札幌100マイル

オランウータン飼育日記&円山四季だより

オランウータン飼育日記&円山四季だより

2009年12月 の投稿一覧

やっぱり緑がいいね。





 草や木の葉、花、樹皮、食べたい時に食べられる。 

 日陰もできる。

 コンクリートに比べて表面温度が低くて過ごしやすい。




 地面が硬くないから昼寝にもってこいです。




 京都でゴンちゃんは、こんな所で暮らしていたんだよ。




 軟らかいというか温か味が感じられます。




 樹上での採食がまたいいですね。 隣の自然木の借景もいいですね。



 気持ち良さそう。


 ポールの上に乗って近くの山々を眺めるのもいいものさ。なんか自分の縄張りと錯

覚しちゃうよ。(オランに縄張りはないみたいだけどね。) 高い所から眺めるのは最

高に気分がいいよ。 


 朝早くゴルラの「ゴン」を外に出すと、すぐに擬木の一番高い所に座って、いつも遠

くを眺めるんだ。きっと気持ちがいいんだよね。 眼を細めて深呼吸している時もあっ

たな。

興味津々。

 
 大きな音や振動が続くと怯えます。特にそれが何なのか、見えない時は尚更怯え

ます。 でも長く続くと慣れるみたいです。 ストレスで下痢や軟便になる時があるの

で要注意です。 


 
 今日は引き戸修理の続きです。 弟路郎やレンボーは食べるのも忘れ、興味津々

見ています。



 鉄扉の向こうには、管理係の山下さん(弟路郎のお気に入りの人)が、引き戸を直

しています。 二人とも食事中なのに中断して見ています。






 何をしているのかな? それに触ってみたいな。 そんな感じなんだろうね。








 触れないのなら枝で突っついちゃえ。 

 山下さんはダメだよと注意しましたが、弟路郎はお構いなし。とうとう枝の引っ張り

合いになりました。






 夏場に比べて冬場の方が暇だからね。

 今日はいい暇つぶしになりました。 

 




 今も昔も同じだね。 (弟路郎の子供の時の写真だよ。)


 
 今日は午後から会議がありました。フリーフライトをやって、弟路郎たちに食事をさ

せて、チンパンジーの手術の手伝いをして、けっこう忙しかったな。

寒がりだった「ゴン」

 寒がりだった「ゴン」ちゃん。 

 4月~5月頃、気温が上がり始め13~14度ぐらいになる日、ゴンにとっては「微妙

な温度」で外に出ようか出ないか迷います。 外に出てから温度が下がり、中に入り

たい時に入れてくれない。(他の仕事があって入れられない。) そんな事があると翌

日暖かくても前日の事を思い出すのか外に出ない事もあります。春と秋はいつも悩

んでました。  ゴンも僕もね。





 そんなゴンですが、真冬の風が無くて陽が照っている日は違います。お昼ご飯を与

えにいくと、外に出せと僕にアピールします。カウンター扉を開けてあげると、喜んで

出て行きます。 長い時は十三時から15時半ぐらいまで外に出っぱなしです。
 
 寒い筈なんだけどね~。 外の空気をたくさん吸って、広い空間を眺めたい。眼を

細めて遠くを見ています。 時には朝から外に出る時もありました。


 雪を食べたり、雪ダルマを作ったりした事もありました。信じられないでしょう!

 
 いろいろと思い出してしまいます。

 

美しくなる。




 毎日長い時間、近くでじっと見つめられるってどんな感じなのかな。

 弟路郎君、毎日、毎日、そんなに見て飽きないの? そんなにレンボーが可愛い

の、美しいの、愛しちゃったんだね。

 

今日も交尾せず。 タイムリミット近し。



 ニホンザリガニのペアリングです。

 今日も交尾までにはいたりませんでした。へたに長いこと一緒にしていると、食べら

れちゃうからね。 今月、あと何回かやってみてダメだったら、無理せず来年の秋に

再挑戦することにしよう。 (このザリガニは特別なんだよね。) 時間をかけて今の環

境になれさせよう。




 なんか怪物みたいだよ。 大きいから迫力あるわ。

 


 しかしこんな大きな雄は今まで見たことないよ。 まるでアメリカザリガニみたいだ。

 僕の指と比べてみてください。






 持ち腹で繁殖したザリガニはこのようにして飼育しています。他の個体に食べられ

ないように網の中で保護しています。 でも大きくなってきたら容器で飼わなきゃ、網

を鋏で切って逃げ出してしまいます。




 小さくて可愛いよ。 

 
 
