札幌100マイル

レ・コルトChefの雑記帳

食材の事・新メニューのヒント等、時には趣味の事もゆる~く。

『フレンチ』タグの付いた投稿

秋のはちみつで・・・

 ばんけいワイナリーで友人がミツバチを飼っている。初夏のハチミツは
やさしい味で、そのまま味わうのが適している。秋のハチミツは味に複雑さが
出てきて加熱調理も可能になる。で当店ではデザートに・・・




 ばんけいワイナリー秋の百花蜜のプティ・ポに仕立ててみた。
このプティ・ポと言うデザート、卵黄・牛乳・ハチミツだけでゆっくり低温で
火入れするシンプルなデザートです。ふるふると儚い口どけですが
しっかりハチミツの香りがします。プリンの様ですがハチミツの香りが
損なわれるのでカラメルは無し。コースのデザートにてご提供中です。

 フレンチ・レストランの修行時代にはデザートの勉強は不足がちで
かなり参考書は探してました。 そこでめぐり合ったのがこの本です。



とても科学的に解説してあり、とっつきにくい本ですが、のちのち一番
役に立っています。でも自費出版の本で見習い当時の薄給では
痛い出費でした・・・。

 

太平洋直送!真鱈入荷

 先週は、まさかの入院の為、ブログUPできませんでした。
20数年ぶりに入院(今回は短期でしたが)しましたが、前回と違い
病院食は毎回出来たてで大変美味しゅうございました。
病院スタッフも同じご飯なので(院長も)幸せなご飯でした。

 さて今週からは通常営業&通常の食材ゲットのお出掛けです。
でさっそく・・・



 小樽に豆イカ釣りに行って来ました。これをプロバンスのMIXハーブで
ソテーすると美味しいんです。前菜にてサラダでご提供中です。
まだ極端に重いものを持つのはドクターストップ中なんです。大物が釣れて
踏ん張ってもいけないので、小物釣りです・・・小樽は近いし。

 でもって大物担当釣り師、手稲区有名菓子店オーナーがやってくれました。


4人掛けのテーブルにドカンと載った真鱈です。右の大きい物はタチが入って
ますが、その他はタチも子も入っていません・・・が海水温が下がったいま時期
の鱈の身の旨さは最高です。しかもタチや子に栄養が行く前ですから、身は
ぶりぶり です。皮目をパリパリにムニエルにして、サフラン風味のスープ
で野菜と共にご提供中です。数に限りがあるので要予約でお願いします。

 入院生活で休まり過ぎて夜寝れなくなって、退院翌日(手術後2日目)にも
小樽に豆イカ釣りに行ってしまいました・・・・懺悔。

料理記事のために・・・

 以前から週刊釣り新聞の料理コーナーを担当している。
今回も11/25号の記事の為に素材を選ぶ。釣り新聞だから
当然いま時期釣れてる魚である。でも友人達が釣っている
大間の黒マグロなんてのはNG。

 リアリティー追求のため急きょ小樽港まで釣りに行く・・・ウソ



閉店後3時間勝負です。

 小雨降る中、約50杯の釣果に恵まれました。
豆イカ釣りは日本古来のルアー(餌木)で狙います。
2本だけ長い触手でツンとジャブを繰り出すんですが、それが判る
繊細な竿で釣るとてもゲーム性の高い釣リです。

 さて素材の調達は完了ですが、今回のメニューは何にしよう???

ジビエ・シーズン真っ盛り

 ハンターE氏より留萌管内で仕留めた鴨が再入荷しました。
食べ頃は来週でしょう・・・。
 E氏は今期、銃の照準を最新鋭に換え絶好調です。


鴨たちには災難だけど・・・美味しく料理して供養しましょう。

 でもって自分は穴子を求めて苫小牧に。


夕闇迫る中、ウトナイ湖から更なる南に旅立つ白鳥です。(鴨じゃありません)
夜通し飛んで何処まで行くんでしょう?鳥目じゃないんですね・・・白鳥は。

 対岸ではプラントの煙突から炎が上がってます。


一晩でうちの店何年分のkcalなんだろう?

 で本日のプライムタイムはほんの小一時間でしたがなんとか
穴子をGET出来ました。


今回の穴子は自宅で天ぷらを揚げ娘達はパクつくのでした。
小樽の豆イカもそろそろ最盛期です。

今期初GET

 めっきり肌寒くなり、今週の定休日はやっとサーモン・フィッシングに行こうと 
思い立ち伊達に向かいました。 結果早朝の伊達では撃沈です。   
 夕方の苫小牧西港の穴子釣りに向け移動開始。途中 白老の釣り場で友人の
車を発見!早速、携帯で状況確認。 ハネてるけど喰いは渋いそう・・・。
とりあえずターゲットは居るので竿を出します。そこで起死回生の1匹が・・・




ここから、俺流 新巻き鮭の作り方です・・・。


 さて夕方の穴子釣りも喰いが渋く3匹に終わり、帰宅し獲物を捌きます。
穴子はフリット用に開き。鮭はこの時期にしてはまだ、銀毛の残る75cm
4.5㌔のオスです。(本当は娘にイクラ丼を・・とリクエストされてたけど)
自宅用に新巻きの仕込みを開始。まず鱗を引きますが、平目や鮭の様に鱗が
細かく身質の柔らかい魚は鱗引きでゴシゴシやると、身が痛むので 
良く切れる片刃の包丁で「すき引き」します。



見にくいでしょうが、鱗を薄くそぎ落としてます。その後2枚卸しにして
生臭みの素である皮目の水分を脱水します。



鮭の山漬けは塩の脱水作用で旨味を凝縮して生臭みを抜きます。その代わり
塩分が強すぎます・・・。で脱水シートを皮目に使用すると塩味をつけず山漬け
効果が得られます。
 12時間脱水後お好みの塩味をつけます。うちでは1.8%の塩分を
真空パックの機械で含浸させます。今回は賄いネタになっちゃいました。

夜9時過ぎに帰宅後これ等の作業をして、釣道具を車から降ろしていると
住宅街に キュィーーン とエゾ鹿の泣き声が響いてます。ここ最近手稲区
に出没しているヤツ等ですね・・・。まだエサ不足ではないだろうから、増えすぎて
縄張り争いに負けた雄鹿が新天地を求めて来たのでしょう。
ありゃ鹿笛吹いたらメスだと思ってルンルン寄って来ますネ・・・きっと。



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