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「ゆく人くる人」
Posted by winterpj on 2012年3月31日(土) 10:14
「ゆく人くる人」
職員のブログ・リレーで、冬の円山動物園の魅力を4カ月に渡りお届けいたしてまいりました冬プロレポートも、本日が最終回となりました。
今年の冬は、「○○年ぶりの寒さ」という表現が頻繁に聞かれる大変寒い冬でしたね。その分、レッサーパンダや、ホッキョクグマなど寒冷地に生息する動物たちは元気いっぱいで、しっかりとした交尾が確認されました。レッサーパンダには夏前位にかわいい赤ちゃんが期待されますし、ホッキョクグマは12月頃に、ひょっとしたらララとキャンディ「Wおめでた」なんていう、夢のような話も現実味を帯びてきている春真近の円山動物園でございます。
さて、春と言えば、卒業、卒園、入学、入社、転勤、異動の季節です。
ここ円山動物園にも、こうした人の動きがございますのでご紹介いたします。
本日をもちまして動物園を去る人の代表はこの方。
動物園一筋39年。
動物園の内外から「匠」と呼ばれ、獣舎やその他園内施設の金属加工・溶接・修繕をすべて自前でやってきた山下さん。オランウータンの「弟路郎の蜂蜜壺台」や「飛び出すダチョウのランチタイム用窓」などはその代表作品。飼育員からの信頼は絶大です。退職の日が近づいてからはテレビ、新聞、雑誌などの密着取材が押し寄せ大忙し。初めのうちは尻ごみしていた山下さんですが、後半はすっかり慣れて、カメラを向けるとこの笑顔。
39年間本当にお疲れさまでした。山下さんの「動物園人マインド」と卓越した技術は残った後輩みんなで繋いで行きますよ!
≪39年間、円山動物園を支えた「匠」山下さん≫
そして、新たに円山動物園にやってくるのはこの人、見上新園長です。
178センチ、72キロの大きな体に優しい笑顔。61年前の中俣初代園長を彷彿とさせる風貌の第13代目園長です。これまでは交通局で地下鉄や路面電車などの料金制度の検討や利用促進などをやっておられました。「ウィZOOユーパスポート」などの動物園とのコラボ企画も手掛けていたんですよ。まだまだ若い50歳ですので、新しくて斬新な企画をどんどん打ち出してくれるものと思います。どうぞみなさんご期待ださい!
≪御期待下さい!「私が見上新園長です」≫
っと言うわけで、3年間園長として務めさせていただきました私、酒井は本日をもちまして卒園となります。円山動物園ファンの皆様には、これまでたくさんの叱咤激励をいただき本当にありがとうございました。思い返せば、楽しくも辛くもあった、思い出深き3年となりました。
円山動物園は、「ゆく人くる人」あれど、「人と動物と環境の絆をつくる動物園」作りを、この先もしっかりと着実に進めて参ります。
これからも、どうか円山動物園にみなさまからの変らぬ「大声援」をお願いいたしまして、私の卒園のご挨拶とさせていただきたいと存じます。
3年間、本当にありがとうございました。
reported by えんちょー
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