札幌100マイル

円山動物園ブログ

円山動物園の動物の近況や出来事などを綴ります

2013年12月07日 の投稿一覧

ボウちゃん日記

はじめまして!

秋から総合水鳥舎とエゾシカを担当しています。

これから不定期で更新させていただきたいと思います(・v・)

よろしくお願いします!


さっそく、今日はボウちゃん報告をします。

ボウちゃんとは…?という方も多いかもしれません。

彼はオランダ生まれのロウバシガンという鳥です。
実は総合水鳥舎、いや…動物園内でも一、二を争うくらい凶暴なんです!

凶“暴”のボウちゃん。

今朝のご様子
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隣の檻から私が近寄るのを今かと待ち構えています。

職員から恐れられているボウちゃんですが、良く見ると愛らしい目をしています。
調理場から物音を察知するとけたたましい声で鳴きます。
きっと他の鳥に警告を発しているのでしょう。
なんて正義感溢れるボウちゃん。

水鳥ですが、水に近づくことは稀です。

そんなボウちゃんが水浴びしていた貴重な光景です。

20131207-28.jpg
気持ちよさそう



こんな感じでゆるく総合水鳥舎とエゾシカの魅力を伝えていけたらと思います。
ではでは。。

20131207-29.jpg

ペリカン&エランドの日

どどすこ どどすこ ラブ ペリカン




ちょとだけ昔なつかしいギャグを使ってペリカンへの愛を表現した飼育員。
小島奈津子とは縁もゆかりもないのですが、なっちゃん飼育員と呼ばれています。





午前11時30分、ドキドキ体験の「ペリカンのお食事タイム」が始まる前に
「結婚すんだったらコシベニペリカンみたいな人がいいですね。
 それぐらいペリカンが好きです。」
緊張を自分でほぐそうとしているのか、
ちょっとハニカミながら話してくれました。





みなさま今日は寒い中、円山動物園にお越しいただき、
まことに、まことに、ま~こ~と~に~ありがとうございます。
90度腰を曲げて来園者にあいさつする姿は、
いつぞやのオバマ大統領を思い出させます。





ペリカンについてうんちくを説明している途中、
「キャーハッハッハッ!!」
突然、甲高い声でなっちゃん飼育員が笑います。


そう、このモモイロペリカンの名前は「パー子」と「ペー」というんですよ~。
メスがパー子でオスがペーです。
誰が名づけたのかわかりませんが、
ピンク色の夫婦だからってちょっとひどいですよね~。





でも、この夫婦、ホントに仲がいいんですよ。
よーく見ると、ペーがパー子のことを必死に守るんです。
エサのハタハタを投げながら解説します。
ペリカンはその投げたエサを上手に口でキャッチします。





円山動物園(まるどう)では
ペリカンを2種類飼育しています。
このモモイロペリカン夫妻と
奥にいるコシベニペリカンです。


コシベニペリカンはモモイロペリカンと仲が悪いから
離れているわけではないんですよ。
コシベニペリカンは野生化では単独で生活しているため臆病なんです。


だからモモイロペリカンに近づこうとしないし、
もちろん人間にも近づいてきません。
このようにエサもやっとキャッチして食べるようになってくれました。


ペーとパー子は好奇心旺盛なのですぐ人になつくんですが、
コシベニペリカンの三平は、ほんとになつきません。
そこがかわいいところなんです。






無事にドキドキ体験が終わったので
なぜモノマネなんて恥ずかしいことをするのか聞いてみました。




そうですね、
より親近感を持ってもらうためです。


そりゃあ最初は恥ずかしかったですよ。
今でもモチロン恥ずかしいです。
でも動物たちの名前を知ってもらうと
この次に来た時に、あっ「パー子」だ。
とかって楽しさも違ってきますよね。
あっペリカンだっ!!
って思われるのと全然違うと思います。


それに、パー子って言っても、
パーマンと勘違いされても困るじゃないですか。
だから一応、マネしてるんです。




う~ん、果たして勘違いする人がいるのかなぁ。
星野スミレって言っても、今の若い人にはわからないと思いますが。
なっちゃん飼育員も十分若いはずなのに。。。
2歳下の人と話すときでもジェネレーションギャップを感じるのに
もっと年齢が離れているなっちゃん飼育員と話しても
ジェネレーションギャップを感じません。
ホントに不思議な飼育員です。





さて、ところかわって日本一くさくてあったかい熱帯動物館。
今日はエランドの「フィア」がお嫁に行ってしまった日です。





つぶらな瞳がかわいいフィアは
お転婆な女の子。
もう少しで角と角がくっつきそうなところが特徴です。







輸送箱の設置がたんたんと進んでいきます。
3枚目の写真を見るとわかると思いますが、
非常にせまく感じると思います。
これはしょうがないことであって
ちょっとでも空間があると動物が暴れてしまい、
骨折などの危険があるため
できるだけ体にフィットするギリギリの箱を用意するのです。







今まで一緒にいた仲間がどこかに行ってしまうのがわかるのでしょうか。
動物たちも不安そうにエランドの方をみつめます。






いつも何を考えているかわからないカバも不安そう。
ドンにいたっては、水にもぐってしまいました。








最後のお別れをしようとするワカメン飼育員。
ワカメン飼育員はフィアのことが大好きなのに
フィアはそうではないようです。
あっちへ行ってしまいました。






トラックで運ばれ、くずれ落ちるワカメン飼育員。
ドラマではよく見た光景ですが
リアルな世界で見たのは初めてかもしれません。


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サヨナラなんて言わない。
だって、すぐに会いに行くから。
ポツリとつぶやいたワカメン飼育員の頬に一粒の涙がこぼれていました。






エランドを担当していたマッスル元飼育員も心配でやってきてくれましたよ。
それでは、今日はマッスル元飼育員の写真でお別れです。


シーク・イーン!!



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