『映画 ’09』カテゴリーの投稿一覧
映画 『ホルテンさんのはじめての冒険』
Posted by bluestar on 2009年3月30日(月) 12:54
【ホルテンさんのはじめての冒険】
オスロに住むホルテンは鉄道の運転士。規則正しい生活を心がける彼の生活も今週末で
定年を迎える。いよいよ退職前夜、同僚が送別会を開いて勤続を表彰してくれるが、彼は
翌朝の勤務に備えて早く帰ろうとする。だが、誘われて二次会へ。タバコを買いに出かけて
戻ると、マンションに入れなくなってしまった。工事用の足場を伝って他人の部屋に侵入
するも、そこで眠りこけてしまい、翌日運転するはずの列車に遅れてしまう。
『キッチン・ストーリー』『酔いどれ詩人になるまえに』のベント・ハーメル監督が
贈る心温まるノルウェー映画。『キッチン・ストーリー』ファンとしては見逃せません。
主人公は超真面目なノルウェー鉄道の運転士ホルテンさん(ボード・オーヴェ)。
定年退職の日にひょんなことから遅刻をしてしまい、運転するはずの列車に
乗り遅れたことにより小さな冒険が始まる。その過程で出会うちょっと風変わりな
人々によって新たな一歩を踏み出す物語。
セリフは少ないけれど間の取り方が絶妙で、クスッと笑えるシーンも多い。
北欧映画らしくゆったりとしたテンポなので、リラックスしすぎて睡魔に襲われるかも...。
鉄道オタクさんには、雪原を走リ抜ける美しい「ベルゲン急行」や
ホルテンさんの送別会で行なわれる余興や鉄道クイズは必見です。
なぜか、「ニッサンが日本の会社だなんて信じられるか?」というセリフや
取り出したウイスキーがサントリー「響」だったり、日本人としてはちょっとうれしい。
ノルウェイから見た日本ってどんなイメージなんだろう?
人生について語っているセリフも多く、じんわり心に沁みます。
観賞後、ちょっと前向きになれるほっこり映画です。
原題:O' HORTEN
監督:ベント・ハーメル
出演:ボード・オーヴェ/ギタ・ナービュ/ビョルン・フローバルグ
公式サイト 上映時間:1時間30分 シアターキノにて公開中
映画 『ウォッチメン』
Posted by bluestar on 2009年3月26日(木) 22:59
【ウォッチメン】
1985年、ニクソン大統領が任期を引き延ばし、いまだに政権を握っり、ソ連と一触即発の
緊張状態にあるアメリカ。ニューヨーク、10月のある夜。高層マンションの一室から、一人の
男が突き落とされ殺された。殺された男の名は「コメディアン」ことエドワード・ブレイク。
かつて『ウォッチメン』と呼ばれていた者の一人であり、スマイルバッジは彼が胸に着けていた
トレードマークだった。 現場に現われた「顔のない男」ロールシャッハは、事件の背後に
陰謀の臭いを嗅ぎとり、すぐさま『ウォッチメン』と呼ばれたかつての仲間たちの周辺を独自に
調べ始めるのだが...。
『ウォッチメン(Watchmen)』 は、アラン・ムーア原作、デイヴ・ギボンズ
作画によるアメリカン・コミックの実写映画化。
そんなことも知らずに、面白かった『300<スリーハンドレッド>』の
ザック・スナイダー監督作品だということで期待して観たが、アメコミ?ミステリー?
SF?斬新すぎる壮大なストーリーに困惑し、後味の悪い映画となってしまいました。
予備知識が必要だったと後悔しつつ、再度観るのはちょっとしんどい...。
この映画の特徴は、スーパーヒーローが実在し、1980年代に入ってもニクソンが
大統領職にとどまっているなど、架空の米国史が背景となっているのが面白いし、
期待通りのスタイリッシュな映像と音楽は◎。
一番人間臭くて、ハードボイルドな「顔のない男」ロールシャッハが印象的。
なんちゃってバットマン?みたいなナイトオウル役は、『いつか眠りにつく前に』や
『リトル・チルドレン』でカッコイイなぁと思っていたパトリック・ウィルソン。
いつの間にか額が広くなっていて驚いた(笑)
R-15指定のエロ・グロ・バイオレンス満載なので、デートムービーには要注意。
原題:WATCHMEN
監督:ザック・スナイダー
原作:デイブ・ギボンズ
出演:ジャッキー・アール・ヘイリー、パトリック・ウィルソン、ビリー・クラダップ
マリン・アッカーマン、マシュー・グード、ジェフリー・ディーン・モーガン
上映時間:2時間43分 R-15
<公式サイト>
2009年3月28日(土)~ 札幌シネマフロンティア,ユナイテッド・シネマ札幌にて公開
過去の映画レポはこちら★
映画 『ロルナの祈り』
Posted by bluestar on 2009年3月23日(月) 12:53
【ロルナの祈り】
ベルギーでの幸福な生活を夢見てアルバニアから来たロルナは、国籍を得るために
闇ブローカーと手を組み、麻薬中毒者のクローディ(ジェレミー・レニエ)と偽装結婚する。
麻薬を断とうと苦しむ彼の面倒を仕方なくみていたが、彼女に生きる希望を抱くクローディの
純粋さが、彼女の心を動かしていく。
実はこの映画を観て、ヒロインの心理・行動が理解できず
モヤモヤした状態で2週間ほど経過。
物語が淡々と進むためか、偽装結婚相手のクローディと向き合おうとせず
無愛想だったロルナが突然とった行動に理解ができなかった。
後になって考えてみると、ロルナの想いも少しは理解できるけれど、
もっとクローディとの関係を長く描いて欲しかった。
