引っこ抜いたりして絶滅させようと

しましたが、あの生命力、ドクダミパワーには負けてしまいました。1cmぐらいの根で

増えてしまうのです。お茶や天麩羅にしたら美味しいけど、そんなにいらないから

ね。弟路郎は、ドクダミに勝てるのでしょうか?

 どこだかの動物園で牧草をゴリラに与えていたら、その中にドクダミが混ざってい

て、そのドクダミを探しながら食べていたそうです。野生の類人猿は薬草を探して食

べたりするそうです。それで、僕もトウキ等色々な薬草も少しづつ植えていってます。

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 トウキです。これぞ漢方だと言う感じがします。匂いも薬の匂い?味も苦い。薬湯

にしたらいいいよ。



 レモンバームも植えちゃいました。これからもバンバン植えちゃうよ。


 ちなみにこれは、五月十四日に書いていたものです。

芝生も根付いてきました。

 日当たりのいい所に生えている芝生は、完全に根付いたようです。最初の頃は、毎

日のように剥がされていました。元のように張り付けるのも大変です。途中から諦め

てチモシーやオーチャードの種を蒔くようにしました。





 楽しそうにやっているのだから、まあ、いいやという感じでいました。でも、目の前で

はがされると、思わず「止めろ」って、声を出してしまうんだ。



 これだと抜けないよ。どうなるか楽しみです。





 根付いたところは、このように摘まんで引っこ抜いていました。最近のことです。



 伸びてきた草を食べたりもしていますが、木の小枝を短く折ったり、芝生を毟って、

このようにかためて置いておいたりしています。遊び?後で食べる?よくわからない

ね。

 たくさんの雑草が生えているので、秋にはどのような状態になるのかとても楽しみ

です。

トビのデューク、換羽中です。

 冬の間、活躍していた「デューク(♂)」は、デュークの館で換羽中です。古くなった

羽が抜けていき、新しい羽が生えてくるのです。換羽するには体に脂肪を蓄えないと

いけません。エネルギーをたくさん使うからね。だから毎日たらふく食べています。活

躍している時は、体に脂肪がなく、筋力をガンガン鍛えているので、基礎代謝が高く、

ちょうどボクサーの体のようになっています。だから、食べたものも直ぐに(十五分も

すると)消化してしまいます。たくさん食べても太らない。でも、今は代謝が下がり、

僕のお腹のように脂肪がついているよ。



 後ろに見えるのは、抜けた羽です。



かなりボロボロに見えるでしょうね。カラスにも引っこ抜かれたからね。でも、秋には

素晴らしく美しくなっているんだよ。

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 この抜けた羽は一部だよ。



 これは何だかわかりますか?薄黄色の塊はペリットと言います。鳥やネズミ等食べ

ると、消化できない羽や毛、硬い骨などはまとめて吐き出すのです。だから、ペリット

を調べたら何を食べたかわかるのです。



 嘴がだいぶ伸びているね。  フリーフライトをしている時と、表情がだいぶ違うでし

ょう。鍛え抜かれた体で、狩りモードに入っている時と、飛ばなくても獲物が手に入る

体モード。


 おとつい、原野にワラビ採りに行きました。広い原野に僕一人、ウグイスとカッコウ

も鳴いており、とても気持ちが良かったな。  たくさん採れたのでワラビの漬物でも

作ろうかな。(重曹や炭を使わなくても灰汁抜きできる漬物です。初めて作るから上

手くいくかな。)


 
 こんな感じの所です。

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 ワラビを採っていたら近くから突然、トビが飛び立ちました。いや~驚いたよ。そした

ら近くの木にトビの雛がいました。まだ頭が白っぽいけどかなり大きいから巣立ちも

近いでしょう。僕は慌てて退散しました。


 デュークも、野生での生活がある程度あったなら、今頃、野生復帰していたでしょ

う。僕は巣の中に居る雛を見てそう思いました。デュークは巣立ちして間もない頃、

人間につかまり狭い籠で飼われたと推測さりました。保護された時は、尾羽が一本も

ありませんでした。  かわいそうだったな。

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