札幌100マイル

オランウータン飼育日記&円山四季だより

オランウータン飼育日記&円山四季だより

2009年01月 の投稿一覧

やっと見る事ができました。

 
 昨年の4月より昆虫館を担当していますが、初めてナナフシの食事姿を見ることが

できました。 

 交尾や脱皮は何度も見ていましたが、どうしても葉を食べているところは見る事が

できませんでした。 それは何故か?当園の昆虫館ではハイビスカスの葉がが食草

と聞いていたからです。 普段からランタナの枝や葉っぱによく止まっていたのは知

っていたけど、まさか食べているとはちっとも思いませんでした。 




 ランタナの葉っぱを食べているアマミナナフシです。 

この食べている姿を発見した時はなんか感動しました。やっと見る事ができた嬉し

さ。ドキドキしましたよ。 それと同時に反省です。  もしかしたら他のやつも食べて

いるかも知れない。 花粉だとか、動物蛋白も食べているかもね。  現在飼育中の

ナナフシの育成や生存率が悪いのは、ハイビスカスの若芽ばかり食べさせているか

らかも知れないな。 他に足りない物があるのかも知れない。明日からもっと考えて

観察しようと思います。既成概念にばかりとらわれたらいけないな。

 
 

エゾエンマコオロギが孵化しだしました。

 





先月の19日に冷蔵庫からだした卵は、今日から続々孵化しだしました。 孵化した

のは約100匹。

 昨日は正月休みをもらって休んでいたけど、なんかその間に孵化するような予感

がしたので、念のため一応水分補給できるように、ビンに水を入れて脱脂綿を詰めて

置いておきました。

 
 シャーレの中の幼虫を見た瞬間はすごく嬉しかったな。僕にとってコオロギの赤ち

ゃんを育てるのは子供の時以来ですからね。

 
 北海道在来種のコオロギを繁殖させるのは、当園では十七~十八年ぶりになるそ

うです。

 冷蔵庫から26℃の室内へ出してから17日目の事でした。







 色の薄いやつが孵化してあまり時間がたってないやつです。 




 室温が高いので成長は自然の個体より早いです。あまり高すぎても成長が阻害さ

れますがね。

  はたしていつ頃成虫になるのでしょうか?  早く成虫にして産卵させ、卵を冬眠

させなければならないからね。 予定では6月ぐらいに孵化させ、弟路郎の外放飼

場に放そうと考えています。どのくらいの数になるのかな?

 屋外放飼場はコオロギの餌となる、他の昆虫類がまだ少ないと考えられるから、何

か代用餌でも考えた方がいいかも知れないな。 共食いが激しいからね。


 なんか楽しみが増えました。
  
   


時間短縮し、楽して食べる。

 
 床に干しブドウをまいたりしていますが、最近、食べるのが妙に早くなりました。

 以前は数粒手で集めて口に入れたり、じかに口をつけてひと粒づつ食べたりしてと

か、色々な食べ方をしていました。  そのため全部食べるのに時間がかかっていま

した。






 ところが最近は、長い腕を利用して散らばった干しブドウを、手で一箇所にたくさん

集めてから食べるようになりました。 そうすることによってあまり時間をかけないで、

一度にたくさん食べることができるのです。 




 こんな感じです。 

 この次からはもっと広範囲にまいたり、もっと一工夫が必要かな。


20090102-03.JPG

 なんじゃこりゃ!蜘蛛男?

 

 

明けましておめでとうございます。

 

20081231-01.JPG

 今年もよろしくお願いいたします。

 
 今年も昨年と同じく、弟路郎に色々な種類の食べ物をたくさん与えたいと思いま

す。

 今年最初の朝食は超豪華! マンゴウに柿、干しプルーンに干し○○○です。

いずれも市民からの差し入れです。 今年も幸先がいいようです。



20090101-01.JPG

 豪華な朝食の前にオモチャに挨拶です。

 最初に干しプルーンなどを食べて、柿、マンゴウの順に食べていました。平均して

甘いものが好きなようですが、考えてみたらあたりまえだよね。果樹が主食ですか

ら。


 植物館がなくなっちゃったので、これから普段与えられないような果物(マンゴウ、

グワァバ、イチジク、レンブ、ビワ、ヤシ科の実)の供給に苦労しそうですが、何とかい

い知恵をだして果物を確保していこうと思います。 

 

 

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