札幌100マイル

*un journal*

自分のアンテナにひっかかったものを綴った日記

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2010年09月10日 の投稿一覧

映画 『ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュ』



本作は、セルジュ・ゲンズブールの初監督作品であり、
ジェーン・バーキンの代表作ですが、観るのは初めて。

ようやく日本でも観る機会の訪れたオリジナル・バージョンが
デジタル・リマスター版で蘇るとなれば、この機会を逃す
訳にはいきません。 (※UPが遅くなりましたが、シアターキノさんで
6日間のみ1日1回上映され、本日で終了しました。)


本編上映前に現在のバーキンがスクリーンに登場。
作品に対するコメントが素敵すぎなんです。
「画家になりたかったセルジュは、この映画に自分の
描きたかった絵を描いたのよ」 

ストーリーは、同性愛の青年カップルと、少年のような
雰囲気を持つ女性との三角関係を描いた異色作。

1975年の作品ですが、不思議と古さを感じません。

圧倒的な輝きを放つジェーンの美しさにただただ溜息...。
ショートヘアに細い身体の少年のような少女から
目が離せません。 ピンクのワンピース姿が切なすぎっ。

バーキンの魅力を知り尽くしたゲンスブール監督
だからこそ撮れた作品なのかも知れませんねぇ。

ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュ  <デジタル・リマスター版>】 
トラックでゴミを運ぶ仕事をしながら町を転々とするゲイのカップル、クラスキー
(ジョー・ダレッサンドロ)とパドヴァン(ユーグ・ケステル)。ある日、2人は仕事の
合間に一息入れるため小さなバーに立ち寄ることに。そこで働くボーイッシュな
少女・ジョニー(ジェーン・バーキン)と出会ったことで奇妙な三角関係と発展していく。


原題:je t'aime moi non plus
監督・脚本・音楽:セルジュ・ゲンズブール
製作:ジャック・エリック・ストラウス
出演:ジェーン・バーキン/ジョー・ダレッサンドロ /ユーグ・ケステル
    ジェラール・ドパルデュー ほか
上映時間:1時間25分   <R-18>


過去の映画レポはこちら★

映画 『ボローニャの夕暮れ』



タイトルとポスターに惹かれ、何の予備知識もなく鑑賞。
心温まる家族モノを想像していたら、かなりシビアな話。

第二次世界大戦下のボローニャを舞台に3人家族
(父・母・娘)の絆を描いた人間ドラマ。

純粋すぎる多感な娘・ジョヴァンナをひたすら溺愛する
父・ミケーレに対して、娘と距離を置く美しすぎる母・デリア。
どこか噛み合わない3人家族だからこそ起きてしまった
悲劇を通じて描く人間の本質...。

モヤモヤした違和感を感じたままラストを迎え、ジワジワ
余韻が残る不思議な作品でした。

観る側に解釈を委ねたラストといい、それぞれ違った
感じ方や解釈をできるところも、この作品の持ち味
なのかも知れません。

そしてタイトルは、原題直訳の 「ジョヴァンナのパパ」 の
方がしっくりくるなぁ...と思いつつ、イタリアワインと
パスタが無性に食べたくなりました(笑)

ボローニャの夕暮れ   「公式サイト」
1938年。第二次世界大戦前夜のイタリア、ボローニャ。17歳の女子学生ジョバンニは、
心優しい父ミケーレと美しい母デリアと、慎ましくも平穏に暮らしていた。だがある日、
ミケーレが勤務する学校で殺人事件が起こり、被害者と同級生だったジョバンニに
容疑がかけられてしまう。さらに事件に追いうちをかけるように、戦火は激しさを増ていく。


原題:Il papa di Giovanna
監督・脚本・原案:プーピ・アヴァーティ
製作・脚本:アントニオ・アヴァティ
出演:シルビオ・オルランド/フランチェスカ・ネリ/アルバ・ロルヴァケル ほか
上映時間:1時間44分

■シアターキノ にて上映中

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