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まだ越冬幼虫になっていないオオムラサキの幼虫。
Posted by zooyoshida on 2007年10月18日(木) 07:48
数週間前より葉にふっ付いて移動しなくなりました。これは休眠に入るための準備
をしているのです。摂食・成長を止め落ち葉の下で休眠に入ります。
オオムラサキの幼虫がまだ越冬幼虫になっていないので、とりあえずエノキの木の
下を簡易的に整備しました。今年は沢にあるエノキの木の下は、この写真のエノキ
所にたくさんの木や枝が積んであり、この間に落ち葉がたまって幼虫が越冬休眠し
ていました。まさかオオムラサキが戻ってくるとは思いませんでしたからね。勿論、こ
のような状態では芳しくありません。幼虫が越冬しやすい環境をつくらなければいけ
ないと思います。本格的には来年の春、幼虫が若葉を食べる頃、整備をしてもらおう
と思います。
正面から見た整備前の状態です。中心にある細い3本の木がエノキです。
これは裏側からみたところです。
整備前はこのような状態でした。
とりあえずこの様にしてみました。風で落ち葉が飛ばないように囲ってみましたが、
もう少し手直しが必要だと思います。
今回は幼虫の越冬確認と、皆さんに落ち葉色の保護色になった幼虫を見せたいの
で、このようにしてみました。(勿論、専門家の人に聞きました。)
晩秋になると幼虫は、からだの色が緑色から褐色にかわり、木からおりて根もとの
落ち葉に糸を吐きつけ、へばりついて越冬します。翌春、エノキが芽をふくと、ふたた
び幼虫は樹上へはいあがって、葉を食べはじめ、やがて脱皮します。このとき、から
だの色はまたもとの緑色にもどります。
蝶は、みんな成虫や蛹で休眠すると思っている人が多いと思いますが、日本の国
蝶、オオムラサキは越冬幼虫で休眠するのです。
来春は越冬あけの落ち葉色の幼虫を見つけてみたいと思います。
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