繰り返し観るとまた違った感想になるのかも知れないけれど、
ダンデンヌ兄弟作品を堪能できなかったのは残念。
ロルナのとびっきりの笑顔と、ラストのベートーヴェンのピアノ・ソナタが印象的。
『ある子供』で赤ん坊を売ってしまう若い父親を演じていたジェレミー・レニエが
本作では麻薬中毒者のクローディを演じている。ダメ男役が良く似合う。
監督・脚本:ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ
出演:アルタ・ドブロシ/ジェレミー・レニエ/ファブリツィオ・ロンジョーネ
公式サイト 上映時間:1時間45分 シアターキノにて公開中
映画 『フィッシュストーリー』
Posted by bluestar on 2009年3月21日(土) 22:10
【フィッシュストーリー】
2012年。彗星の衝突まであと5時間と迫った地球。世界の終わりを目前にいつもと変わらぬ
様子のレコード店。そこに流れていた曲は『FISH STORY』。それは1975年あまりにも早すぎた
ばかりに全く売れぬまま姿を消していったパンクバンド「逆鱗」がレコーディングした最後の
1曲だった。そして遡ること1982年、車の中で同じ曲を聴いている3人の男がいた。
『アヒルと鴨のコインロッカー』の原作・伊坂幸太郎と監督・中村義洋が
タッグを組んだ第2弾。 けっして魚の話ではありません...。
1975年、売れないパンクバンドが解散直前に放った1曲「FISH STORY」が
時空を越え、それぞれの時代に生きる人々を繋ぎ、37年後に世界を救うほどの
奇跡を起こすという伊坂ワールド全開の痛快ストーリー。
キャスティングが素晴らしく、伊藤淳史くんがパンクバンド「逆鱗」のリーダーを好演。
『アヒ鴨』を彷彿させる気弱な大学生の濱田岳くんは重要な役所だし、泣き虫
女子高生の多部未華子ちゃんはほんわかカワイイし、正義の味方に憧れる
森山未來くんの華麗な動きに大注目です。個人的には江口のりこさんが◎。
斉藤和義さんがプロデュースを手掛けたテーマソング「FISH STORY」が耳から
離れません。 逆鱗の「長崎は今日も雨だった」のパンクアレンジもツボ。
『アヒ鴨』もお気に入りなのですが、人と人との「つながり」をキーワードに
希望に満ちた作品に仕上がっている本作も期待を裏切りません!
ラストはすっきり爽快ですよ。
監督:中村義洋 『ジャージの二人』『ジェネラル・ルージュの凱旋』
原作:伊坂幸太郎
出演:伊藤淳史、高良健吾、多部未華子、濱田岳、森山未來、大森南朋、石丸謙二郎ほか
上映時間:1時間52分
公式サイト:http://fishstory-movie.jp/
■ユナイテッドシネマ札幌にて公開中■
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カテゴリー: 映画 '09|タグ: FISH STORY, シアター, パンク, フィッシュストーリー, ユナイテッドシネマ札幌, 中央区, 中村義洋, 伊坂幸太郎, 伊藤淳史, 多部未華子, 斉藤和義, 映画, 札幌, 森山未來, 濱田岳, 逆鱗, 邦画, 高良健吾
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映画 『マーリー 世界一おバカな犬が教えてくれたこと』
Posted by bluestar on 2009年3月20日(金) 08:38
【マーリー 世界一おバカな犬は教えてくれたこと】
新聞のコラムニストをしている新婚夫婦のジョン(オーウェン・ウィルソン)とジェニー
(ジェニファー・アニストン)は、子どもを持つ自信をつけるため、犬を飼うことを決意。
しかし、やって来たラブラドール・レトリバーのマーリーは、手に負えないほどの
おバカな犬だった。
わんこがメインのオーウェン・ウィルソン&ジェニファー・アニストンの
ドタバタコメディかと思いきや、愛犬を通して家族の絆を描いた人間ドラマ。
前半は、やんちゃで元気いっぱいのマーリーがスクリーンを所狭しと
駆けめぐる。 子犬時代のマーリーは本当にカワイイ。
後半は、仕事や子育てに苦悩しながら、マーリーがかけがえのない
家族になっていくハートフルストーリー。
犬は老いていくのに、ジェニファー・アニストンが何年経っても若い(笑)
作品は悪くないけれど、マーリーとの交流シーンをもっと観たかった。
ラストは反則だなぁと思いつつも、やっぱり涙。
昔飼っていた犬のことを思い出しました。
犬を飼ったことがある人、犬好きにはたまらない映画だと思います。
※ちなみに一部、お子様向きじゃないシーンやセリフがありますのでご注意を。
監督:デヴィッド・フランケル「プラダを着た悪魔」
出演:オーウェン・ウィルソン/ジェニファー・アニストン
エリック・デイン/アラン・アーキン
「マーリー」公式サイト
2009年3月27日(金)より、札幌シネマフロンティア,ユナイテッド・シネマ札幌
東宝プラザ ほか全道で公開。(上映時間:1時間58分)
カテゴリー: 映画 '09|タグ: シアター, マーリー, マーリー 世界一おバカな犬が教えてくれたこと, ユナイテッド・シネマ札幌, 中央区, 家族, 映画, 札幌, 札幌シネマフロンティア, 東宝プラザ, 犬, 試写会
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