札幌100マイル

*un journal*

自分のアンテナにひっかかったものを綴った日記

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『札幌シネマフロンティア』タグの付いた投稿

映画 『チェンジリング』 試写会



チェンジリング
1928年、ロサンゼルス。ある日突然、クリスティン・コリンズの息子ウォルターが、
姿を消す。5ヶ月後にイリノイ州で発見され、警察が連れてきた少年は別人だった。
息子だと言い張る少年。クリスティンの訴えを聞き入れない警察。いったいウォルターに
なにがあったのか?息子をこの手で抱きしめるまでは、決して諦めないと誓い、様々な
圧力と闘うクリスティンに、恐るべき報せが届く。


母親の愛の強さにただただ圧倒されました。
実話に基づいた重たいテーマですが、見応え充分。

希望を持って最後まで戦うことを止めない女性の姿に胸が熱くなった。
挫折を繰り返しながら、初めと終わりでは別人のようなクリスティン・コリンズ
(アンジェリーナ・ジョリー)の姿が印象的。

シングルマザーのクリスティンを演じたアンジェリーナ・ジョリーは
いつものセクシーさを封印し、母親を熱演。アンジーは強い役が良く似合う。
精神病院に入院させられる姿は、オスカーを受賞した『17歳のカルテ』を
思い出す人も多いはず。

監督作品は「ハズレなし」といっても過言ではない クリント・イーストウッド。
『ミスティック・リバー』 『ミリオンダラー・ベイビー』 『父親たちの星条旗』
に続き、音楽のセンスにも注目。

これが実話だと聞くと胸を締め付けられるくらい辛く悲しいことだけど
すばらしい作品を観ることができて本当に良かった。

「チェンジリング」公式サイト

2009年2月20日(金)より
札幌シネマフロンティア,ユナイテッド・シネマ札幌,スガイシネプレックス札幌劇場
ほか全道で公開  上映時間:2時間22分

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映画 『チェ 39歳別れの手紙』



チェ 39歳別れの手紙
1959年にキューバ革命に成功した後、国際的な名声を得たチェ・ゲバラ。
しかし、チェ・ゲバラは変装した姿で家族と会い、最後の食事を済ませると、
急に姿を消してしまう。そしてラテン・アメリカの革命を目指し、ボリビアを訪れる。


チェ・ゲバラの生涯を描く 『チェ 28歳の革命』に続く、
『チェ 39歳別れの手紙』をやっと鑑賞。

前作にも増して、ドキュメンタリータッチで淡々と描かれている。

前編がキューバ革命を成功させ希望に満ちたストーリーとすれば、
後編はボリビアでの革命に失敗し最期を迎える絶望的なストーリー。

処刑前に見張りの兵士と会話をするチェ・ゲバラが
「私は宗教ではなく人間を信じる」と答えたシーンが印象的。

淡々と描きつつも胸を打つ最期。音のないエンドロールが余韻を残す。

2作品を通して、もっとゲバラを知りたくなりました。

※そういえば、記者役でマット・デイモンがカメオ出演していましたね。

「チェ」公式サイト

札幌シネマフロンティア,ユナイテッド・シネマ札幌 ほか全道で公開中 
上映時間:2時間13分

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映画 『オーストラリア』 試写会



オーストラリア
第二次世界大戦を目前に控えたオーストラリア。夫を訪ねて、ロンドンからはるばるやってきた
英国貴族レディ・サラ・アシュレイは、ようやく到着した夫の領地で、彼が何者かに殺されていた
ことを知る。サラに残されたのは、抵当に入れられた広大な牧場と1500頭の牛。夫から相続
した土地と財産を守るため、現地で出会った野性的なカウボーイ、ドローヴァーとしぶしぶ
手を組み、牛を引き連れて過酷な土地を9000km横断することに...。


てっきりラブストーリーだと思っていたら、オーストラリア歴史や
アボリジニについて詰め込みまくりの2時間45分でした。

スクリーンに映える、オーストラリアの雄大な自然が美しく、
アボリジニのスピリチュアルな側面を描いているのも見所。
英国貴族と無骨なカウボーイの身分を超えたロマンスや
アボリジニの少年との絆は感動的。
日本人として心が痛むシーンもあり、オーストラリアの歴史を
勉強した方が楽しめる映画かも知れません。

英国貴族レディ・サラ・アシュレイ役に、ニコール・キッドマン。
透き通るような白い肌と小さい顔に長い手足...美しすぎ。
気高く強い女性役は、ニコールにピッタリ。

野性的なカウボーイ、ドローヴァーを演じるヒュー・ジャックマンは
ファン必見、肉体美がスゴイです。

バズ・ラーマン監督、ニコール、ヒューはオーストラリア出身。
オーストラリア出身といえば、私はラッセル・クロウなんですが...
絵的にヒュー・ジャックマンなんでしょうね、やっぱり。
壮大な映画に似合う190㎝と180㎝のビッグカップルですから。

