札幌100マイル

レ・コルトChefの雑記帳

食材の事・新メニューのヒント等、時には趣味の事もゆる~く。

2011年09月 の投稿一覧

ジビエシーズンに向けて

 下戸の自分ですが若い頃にフランスワイン勉強の為、札幌のフランスワイン
専門のワインバーで1年働いた事があります。
その時に膨大な種類のワインをテースティングしました。美味しいワインを
ちょびっと・・最高の経験でした。当時、好景気だったせいもあり、自分では手が出ない 高級ワインを ご馳走して下さるお客様が沢山いらして、味覚を
育てて頂きました。その時に食材との相性が理解できました。
今回、来月からのジビエに合わせ最高のワインが入荷しました。




まず、鴨・雷鳥・雉に合わせてブルゴーニュです。

 DRCの経営者一族が運営する、ドメーヌが入荷してきました。
昨年’07を飲んで、記憶に残る味わいでした。今回さらに良いヴィンテージの
’09です・・・期待できます。着いたばかりなので、今月はセラーで休ませて
来月から裏リストに載せます。各1本しか入荷しませんでしたので、興味の
ある方は℡でお問い合わせ下さい。

 最近、お隣の石狩市にある JAいしかり地物市場 に野菜を買いに行きます。



近頃、高値の葉物野菜も比較的安いですよ。でもココの魅力は

トマト

画像では分かりにくいですがこのトマト。アイコではなく、イタリアントマトです。
しかも、気が利いていてバジルとセットです。今回もドライトマトを仕込みます。
 生産者直のお店は、わくわくしますね・・・。

今シーズンのジビエ

 今期の狩猟シーズンが10月から始まります。いつもはまず、鳥類が解禁になり
10月下旬に鹿が解禁になりますが、今年はちょっと様子がおかしい・・・。

有害駆除メインで考えられているせいか、10月1日に鹿猟解禁をむかえる猟区もある。
確かに、エサも豊富で栄養もブリブリ・・・良いことの様に感じるが・・・



この様な寒さが必要なんです・・・その理由は

 牛・豚の屠畜場の様に設備が整って居る訳じゃないですからね猟場は
一番肝心な仕留めたあとの、血抜き・解体・迅速な冷却が、まだ気温の高い
10月あたまでは、不完全だと思うんです。鳥類はクラーボックスに入りるので
問題ないのですが。
 奪った命は美味しく調理して成仏してもらうのが、主義の自分なので
今回の解禁日前倒しには、疑問があります。保冷車でハンティング行けるならOK
ですけどね。現実的じゃないですし。
http://sapporo.100miles.jp/mikaosanai/tb_ping/1679

この会で使用した、バンビは昨年末に仕留め、急速冷凍後、真空パックし
-40で保存した物ですが、処理さえ完璧なら解凍に数日かければ
美味しいんです。

 今回の駆除目的の鹿猟の肉を食べた方が、鹿肉を誤解しない事を
願うばかりです。

9月の新メニュー

 9月になって、いきなり台風の影響大ですね。いかがお過ごしですか?
この遅い進行の台風のおかげで、鮮魚の品薄が続いており、お勧めメニューは
肉料理が多めです。

 前々回のブログにUPした、豚足&豚耳が美味しく漬かったので
試作に入り今回デビューです。



豚足のファルシー  です。

 ファルシーとは・・・詰め物をした料理に使われます。
今回は、下味をつけて柔らかく煮込んだ豚足を、開いて骨を抜き
柔らかく煮込んだ豚耳を刻んで、スパイスに漬けて挽いた豚肉と練りこみ
豚足で包みローストして、2種類のマスタードとキャベツのブレゼと合わせて
召し上がって頂きます。微かに豚耳のコリコリ感と熟成した豚肉&豚足の
ネッチリ感がナイスです。豚足はイタリアのコテキーノ等、よく詰め物をして
料理される事の多いステキな食材ですが、手間を掛けないと美味しくないので
中々厄介なんです。



白ワインでブレゼしたキャベツとサッパリ召し上がって頂けます。
コラーゲンたっぷりですョ。

ディナー・タイムのコース&ア・ラ・カルトで御予約にて本日からメニューに
登場します。数量限定なのでお早めに・・・・。

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