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オランウータン飼育日記&円山四季だより

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2008年04月 の投稿一覧

クジャクの飾り羽が伸びました。

 昨年の夏、繁殖期が終了し、必要が無くなった雄の飾り羽も徐々に抜けだし、雌の

ように短くなりましたが、冬の間に伸び始め、現在は立派な飾り羽になりました。これ

から雌に対し盛んにディスプレイをするようになるでしょう。あの綺麗な飾り羽を大きく

開き、雌に対し羽を震わせ気を引きます。意外に、これは怒っていると思っているお

客さんが多いようです。それは間違いで求愛しているのです。

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 9がつ28日、飾り羽も全部抜けてなんか淋しそうです。いえいえ、軽くなって楽チン

と思っているかもね。 2枚目の写真は10月4日のものですが、あまり変化がありま

せん。完全に飾り羽がぬるのにけっこうかかります。 後ろの長い羽が抜けたら雌と

同じように短い尾羽だけになります。そして、来春に向けて伸び始めるのです。

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11月7日、もうすでに伸び始めていました。色鮮やかで光沢があります。



12月8日、だいぶ伸びてきました。やっと丸い目玉みたいな模様の羽が生えて来

ました。



 1月21日、グングン伸びています。



 真冬でも雪のかからない砂地では、よく砂浴びをしています。気持ちが良さそうで

すよ。クジャクがいない時は、スズメも使わせて貰っています。  屋内の砂地では

砂浴びをしているのを見た事かありません。それはきっと、冬場は屋内にいる事が多

くなり、どうしても砂が汚れて粉っぽくなるからだと思います。

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 2月6日、まだ伸びきっていません。だいぶ長く伸びましたが、まだ繁殖期ではない

ので飾り羽を開きません。

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 4月4日、完成しました。  これからだんだん飾り羽を開く時が多くなってきます。

繁殖期ですからね。 

 こんな綺麗な飾り羽も繁殖期が終わる、夏休みが始まる頃、少しずつ抜け始めま

す。  

 
 今年も繁殖をさせるのでしょうか?雛がいるとクジャク舎の前に留まるお客さんの

時間が長くなるのです。  可愛いからね。

雲雀が鳴いていました。

 今日の朝,豊平川の下流の河川敷で、雲雀がホバーリングしながら鳴いていまし

た。もう春ですね。川のそばに池があったので覗いて見たら、エゾサンショウウオの

卵がありました。この辺には、他にもエゾアカガエル、アマガエルも生息しています。

5月になったらカッコウも鳴き出します。もう少し下流の原野に行くと、オオジシギもた

くさん見られるようになります。  

僕はよく仕事前に、山や川などに行って生息調査をしたりしています。今朝も行って

きましたよ。エゾアカガエルの卵がたくさんありました。明日はバラト川に行ってみよ

うかな。今年も外来魚がたくさんいるか確認しにね。

今年もまた野生のゴイサギが渡って来ました。

 毎年3月の下旬になると、本州方面より野生のゴイサギが飛来してきます。当園に

は20年以上前から数ペア飛来していました。昔は非常に珍しい鳥で、ウトナイ湖で

数羽確認できれば珍しいと言われていました。当園は昔からゴイサギを飼育してき

たので、たぶん上空を飛んでいるゴイサギ達が引き寄せられるように、水鳥舎に来

たのではと思われます。一番多い時には100羽を超えるゴイサギを水鳥舎周辺で

見る事ができました。ただ残念な事に夜行性のサギなので、昼間は林等でコロニー

を作り休息します。だから、あまり日中見る事がありませんでした。それでも数羽残

っていたり、水鳥舎の上で繁殖することもありました。  残業で残って作業をしてい

ると、真暗い上空からギャーギャー鳴きながら飛ぶのです。(だから、別名ヨガラスと

呼ばれるようです。最初は暗くてどんな鳥が飛んでいるのかわかりませんでした。

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 これが野生のゴイサギです。時には昨年生まれの「ホシゴイ」が来ることもありま

す。(幼鳥と若鳥は、全身白っぽい斑点のある褐色で、ホシゴイと呼ばれ飼育下では

2~3年で成長と同じ羽根色になります。)

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飼育下では現在、毎日のように産卵していますが繁殖を制限しています。一年に2

~3クラッチ繁殖することもあるので、ヘタをすると当園で一年間で50~100羽以上

増える事もありえるのです。  野生では、単独で繁殖を試みる場合、ほとんど成功

しません。カラスに全部食べられるからです。ゴイサギはコロニーで繁殖します。群

れでないと子孫は残せないのです。   当園のカラスは賢くて、孵化してもけっして

襲ったりはしません。ひと月ぐらいして、大人と同じぐらいの大きさになり、巣立ちす

る頃に襲って食べてしまいます。その方がたくさん食べれるからね。

 
 運がよければ、水鳥舎の上の鉄網に止まっている野生のゴイサギを見る事ができ

るかも知れません。 爪の一部に櫛のついた鳥ですよ。

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