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今年もまた野生のゴイサギが渡って来ました。
Posted by zooyoshida on 2008年4月3日(木) 19:24
毎年3月の下旬になると、本州方面より野生のゴイサギが飛来してきます。当園に
は20年以上前から数ペア飛来していました。昔は非常に珍しい鳥で、ウトナイ湖で
数羽確認できれば珍しいと言われていました。当園は昔からゴイサギを飼育してき
たので、たぶん上空を飛んでいるゴイサギ達が引き寄せられるように、水鳥舎に来
たのではと思われます。一番多い時には100羽を超えるゴイサギを水鳥舎周辺で
見る事ができました。ただ残念な事に夜行性のサギなので、昼間は林等でコロニー
を作り休息します。だから、あまり日中見る事がありませんでした。それでも数羽残
っていたり、水鳥舎の上で繁殖することもありました。 残業で残って作業をしてい
ると、真暗い上空からギャーギャー鳴きながら飛ぶのです。(だから、別名ヨガラスと
呼ばれるようです。最初は暗くてどんな鳥が飛んでいるのかわかりませんでした。
これが野生のゴイサギです。時には昨年生まれの「ホシゴイ」が来ることもありま
す。(幼鳥と若鳥は、全身白っぽい斑点のある褐色で、ホシゴイと呼ばれ飼育下では
2~3年で成長と同じ羽根色になります。)
飼育下では現在、毎日のように産卵していますが繁殖を制限しています。一年に2
~3クラッチ繁殖することもあるので、ヘタをすると当園で一年間で50~100羽以上
増える事もありえるのです。 野生では、単独で繁殖を試みる場合、ほとんど成功
しません。カラスに全部食べられるからです。ゴイサギはコロニーで繁殖します。群
れでないと子孫は残せないのです。 当園のカラスは賢くて、孵化してもけっして
襲ったりはしません。ひと月ぐらいして、大人と同じぐらいの大きさになり、巣立ちす
る頃に襲って食べてしまいます。その方がたくさん食べれるからね。
運がよければ、水鳥舎の上の鉄網に止まっている野生のゴイサギを見る事ができ
るかも知れません。 爪の一部に櫛のついた鳥ですよ。
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