一言でいうと、オーストラリア版 『風と共に去りぬ』 といった作品。
大きなスクリーンでお楽しみ下さい。

「オーストラリア」公式サイト

2009年2月28日(土)より、札幌シネマフロンティア,ユナイテッド・シネマ札幌
東宝プラザ ほか全道で公開。(上映時間:2時間45分)

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映画 『少年メリケンサック』 試写会



少年メリケンサック
レコード会社で働く、契約期限切れ寸前のOL・かんなは、イケメンで凶暴な4人組みパンクバンド
「少年メリケンサック」の動画を発見する。彼らをスカウトするため、バンドのサイトを頼りに
メンバーが働く店をを訪れるとそこには、50歳を越えたオッサンが酔いつぶれていた。
実は、かんなが観た動画は25年前のもの。このメンバーで全国ツアーに向かうのだが...


パンクはキライですが、
宮藤官九郎が監督・脚本がなので楽しみにしていた作品。

笑った笑った、良くも悪くもクドカンワールド全開。
豪華キャストが演じる個性的過ぎるキャラが、細部に渡り面白すぎっ。

ハジけまくりの宮崎あおいは、『篤姫』をやりながら、この作品を
撮っていたかと思うと、スゴイの一言。 
ファン必見、カワイイあおいちゃんを観るだけでも価値あり。

ハチャメチャなオヤジバンドメンバーは、ベースの兄・アキオ(佐藤浩市)と
ギターの弟・ハルオ(木村祐一)、言語障害のあるボーカルのジミー(田口トモロヲ)、
ドラムのヤング(三宅弘城)。4人の奮闘する姿に応援せずにはいられない。

個人的には、カリスマアーティスト・TELYA(田辺誠一)と、あおいちゃん扮する
かんなの彼氏・マサル(勝地涼)がツボ。

やっぱりパンクは理解できなかったけど、ラストのオチは◎。
とりあえず深く考えないで、大いに笑って楽しんじゃいましょう。

「少年メリケンサック」公式サイト

2009年2月14日(土)より
札幌シネマフロンティア,ユナイテッド・シネマ札幌 ほか全道で公開
(上映時間:2時間5分)


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映画 『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』 試写会



ベンジャミン・バトン 数奇な人生
1918年、ニューオリンズ。ある夫婦の間に男の子が生まれ、妻は出産後亡くなった。
その赤ん坊の顔はシワだらけで目は白内障、足腰も弱っていて老人のようだった。
ショックで父親は見知らぬ家の前に置き去りにしてしまう。「これも神の奇跡」と黒人女性の
クイニーは彼をベンジャミンと名付け育てることに。ベンジャミンは日に日に成長したが、
不思議とだんだんと若返っているように見えた。そんな折り、6歳の少女デイジーに出会う。


素晴らしい! 3時間近くスクリーンに釘付け。
長さを感じさせないくらい魅力的な作品でした。

80歳の外見で生まれ、だんだん若返っていく特別な人生を送った男の物語。
まず、この設定が興味深い。

老人姿の70代、60代、実年齢の40代、そして20代のベンジャミンを
みごとに演じたブラッド・ピット。
ベンジャミンの生涯の恋人・デイジー役にオスカー女優のケイト・ブランシェット。
監督は、『セブン』や『ファイト・クラブ』に続き、ブラピと3度目のコラボ
となるデヴィッド・フィンチャー。

第一次世界大戦から21世紀に至るまでの時代背景を織り交ぜながら
人生の喜びや悲しみを丁寧に描いている秀作。

純粋なベンジャミンと、彼を支えた人々との交流に心が温かくなり、
デイジーとの純愛は切なくて涙。
人との出会いを大切にしなくちゃとしみじみ感じました。

見所は、ブラピとケイトの美しさ。
ケイトのダンスシーンが美しくて、CG加工された若い肌がうらやましいくらいまぶしい。
20代のブラピは『リバー・ランズ・スルー・イット』時代を彷彿されるくらい美しい。
久しぶりの美しいブラピに見惚れちゃいました。

ブラピの見所テンコ盛りですが、ファンじゃなくても充分楽しめる作品です。
なんとブラピの実娘がちょこっと登場するのでお見逃しなく。

「ベンジャミン・バトン」公式サイト

2009年2月7日(土)より
スガイシネプレックス札幌劇場,ユナイテッド・シネマ札幌,札幌シネマフロンティア
ほか全道で公開  上映時間:2時間47分


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