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オランウータン飼育日記&円山四季だより

by zooyoshida

プロフィール

吉田 淳一

担当動物はオランウータン、ツル、トキです。
以前に、クマ類、海獣、シマウマ、ビーバー、カワウソ、クジャクを担当していました。飼育員として26年間勤めています。
これから、オランウータンの日常生活などについてお知らせしていこうと思います。


投稿したブログ数:2821件

椰子の実を給餌。

 

 今日は小雨が降り不安定な天候で、弟路郎もレンボーもあまり外に出たくないよう

なので屋内飼育としました。 

 暇つぶしも兼ねて 椰子の実を一個ずつ与える事にしました。 弟路郎にすれば3

回目のことです。






 弟路郎にすれば慣れたものです。あせらず、まずスイカをゆっくり味わってから、

椰子の実の皮はぎです。 慣れたもので歯と指を使ってあっという間に皮をはいじゃ

いました。 前みたいに全部ははぎません。 割って中のジュースは全部捨てて、ジ

ュースを一応舐めてから、はいだやつで床を擦って終了。 食事に戻りました。(捨て

て勿体ないな。)








 レンボーは凄かった。両手で椰子の実を持ち、力一杯床に叩きつけます。それも何

十回も叩いては、歯や指で皮を剥いでいきます。 殻の部分が出たら今度は慎重に

穴をあけます。すごく慣れた手つき。  考えてみたらレンボーの生まれたタマンサフ

ァリではよく椰子の実を与えているのです。

 それが美味しそうに飲むんだよね。一滴もこぼさない様に飲んでいました。次に殻

の内側についている果肉をこれまた美味しそうに食べるんだよ。まったく果肉が

無くなるまで歯を使って削り取ってました。









 僕が大好きな蟹を食べる時と同じ用に、レンボーも貪るように食べていました。 椰

子の実はかなりの大好物だったようです。  だだ、赤ちゃんは食べ終わるまでの正

味20分間、眠り続けながらしがみ付き、食べかすが体全体を汚し(ふりかけをかけ

た様な)悲惨な状態でした。(書いたほど酷くないよ)






 だんだん飛沫や食べかすが赤ちゃんの体にかかっていきます。もう既に汚れ始め

ています。こ写真ではちょっと見にくいかも知れませんね。






 弟路郎はめぼしい物が無くなってから、椰子の実の果肉を食べ始めました。


 たまに与えるのは有効でしょう。 でも掃除がね~大変よ。 でも飼育員がこんな事

を言ったらおしまいだね。 

 もし椰子の実を外で与えたとしたら、たぶんレンボーあたりはガラス直撃だわ。 間

違いない!

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