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オランウータン飼育日記&円山四季だより

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2007年10月 の投稿一覧

弟路郎(テイジロウ)巣内で満足!

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 巣を作り終えて満足しているテイジロウです。

今まで、最初から巣作りしているところを観察したことは一度も有りません。作ってい

る最中を見たのは何度かありますが、見られているのを気づかれると、すぐ止めてし

まいます。勿論、カメラを向けても止めてしまいます。遊んで欲しいからそぐそばに

来ちゃうのです。

苦労して今回やっと写真に撮れました。

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 巣を作れる若い個体と一緒に生活させると、学習をして巣を作れるようになるそうで

す。そのためには巣を作れる環境を整えないといけません。勿論、巣を作れるお嫁さ

んを見つけなければ話になりませんがね。テイジロウがまだ若いうちに何とかならな

いかな。

 何とか本物の巣を作れるようになって欲しいな。

 現在、花嫁募集中です。

偉いぞ、ゴン!

 京都動物園では屋外にエンチッチメント用の丸太と鉄柱を設置しました。






 安全かどうかチェックしているのかな?

 屋外に木登り用の丸太と鉄柱を増設した後、最初に登ったのがゴンで、そのあと警

戒心を解いたヒロミや元気が次々に登って遊んでいたと言う話です。立派にリーダー

(雄)としての役目を果たしているようです。普段、見慣れないものがあったりすると、

しばらくは警戒してそばに近づかなかったりします。安全なのが判ってからやるのが

一番いいよね。

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 険しい表情のゴンです。

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 一安心のゴンです。


 安心して食事をしています。

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 なんか楽しそうだね。

 住んでいる場所の環境変化にはとても敏感です。生まれてから数十年の間、コン

クリートの床しか知らない個体が、急に芝生になった床を警戒?して、その上を歩こ

うとしなかった話を聞いたことがあります。

 話は少し変わりますが、以前こんなことがありました。夕方、夕食を食べに、お腹を

空かしたゴンが部屋に入ってきました。中に入って振り向いたゴンは、台の上に座ら

せておいた大きなゴリラのぬいぐるみを見た瞬間、吠えて裏の寝室にまっしぐらに逃

げていきました。お腹も減っていることだし、時間が経てば戻ってきて夕食を食べる

だろうと思い、類人猿館を後にしました。翌朝7時頃、見に行ったらゴンは寝室に居ま

した。どうやら昨夜は夕食を取らずに寝室に居たようです。中に入った形跡がなかっ

たので、よほど怖くて嫌だったのでしょうね。(あのゴンが食事をとらないなんて)

 ちなみにオランウータンの弟路郎は、どんなぬいぐるみでも最初だけ少し警戒する

けど、叩いたり、匂いをかいだりして、結局、全部オモチャにしてしまいます。

 この7枚の写真は元円山動物園ボランティアの山本達也氏の提供です。

一年で一番きれいな時季です。



 七月から始まった換羽(かんう)も先月で全羽終了しました。一年のうちで今が一番

きれいな羽をしていると思います。黒光りしている状態です。







 羽もきれいになって気持ちよさそうに泳いでいます。今日は泳いでいるうちにスピー

ドがあがり、イルカジャンプをしていました。

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 のんびり休息です。

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 水の中でも羽づくろいです。

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 「パス」も羽づくろいです。

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 今年2回目の繁殖の時期です。担当者も巣材として竹の小枝をたくさんばら撒い

て、巣作りを促しています。1ペアはもう作り始めていました。



 この美しさは写真では分からないかも知れません。ぜひ、動物園に見に来て下さい

ね。

自切・小さな頃の記憶。

ニホントカゲの自切。

 小学1~2年の頃だったかな。カナヘビを捕まえて飼育したことがありました。何匹

も捕まえたのですが、そのうちの数匹は尾が取れちゃいました。生き残った何匹かは

尾が生えてきましたが、「きれいに生えなかった」記憶がありました。今年の7月23

日にニホントカゲが3匹手に入りました。自切した個体が2匹と、していない個体が1

匹です。尾が伸びるまでの様子を確認したくて観察しようと思いましたが、なかなか

忙しくて観察できませんでした。



 7月23日に自切しました。



 54日後の9月15日現在、生えていました。思ったよりきれいな形でした。



 同じく自切しました。



 同じく生えてきました。色もきれいでした。

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 左にいるのが自切していない個体です。



 真ん中にいるのは自切していない個体ですが、地味な色に変化してきました。

日本トカゲの幼体は、青い尾と黒地に白い縦のストライプをもつ、とても綺麗なトカゲ

です。成長するにつれて地味な茶色の体色に変化していきます。

 小さなころ見たあの鮮やかな色は今でもまぶたに焼きついています。

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 尾の自切行動。物理的な刺激が加わるとすぐに切れてしまう。切れた尾は激しく動

くため、天敵は尾に注意を向け、その間に逃げのびることができるのです。

尾を押さえられると、押さえられた部分よりも根もとに近い個所であっさりと自切して

しまう。尾が筋節(きんせつ)と呼ばれる筋肉の節からできており、節と節との間が骨

も含めて非常にはずれやすい構造になっているのです。

 
 小さな頃の記憶では、いびつな形になった尾が浮かんできます。以前、ウーパー

ルーパー(ゴールデン・アホロートル)の前足が、食いちぎられた時、再生してきまし

たが、かなりいびつな感じになったので、そういう記憶もごちゃ混ぜになっているので

しょうか? 

 本に2回目自切は出来ないことが多いと書いてありましたが、本当だとしたら次は

食べられるのかな。

テイジロウ(弟路郎)水彩画を描く。第3弾!

 さっきブログを見てショックを受けました。9月29日に一時間半ぐらいかけてやった

ブログが載っていませんでした。



 円山動物園芸術祭も近いことだし、再、再度、水彩画を描いて貰うことにしました。

まずは前回書いた絵の一部をセットしました。(イマイチな作品なので、手直しをして

もらいます。・・・多少ムッとしているかも知れません。)



絵の具と筆を見たとたん目の色が変わりました。今回はやる気満々です。はやる

持ちを抑えて、まずは絵の具の匂いを嗅ぎ、ちょっと味見です。臭くて不味いが質は

上々、いい絵が描けそうです。

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早速、黄色の絵の具で描きだしました。

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もう一枚の紙に、最初、赤色で描こうと筆を持ちましたが止めて、今度は緑色で描こ

うとしましたが、やはり途中で止めました。





しばし考え、緑色の絵の具を赤色の絵の具の容器に入れて、混ざった絵の具で描

きだしました。どうですこの真剣な表情。初めて絵の具を混ぜて描きました。

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 素晴らしい作品が出来上がりました。

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