快晴の日
Posted by zoozakki on 2013年12月4日(水) 18:59
干支展やってるよ~。
顔出し看板から顔をのぞかせたのはスマイル飼育員。
笑顔が素敵な飼育員です。
笑顔も素敵ですが、眼力の強さもあわせ持っており、
暴れていた動物たちもスマイル飼育員がひとたび睨めば
とたんにおとなしくなる。
そんな逸話を持つほどです。
そのため、円山動物園(まるどう)の中では、
眼力王と言えば、新選組の永倉新八かスマイル飼育員かと
長年議論の的になっています。
さて、まるどうでは今月の1日から
干支展をスタートしていますよ。
来年が「午年」ということもあり、
年賀状を作るために
まるどうで飼育しているミニチュアホースとの撮影会を行っています。
この撮影会は、12/28までの月曜日、火曜日を除く
水曜日~日曜日13時30分~14時00分頃
行います。
13時25分ミニチュアホースのところに向かいます。
よし、今日はしずまちゃんだね。
よろしく頼むよ。
と話しかけてるそばから他のウマたちに囲まれるスマイル飼育員。
(黒い子がしずまです)
今日はお前じゃないんだよ。
やさしいスマイルを振りまきながら頭をなでます。
じゃあ、しゅっぱ~つ。
もうひとりの飼育員に綱を持ってもらってスマイル飼育員は先頭を歩きます。
そうすると、ぞろぞろとスマイル飼育員の後をついていくウマたち。
人望というかウマ望がありすぎます。
もちろん出口で大渋滞。
一匹一匹に話しかけ、
ごめんねごめんね~と言いながら扉を閉めます。
すでにお客さんが待っていました。
スマイル飼育員は撮影の補助をします。
お客さんからいろいろな質問をされます。
それに、丁寧に答えます。
この子は「しずま」11歳だよ。
性格はね、気難しい子なんだ。
ウマは群れの中で順位があってこの子は2番目。
一番目は、みよこっていうウマなんだ。
ウマはねぇ、目がかわいいしょ。
そしてねぇ、見ることないと思うけど下から見るとかわいんだよ~。
あと、ウマって意外と走っているイメージが多いけど
これからの季節は雪の中を寝っころがる姿を見ることができるよ。
普段見ることがない意外な姿を見ることができるから
今度また見に来てね~。
来園者の方から唐突に髪型がステキですねと言われると、
これ自分で切ってるんですよ。
と照れながら答えていました。
2~3か月ごとに3ミリに揃えるらしく、
気のせいでしょうか。後光が差しているように見えます。
冬は寒さとの戦いだね。
でも、お客さんが少なくなってくるから
とにかくお客さんが喜ぶためにいろんなことをたくさんしたいんだ。
昔は、まるどうでラクダを飼っていたので、ラクダと言えばピラミッド。
そう思って、だれも見向きもしない雪のピラミッドをつくったり、
獣舎に生えているつたに、水をかけて凍らせると
きれいに見えるかなと思って夜中に水をかけて凍らせたけど
日中あたたかくなってしまって全部とけてしまったりなど
涙ぐましい努力が垣間見えるエピソードを多く聞くことができました。
まるどうで数多くの動物の繁殖を成功させたスマイル飼育員。
飼育員の仕事をしていて一番印象に残っているのも繁殖の話。
シンリンオオカミの初めての子どもを巣穴から取り上げたときは
本当に感動したし、今でもはっきり思い出すことができる。とのこと。
そして今挑戦しているのは、
担当しているビーバーの繁殖。
ぜひとも成功させたい、と熱く語ってくれました。
平成の眼力王スマイル飼育員。
どうか私にビーバーの子どもを見せてください!!
ガッチリと握手を交わしました。
おそらく近い将来かわいい子どもが見れるに違いありません。
事務所に戻り、スマイル飼育員の話を整理していたら
閉園時間になってしまいました。
突然ですが
皆さんは、閉園後の動物園をご覧になったことはありますでしょうか?
閉園後の動物園をゆっくり見てまわることができるのは
動物園職員の特権と言えるのではないでしょうか。
皆さんにも、その雰囲気をちょっとでも感じてもらいたいため
今日はマサイキリンのナナコとユウマの写真をとってきましたよ~。
座ってますね~。
これといって普通です。
それでは今日もイケメン飼育員のスマイルでお別れです。
シーク・イーン!!
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