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ゴンちゃん安らかに。
Posted by zooyoshida on 2009年11月14日(土) 19:08
とうとう逝ってしまいました。 覚悟はしていたけど、京都市動物園から連絡がきた
時、なんか力が抜けたというのか、頭がボ~っとしちゃいました。
ゴンと出会ってからのことが、次から次と脳裏に浮かんできます。 初めてゴンと
会った時、ゴンも僕もまだ子供でした。 三時間も四時間もずっと僕はゴンを見つめ
ていました。 何時間もずっと・・・。 その時、ゴリラの担当者が手招きして、僕を調
理場に入れてくれました。 この時、僕の人生が決まったのかも知れません。
飼育員になって三年半、僕は突然ゴンの担当者になりました。 あれからいろんな
事がありました。 メリーが亡くなって、ゴンは、それこそ、これ以上悲しいことがな
いというような高い声で、一日中泣いていました。食欲も落ちて、下痢になり・・・。この
ままじゃゴンは変になってしまう。 それからと言うもの僕はゴンのためにできること
は何でもしようと心に決めました。
こうしてゴンの独身生活は始まったのです。
独身生活に十分慣れた頃、京都市動物園に繁殖目的で行くことになりました。
京都での五年間は、「ゴンにとって人生の中で一番幸せだった」と僕は思っていま
す。僕がどうしてもやりたかった飼育法をしていてくれて・・・、そして、あんな魅力ある
美しい女性達と暮らせて、本当に幸せだったと思います。残念ながら赤ちゃんには恵
まれませんでしたが、あんなに喜んでいるゴンを見たことはありませんでした。やっ
ぱり群れで生活している動物は、群れで生活させないといけないなとゴンを見ていて
僕はそう思いました。
ゴンが京都に行った時、そのままの調理場です。 養命酒を毎日お猪口に一杯、ゴ
ンの日課でした。
京都市動物園の皆さん、特にゴリラ担当者、獣医さん、ゴンの面倒をみるのは本当
に大変だったと思います。 ゴンを幸せにしてくれて感謝しています。
本当にありがとうございました。
残された「元気」ちゃんが心配です。
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