札幌100マイル

レ・コルトChefの雑記帳

食材の事・新メニューのヒント等、時には趣味の事もゆる~く。

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小樽でニシン

 ここ数年前から小樽の海岸で群来が見られる様になりました。
いま時期のニシンはまだ、数の子が未成熟なので、身の美味しさは格別です。
フランス人も大好物のニシンのマリネを仕込むべく、酷寒の小樽港で夜釣りに挑む。
結果は・・・




ニシンが大漁です。
いつも、食材調達した獲物の、ご報告しかしてませんので、今回は
俺流ニシンのマリネの、製造行程のご紹介でも・・・

 まず、味付け用のソミュール(調味液)を作ります。




お好みのハーブ&スパイスを用意します。
ここでは、ローリエ・白胡椒・ローズマリー・タイム・ディルシードです。
これ等を荒挽きにして鍋へ。水から煎じ始めます。沸騰したら火を止め
蓋をして10分蒸らします。
茶漉しで漉して塩と塩の1/3量の砂糖を溶かして、自然冷却します。

 同時進行でニシンの鱗・頭・内臓を取り除き、水洗い後、三枚卸しにします。




この後はまた次回に・・・お楽しみに。

秋のはちみつで・・・

 ばんけいワイナリーで友人がミツバチを飼っている。初夏のハチミツは
やさしい味で、そのまま味わうのが適している。秋のハチミツは味に複雑さが
出てきて加熱調理も可能になる。で当店ではデザートに・・・




 ばんけいワイナリー秋の百花蜜のプティ・ポに仕立ててみた。
このプティ・ポと言うデザート、卵黄・牛乳・ハチミツだけでゆっくり低温で
火入れするシンプルなデザートです。ふるふると儚い口どけですが
しっかりハチミツの香りがします。プリンの様ですがハチミツの香りが
損なわれるのでカラメルは無し。コースのデザートにてご提供中です。

 フレンチ・レストランの修行時代にはデザートの勉強は不足がちで
かなり参考書は探してました。 そこでめぐり合ったのがこの本です。



とても科学的に解説してあり、とっつきにくい本ですが、のちのち一番
役に立っています。でも自費出版の本で見習い当時の薄給では
痛い出費でした・・・。

 

太平洋直送!真鱈入荷

 先週は、まさかの入院の為、ブログUPできませんでした。
20数年ぶりに入院(今回は短期でしたが)しましたが、前回と違い
病院食は毎回出来たてで大変美味しゅうございました。
病院スタッフも同じご飯なので(院長も)幸せなご飯でした。

 さて今週からは通常営業&通常の食材ゲットのお出掛けです。
でさっそく・・・



 小樽に豆イカ釣りに行って来ました。これをプロバンスのMIXハーブで
ソテーすると美味しいんです。前菜にてサラダでご提供中です。
まだ極端に重いものを持つのはドクターストップ中なんです。大物が釣れて
踏ん張ってもいけないので、小物釣りです・・・小樽は近いし。

 でもって大物担当釣り師、手稲区有名菓子店オーナーがやってくれました。


4人掛けのテーブルにドカンと載った真鱈です。右の大きい物はタチが入って
ますが、その他はタチも子も入っていません・・・が海水温が下がったいま時期
の鱈の身の旨さは最高です。しかもタチや子に栄養が行く前ですから、身は
ぶりぶり です。皮目をパリパリにムニエルにして、サフラン風味のスープ
で野菜と共にご提供中です。数に限りがあるので要予約でお願いします。

 入院生活で休まり過ぎて夜寝れなくなって、退院翌日(手術後2日目)にも
小樽に豆イカ釣りに行ってしまいました・・・・懺悔。

料理記事のために・・・

 以前から週刊釣り新聞の料理コーナーを担当している。
今回も11/25号の記事の為に素材を選ぶ。釣り新聞だから
当然いま時期釣れてる魚である。でも友人達が釣っている
大間の黒マグロなんてのはNG。

 リアリティー追求のため急きょ小樽港まで釣りに行く・・・ウソ



閉店後3時間勝負です。

 小雨降る中、約50杯の釣果に恵まれました。
豆イカ釣りは日本古来のルアー(餌木)で狙います。
2本だけ長い触手でツンとジャブを繰り出すんですが、それが判る
繊細な竿で釣るとてもゲーム性の高い釣リです。

 さて素材の調達は完了ですが、今回のメニューは何にしよう???

ジビエ・シーズン真っ盛り

 ハンターE氏より留萌管内で仕留めた鴨が再入荷しました。
食べ頃は来週でしょう・・・。
 E氏は今期、銃の照準を最新鋭に換え絶好調です。


鴨たちには災難だけど・・・美味しく料理して供養しましょう。

 でもって自分は穴子を求めて苫小牧に。


夕闇迫る中、ウトナイ湖から更なる南に旅立つ白鳥です。(鴨じゃありません)
夜通し飛んで何処まで行くんでしょう?鳥目じゃないんですね・・・白鳥は。

 対岸ではプラントの煙突から炎が上がってます。


一晩でうちの店何年分のkcalなんだろう?

 で本日のプライムタイムはほんの小一時間でしたがなんとか
穴子をGET出来ました。


今回の穴子は自宅で天ぷらを揚げ娘達はパクつくのでした。
小樽の豆イカもそろそろ最盛期です。

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