札幌100マイル

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RoyalhouseHold Scotch Whisky

東京の夜


1:30を過ぎ


最後に入ったのは


銀座1丁目


人通りの無い中小路


とあるBar





ビルの階段を下りると


年代物の銃のコレクション





テーブルには先ほど帰ったお客さんの物だろうが


グラスやらおしぼりやらが


だらしなく散らばってる





店主は何やら奥で電話中






 ・・・、1杯で帰ろう




そう心に決める





カウンター中央に座り



店主の電話が終わるまでしばしバックバーを眺める




左からリキュール、スピリッツ、ラム・・・


中央バーボン、スコッチ・・・



種類はさほど無い・・・


そのボトル棚中央


「生ビール、黒ビール、ハーフ&ハーフ
        1:9~ 比率はお好みで」


A4用紙横に書かれ、セロテープで貼られたそれは端がめくれ上がってる



電話が終わったらしい店主は40半ば


  村上 龍 に似てなくも無いか・・・



決して高い店ではないだろうと思ったがここは銀座


一応、システムの確認


「テーブルチャージとしておつまみのパンが付いて300円
                        それだけです。」



バックバーのA4用紙を見ながら


黒ビールを注文



黒ビールのサーバーを使うのは


この1杯が今日の1杯目なのだろう


ガスが抜ける音がし最初の泡を捨て注がれ



出された黒ビール


ちびりとなめるように舌に乗せた泡の苦味と共に


ぼんやり輝いて見えるボトルが



バックバー中央A4用紙の左下






「ロイヤルハウスホールドが見えますが
          
            1杯 幾らですか?」





         「うちは2,500円です」



「ハーフでもいただけますか?」


         「もちろんです!」


「ではハーフで」




名前は知ってはいましたが飲むのは初めて









出されて一口




    美味い!!!


上質なブレンドならではの複雑さ余韻の長さ


蜂蜜のようなとろけるまとまり感




良く見るとカウンターは厚さ40ミリはありそうな胡桃の一枚板


8メートルはあろうか


聞くと階段で回らなっかたので2枚に割って入れたそうで



繋ぎ目にはチギリが入っている




やはりここは銀座なんだと







その後会話も盛り上がり



お会計が2100円




気取らず、質の高い物を安価で提供してくれる





憧れでいつか銀座の夜を!と

やっと来たこの街は




ずっと近く思えた最後の夜。






■ロイヤル・ハウスホールド

そのものずばり、英王室を指すウイスキーであり
1897年に、当時の皇太子 で 後のエドワード7世 から、
自分専用のウィスキーが欲しいという依頼から出来たウイスキーであり
世界の3つの場所でしか飲むことができないと言われている
1つはもちろんバッキンガム宮殿で、もう1つはスコットランドの辺境、ヘブリディーズ諸島のハリス島(ハリスツイードの産地)にある。ローデル・ホテルのバー
(元のブレンドレシピがここの物の為らしい)
そして最後のひとつが日本


これは昭和天皇が皇太子時代にイギリスを訪れ
その際に英王室からプレゼントされたのが
このロイヤル・ハウスホールドだった。
それ以来、英王室の特別の許可により
日本だけで販売が許可されるようになったという。

この伝統は今でも続いており
「ロイヤル・ハウスホールド」が一般に飲めるのは
世界中で日本だけとなっている。

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