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by おぎかやはぎ

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札幌白石区、菊水のバル店主より


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「北の国から」めぐり③

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雪子おばさんの家
(訪問者が多く人が映り込んでしまい)

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「電子レンジでおいしいおかず」って
雪子おばさんこんなの読んでたの?
電子レンジ無いのに?


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訪問したのは10月2日

石の家が出来る前に五郎さんが住んでいて
その後は作業場として使われていた家

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      10/2
富良野の町へ
 出かけてきます。
 夜にもどります。      
              五郎



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ドラマは2002年で終わってますが
その後の話も純ありました。


純と結の家


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北の国から2005 ・純と結の家



小さな事件は色々あった。

でもそれは、どこの家庭でも起こるような事々で、とりたて人に云うような話じゃない。

二○○二年冬。

僕は結と結婚した。

その時、それからその後のことを、実は今あんまり思い出したくないんだ。

結婚と同時に僕らは麻町にアパートを借り、麓郷を離れて富良野の町に住んだ。

中畑のおじさんも成田のおじさんもシンジュクさんも クマさんも結婚式にさえ呼ばなかった。

そのことで僕らはまわりの人々から陰で恩知らずと云はれていたらしい。でも。

僕は僕なりに結婚ということを、新しい家庭を創るという夢を、誰の手も借りず、

誰に迷惑もかけず、 二人っきりのこの世で初めて純粋な作業にしたかったんだ。

多分そのことこそ僕らにとっての出航の仕方だと思っていたんだと思う。

だから僕らは結婚式も僕ら二人だけで進めた。

式場は僕らの2DKのアパートで参加してもらったのは父さんと雪子おばさんと、

それに羅臼のトドだけだった。

披露宴も一切しなかった。

この三人にだけ来てもらえば充分だと、宇頂天の僕らは思いっ切り信じていた。

埼玉の方にいる蛍や正吉には、金がかかるから来ないで良いと云った。

その晩、僕らと別れた父さんとトドが、くまげらで飲んで何故か荒れ狂い、

中畑のおじさんやシンジュクさんまで呼び出して大暴れをし、

ふすまを 何枚もたたきこわしたという話を後できいたときも、全くしょうがねぇ!と思っただけだ。

僕らは麻町の小さなアパートで、ままごとのような愛の巣にたてこもり、ヴィデオを見たりテレビゲームをしたり、とにかく倖せの絶頂にいた。

麓郷にはたまにしか僕は行かなかった。

むしろ結の方が年中通って、父さんに晩めしを作ったりしていた。

二年前おばさんを癌で亡くした中畑のおじさんが、新しい奥さんをもらうことになったと聞いたのは、二○○四年の春先のことだ。

そのおじさんの新婚の家を、雪子おばさんの拾ってきた家の隣に、

やっぱり捨てられてあるものだけを集めて父さんが作り始めたらしいという話も、

その時一緒に風の便りにきいた。

死んだおばさんの遺言の中にあった、拾ってきた町という夢みたいな話を、

父さんがマジに追っかけているという話 に、いいかげんにしてよと僕らは笑った。

事実を僕が初めて知ったのは、コンビニで逢った中畑のおじさんの口からだ。

・・・・・

(つづきは現地にて確認できます。)

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