 繁殖技術の確立、環境改善。 動物園にはやらなければいけない事がたくさんあり

ます。

 将来、園内で子供たちと一緒にザリガニ採りをするのが、僕の願いです。

 小さな頃、ザリガニを採ってきては殺してばかりいました。どうして死ぬのかな?長

生きさせたい、繁殖させたい、いつも悪戦苦闘していました。 採集する喜び、興奮、

今でも採集する時は興奮しちゃいます。 


 明日もやろうかな。 

毎日の日課です。



 これ、何をしているかわかりますか? 餌やりではありませんよ。

 毎日の日課ですがね。


 


 実は眼の治療をやってます。点眼薬を眼に垂らしているんだよ。 雨の日も、吹雪

の日も、毎日やってます。 代、代番で一度やった事があるけど、なかなか大変だ

よ。じっとしていないんだよ。  このように獣医さんの代わりにやる場合もあります。

 
 投薬だって、チンパンジーやオランウータン、熊など担当者がやってます。 慣れた

人がやった方が良い場合もあります。 

 
 相手は手ごわいよ。 温かいミルクに子供用の風邪薬シロップを何滴が入れて与

えただけで、べっと吐き出したり、パンに蜂蜜をつけて錠剤を何粒か入れて与えた

ら、パンだけ食べて錠剤をきれいに 「ぷっぷっ」 飛ばしたりさ。






 治療完了? なに話ているのかな。

弟路郎・レンボーの今日(11月29日)の食事。



 これは29日の弟路郎とレンボーの一日分の食事です。

 
 「ゆで卵、牛乳、ヨーグルト、蜂蜜、サトウキビ、リンゴ、ジャガイモ(生・煮) 人参、

長葱、ミカン、パイン、パン、メロン、サツマイモ(生・煮) 煮干、小松菜、青梗菜、セロ

リ、キャベツ、白菜、ブドウ、レタス、ピーマン、キウイ、豆(煮) 銀杏、ヒマワリ、ホシ

ブドウ、ホシイモ、トマト、パパイヤ、柿、梨、クヌギ、クルミ、木の枝(樹皮) トウキビ

(煮) 」    
 ざっと、39品目です。 勿論、この中には、お客様からの寄贈品も含まれています

よ。 それでないと毎日これだけ揃えるのは、やっぱり無理ですよ。 それでも普段は

30品目ぐらいは与えています。 夏や秋に収穫して冷凍保存したりと色々と大変で

すけどね。 でも、彼らの喜ぶ顔が見たいから頑張っています。







 ほんと、美味しそうに食べているでしょう。薄く皮をむいて少しづつ味わいながら食

べています。 

 ちなみにこの写真は11月のはじめに写したやつです。横浜の方からのプレゼント

です。しかし、美味そうなマンゴウだったよ。








 やっぱり女の子だね。きれい好きなのかな。 果汁が付いた口の周りや手を、バス

タオルで拭いていたりします。 たしかこのバスタオルは、横浜から来たお客様から

弟路郎とレンボーにプレゼントしてくれたやつかな。 レンボーのお気に入りです。も

う一枚は今朝(30日)レンボーが洗濯したみたいなので、僕が干しておきました。明

日渡そうと思います。




 弟路郎は若芽が好きなので、冬季は弟路郎の好きな枝を水に挿しておいて、芽を

出させて与えます。大好きなのであっという間に食べてしまいます。

 最近、弟路郎は樹皮をよく食べるんだよね。 夏場に比べ繊維物が少なくなったか

らかな? それとも、たんに暇な時間が増えたからかな? いずれにしても彼の好き

な木の枝をたくさん集めなきゃいけないな。

 
 あれっ、もうこんな時間だ。早く帰らねば。 今夜は焼きビーフンしようかな。

冬の動物園の森



 動物園の森も今時期は誰も行かないよ。 

 寂しいさ。 

 今は外柵の向こう側の遊歩道を歩いている人をたまに見かける程度かな。





 止水ビオトープはうっすら氷が張っていました。 あれっ、桟橋の近くで波紋が・・・。





 静かに下に下りてみたらマガモが3羽いました。 ん~まさか三角関係。








 こんな状態です。 夏場と違い未透視の良いこと。草系はみんな枯れているから

ね。 もうすぐみんな雪ノ下になるんだね。






 両サイドには、緑がちらほら。

 来年のための新芽が出ていました。 すごく元気そうです。 

 これ全部、帰化植物だよ。 イワミツバにオオハンゴンソウです。




 在来種では、キノコとカキドオシが元気でした。




 こんな所にヤドリギが生えていました。オレンジ色の実も付いています。




 これは柳の倒木です。 最近倒れたと思います。これもあと何年かしたら朽ちちゃう

のかな。 けっこう大きいよ。




 ナメコもこんなになっちゃいました。



 


 ミミズとカタツムリの赤ちゃん。オオムラサキの越冬幼虫は来春までお別れだね。




 エゾリスは来春まで楽しませてくれそうです。 あたり一面雪に覆われても動物園

の森は、色々と楽しませてくれますよ。 僕独占でね。

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